コロナの影響により、「働きたくても働けない」「大幅な収入減」という状況を目の当たりにし、自分の〝お金事情〟に不安を感じる人が増えたそう。超低金利時代の今、お金は貯めるより運用するのが正解…?ということで、ファイナンシャルプランナーの先生に「投資」について教えていただきました。
最近よく耳にする「仮想通貨」とは一体どんなもの?
世界の経済ニュースはもちろん、テレビCMでも目にすることの多い「仮想通貨」。それって一体何?投資初心者でも挑戦できるの?専門家の先生に教えていただきました。
仮想通貨はその性質上“通貨”として使用するのは難しいものです
簡単にいうと仮想通貨とは、取引できる電子データのことで、世界的には〝暗号資産〞と呼ぶのが一般的です。日本では仮想通貨の呼称で浸透したので〝通貨〞のイメージが強いかもしれませんが、実際には値動きが激しいため通貨とするには不向きです。例えば、今100円のものが、明日200〜300円の価値になる可能性があるなら、ほとんどの人が手放すのをやめますよね。つまり仮想通貨は通貨として使用できる性質のものではなく、値上がりを目的に投資する資産なのです。「CoinMarketCap」というサイトを開くと一覧表が確認できるのですが、現在約9、500種類もの仮想通貨が存在します。中には1日に100〜200万円ほど値動きするものもあるので、宝くじや博打に近い〝一か八かの投資〞というのがいいかもしれません。最近は世界的大企業が仮想通貨に投資/仮想通貨事業に参入、という話題をよく目にするので、興味を持たれるかもしれませんが、初心者向けとはいえません。挑戦するなら資産の1割以下で行うことをオススメします。そして購入する通貨は「ビットコイン」もしくは「イーサリアム」が良いかと思います。この2つの通貨は圧倒的に時価総額が大きく、取引も頻繁に行われている「買いやすく、売りやすい」通貨です。一方約9、500種類あるうちのほとんどは時価総額も小さく、それ自体消滅してしまう可能性が高いものです。消滅してしまった通貨には何の価値も残りませんし、単なる詐欺というケースも少なくありません。
知っておきたい「仮想通貨」はこの2つ
\先生はこの方/
頼藤太希さん
株式会社Money&You代表取締役。中央大学客員講師。月間400万PV超の女性向けWebメディア『Mocha(モカ)』を運営。著書に『1日1分読むだけで身につくお金大全100』(自由国民社)や『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)などがある。
取材・文/伊藤綾香 イラスト/ハザマチヒロ 再構成/Bravoworks.Inc
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