人材育成コンサルタントが教える「大人の上手な断り方」のポイント

相手の気持ちを思いやったり、関係がギクシャクするのが不安で公私どちらでも「断る」ことができない…思い当たる節がある人は必見。頑張りすぎず、自分の人生を楽しく生きるために必要な「上手な断り方」について達人にお話を聞きました。

まずは「上手な断り方」の基本ルールを知っておきたい

日頃の人間性が試される「断り方」。お断りしても良好な関係が続き、好印象を持ってもらえるルールを里岡美津奈さんに伺いました。

大人の女性だからこそ信頼関係を深めていける断り方を身につけて

まず前提になるのは「断らなくて

まず前提になるのは「断らなくてもよいのであれば、依頼してくれた相手の期待に応えることができた」ということ。私が考える上手な断り方は「依頼したいと思ってくださった気持ちを無にしたくない」という思いがベースになっています。30代になると女性はライフイベントが増え、受けたいけれど断らざるを得ないという状況も生まれてきます。その時に相手の気持ちを受け入れつつ、きちんと断るテクニックが必要。依頼した方の気持ちをまずは考えてどうやったら受けられるか熟慮したうえで、断ると決めたら理由を正直に伝えます。以前、なぜ自分がオファーを受けられないか理由を正直に伝えたところ、相手から別の提案があり、結果として依頼を受けることができたということもあります。
そして断るということは決断です。ベストな決断をするためにも直感や動物的な勘を鍛えておくことが必要常に人の顔色を見て言われるがままに動いていると勘は鈍ってしまいます。日頃から「好きか嫌いか」「気持ちいいか気持ちよくないか」という直感に従い動くよう心がけてみると、どんどん勘が冴えてくるはず。勘を常に研ぎ澄ませ鋭くしておくことも断り上手になれる秘訣です。

お話を伺ったのは…

里岡美津奈さん
ANAにてチーフパーサーや、皇族や首相が搭乗するVIP特別機の担当など24年間の勤務を経て’10年に人材育成コンサルタントとして独立。著書『「断る」ほどチャンスをつかむ女のルール』でも上手な断り方を指南している。

取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc

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表紙モデル:山本美月

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