いつも何かに追われて自分の時間がない。やらなきゃいけないことで頭がいっぱいで気持ちが休まらない…。もっと要領よく物事を進められたらいいのに!という人は頭の中の「とっちらかり」が原因かもしれません。仕事もプライベートももっと余裕をもって進行できるようになる頭の中の整理術について考えました。
「とっちらかる」原因は?
前田裕二さんが分析&解説!
経営者としてだけでなく、ビジネス書『メモの魔力』の著者としても注目される前田裕二さん。実は大学生の頃からTO DOアプリを使いこなし「タスク管理が趣味のように好き」というほど追究してきたという、タスク管理の達人。「私たちはどうして“とっちらかって”しまうのか」を相談してみました。
「とっちらかり」には「日常」と「思考」の2種類がある
①忘れ物や遅刻が多い…「日常」のとっちらかり
財布や名刺を忘れたりと「日常」がとっちらかっている人がいます。もちろんこれは直せるなら直したほうが絶対に良いわけですが、命取りにはなるほどではない、と僕は思っています。たとえば初めてお会いする方がもし名刺を忘れてしまったら、名刺の連絡先に後でメールをいただけたら成立するし、名刺を本当に忘れたくないならカレンダーに記入したり、玄関のドア前など絶対に通る導線上に置いておけば忘れない。このタイプの解決は比較的簡単です。優秀な経営者やクリエイターの中にも日常はかなりとっちらかっている人が結構いますが(笑)、思考はとても整理されています。それは自分の限りあるエネルギーを日常のことより思考の整理に注ぐことをあえて選んでいるから、なのでしょう。
②その報告で何を伝えたいの?…「思考」のとっちらかり
\問題なのはこっち!!/
一方で、致命傷になるのは「思考」側。つまり、〝頭の中がとっちらかっている〟という状況です。思考が整理できていないというのはどういう状況かというと、タスクの優先順位がわかっていなかったり、説明が上手でなかったりします。例えば当社のメンバーが僕に話しにきた時に、それは〝報告〟なのか、〝決裁の承認が欲しい〟のか、〝アドバイスを求めている〟のか、何のために話しているのか本人がわかっていない場合があったりもします。それを繰り返すと、信頼も薄まっていくかもしれません。会議のスケジュールを組む時も、目的が明確でない〝とりあえずやる会議〟は避けるようにしていますが、これも思考がとっちらかっていると起こる現象です。
お話を聞いたのは
前田裕二さん・SHOWROOM㈱ 代表取締役社長
ライブ配信プラットフォーム「SHOWROOM」社長として、また’19年に最も読まれたビジネス書『メモの魔力』の著者としてもおなじみ。オンラインサロン「メモ魔塾」やテレビ出演などさまざまなメディアで情報を発信、幅広い層から支持を集めている。
CLASSY.ONLINEでは、さらに明日以降も、とっちらかる人の解決法を紹介していきます。
イラスト/香川尚子 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc
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