元宝塚歌劇団月組トップスター珠城りょうさんのファーストコンサート『CUORE(クオーレ)』にゲスト出演する愛月ひかるさんに、スペシャルインタビューを敢行! コンサート出演への意気込みや今後の活動の展望を伺った前回に続き、今回は愛月さんの近況に迫ります。
退団後の落ち着いた日々は“自分を見直すいい時間”
—卒業されて三か月が経ちましたが、どんな毎日をお過ごしですか?
予定のない日は本当に何もしていないです。現役時代はこんなことなかったですからね。することがないと不安になることもありますが、自分を見直すいい時間ができたなと前向きに捉えるようにしています。
—退団しても辞められない宝塚時代の習慣やクセはありますか?
宝塚の習慣っていうと、男役の仕草がでるとかそういうことですかね? 実は、現役の時から舞台以外で男役の仕草が出ることって全然なかったんです。むしろ、男役なのに仕草が女性っぽいと言われていたくらいでした。お稽古場でも内股で、両ひざついてちょこんと座っていましたから(笑)。後半は男らしい役をいただくことが多かったので女性っぽいとは言われなくなりましたけど。本来の自分はなよなよ系なので、今も普通になよなよしています (笑)。
今、身に付けたいのは”パソコンスキル”!
—以前よりのんびりと毎日を過ごしているとのことですが、新たにマスターしたいスキルはありますか?
パソコンが全くできないんです。親に「この時代にパソコンできないとかまずいから!」って言われて (笑)、パソコン教室に通いたいなって思っています。それともうひとつ、宝塚音楽学校受験スクールの講師をしていて思うのですが、受験生たちの体形管理ができるよう、栄養に関する資格も取れたらいいなと思っています。無理なダイエットをする子が多くてとても心配なんです。私も気を付けていないと太るタイプなので、食事に関して正しい知識を身につけられたらいいなと思っています。まだ、どちらも具体的に行動を起こせていないんですけどね。
生まれ変わったら…華奢な娘役になりたい!
—愛月さんはストレスが溜まったとき、どんなふうに発散していますか?
ストレスが溜まって辛いとかしんどいとか、あまり思わないタイプです。辛い物を無性に食べたくなったとき、「もしかして私何かもやもやしてるのかな?」って思うくらいですね。毎日のように韓国料理を食べていたときもありましたけど、無意識のちにストレスが溜まっていたのか…それとも、ただ単に韓国料理が好きなだけかもしれません(笑)。でも、食べ物って健康に直結しますから気にしないといけないし、食事に関するスキルを高めていきたいなって思います。
—生まれ変わったら何になりたいですか?
カッコいい男性! モテてみたいです(笑)。きれいな女性になってモテたいんじゃなくて、カッコいい男性になってモテたいっていう謎の願望があるんですよね。もしくは、背の低い華奢な体形に生まれて娘役になるか! そのどちらかを叶えたいですね。娘役の場合は、ちゃんと華奢じゃないとダメですよ!この肩幅では娘役になれませんから!(笑)
場の空気を和ませる“ムードメーカー”でありたい
—“周りも自分もハッピーにする”ウェルビーイングな毎日のために、愛月さんが心がけていることはありますか?
昔から気を付けているのは、皆との空間を明るくする存在でいることです! 周りに気を遣ってないように思われがちですが、A型なので実は気にしいなんです。なので、現役時代は楽屋が明るくなるように心がけていました。「あれ、なんかムード悪い?」って思ったら、面白いことを始めたり、積極的に周囲に声をかけてみたり。ただおしゃべりなだけなのもあるんですけどね(笑)。でも、それで少しでも和んだらいいなと思ってやっていました。
—無理して疲れたりはしませんでしたか?
そんなことは全くないです! おしゃべりして笑って、幸せな気持ちになっていましたから。うるさかったかもしれませんけど(笑)。
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【PROFILE】
愛月ひかる(あいづきひかる)●2007年宝塚歌劇団に93期として入団。抜きんでた実力で注目を集め、新人公演主演を4度も果たす。2016年『エリザベート』ではルイジ・ルキーニ、2021年『ロミオとジュリエット』ではディボルトの死などを演じ、2021年12月退団。2022年4月~5月に卒業後の初舞台となる珠城りょう1stコンサート『CUORE(クオーレ)』にスペシャルゲストとして出演が決定。
珠城りょう 1stコンサート
『CUORE(クオーレ)』
昨年8月に宝塚歌劇団を退団した元月組トップスター珠城りょう。コンサートをやって欲しいと熱烈なリクエストが多数寄せられ、退団後初となる待望のソロコンサートが実現。構成・演出・振付は珠城が「とても憧れていた」と語る川崎悦子が担当し、スペシャルゲストに宝塚OGの彩凪翔、愛月ひかるが登場。今までにない珠城りょうの魅力が詰まった、スピード感溢れるダンサブルなステージをお披露目予定。
4月30日(土)~5月3日(木) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
5月13日(金)~5月15日(日) 東京国際フォーラム ホールC
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フォトギャラリー
撮影/木村敦 取材・文/よしだなお 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)