バチェラー・ジャパン シーズン3で「気遣いテクがすごい!」「異性からも女性からもモテる」と一躍話題となった“あゆ姉”こと水田あゆみさん。長年のホステス経験で培ってきたホスピタリティや、仕事への真摯な姿勢に感銘を受けたアラサー女子も多いはず。恋愛のことから人間関係、仕事まで…みなさんのお悩みに、あゆ姉がお答えします。
今月のお悩み「上司のアプローチを断れない」
上司からの誘いをうまく断りたいけど、仕事に影響を出したくない…(きょうかさん/32歳)
仕事関係の相手からのデートのお誘いは、断り方が難しいもの。そして誰でも相手の好意を断るのには勇気が必要なものです。ストレートにNOと言ってしまえば、相手が傷ついてしまうかもしれないし、仕事関係の相手となるとその後の心配もありますね。相手の好意をきちんと受け取り、そして相手に気を悪くさせない断り方を、いくつかご紹介したいと思います。
【パターン1】予定があることを理由に断ってみる
例❶
相手の好意にきちんと感謝をし、笑顔で対応できているので、相手の機嫌を損ねることもないでしょう。しかし、一見普通の断り方に見えますが、これだと「予定があるから断っているんだ。そしたらまたの機会に誘おう」と、前向きに受け取られてしまう可能性があります。
3回誘われて3回ともこの断り方をすれば、相手が賢い人だと「あぁ、自分には気がないんだな。諦めよう」と察してくれるかもしれませんが、鈍感な人に当たった場合は何度も誘われてしまうリスクも。その度に断ることが苦にならなければ、この方法で間を持たせるのもアリだと思います。
例❷
同じく予定を理由に断るパターンでも、「自分が主導権を握る」という方法もあります。これは上司相手に限らず、みなさんもよく使っている手法ではないでしょうか。「また連絡します!」と言っておきながら、一生連絡をしない(笑)。
例❶よりは自分でタイミングを計れるので、時間稼ぎをしたい人にはおすすめです。こちらも察しのよい相手ならもう誘ってこないとは思いますが、再び誘われる可能性は捨てきれないのが難しいところ。
【パターン2】周囲の人を誘う
例❸
同僚や友人を巻き込むのも、ひとつの手です。OLをしている私の友人も、以前上司にしつこく口説かれたことがあったのですが、周りの同期や先輩に助けを借りて解決したそうです。
誘ってきた上司に対して、「〇〇さん(友人)と行くなら私も連れて行ってくださいよ!」と名乗りでてくれたり、社内でもその上司と友人が2人きりにならないように配慮してくれたりと、事あるごとに守ってもらったと聞きました。
そんな周りからの「鉄壁のガード」が半年ほど続いたおかげで、さすがの上司もそれ以降は友人への興味が薄れていき、アプローチもぱったりと止んだそう。このように、もし周囲の人に相談できる環境があるのならば、正直に事情を話して協力してもらうのもいいでしょう。
【パターン3】少々強引な理由をつけて断る
例❹
思い切ってカレの存在を匂わせる方法ですね。いくら好意を寄せてくれている上司でも、相手がいると知れば、たいていの人は身を引いてくれるはず。フリーの場合は、架空のカレを作り上げても◎。カレがいないことがバレそうな環境なら、「今、遠距離恋愛中の彼氏がいまして」「気になる相手がいるんです」などとごまかして伝えましょう。
それでも誘ってくるような諦めの悪い相手には、先にご紹介した例❷や❸を併用してもいいと思います。
例❺
これは、“その日”がいつになるのか分からないまま、うやむやにして逃げるパターン(笑)。最近でいうと、「コロナが落ち着いたら!」という断り文句も使えますね。普段から上司と冗談が言い合えるくらいの良好な関係なら、使ってもよさそうな断り文句です。
【パターン4】好意自体をきっぱりと断る
例❻
はっきりと意思を伝える、誠実な断り文句です。この方法はとても勇気がいりますし、相手の機嫌を損ねるリスクも高いかもしれませんが、再び誘われることはほぼないかと思います。
これと同じく、「いつもお仕事でたくさん助けていただき、とても感謝しています。ですが、私自身、〇〇さんのことは本当に素敵な会社の上司としてしか見ることができませんでした。ごめんなさい」というような言い方も◎。物分かりの悪い人や、少ししつこい人に対する“最終手段”として、押さえておくといいでしょう。
【最後に】アフターフォローを忘れずに!
ここまで全6つの断り文句を紹介してきましたが、大切なのはここから!これからも同じ会社に勤めるとなると、気まずくならないように、関係性はよく保っておいたほうがいいですよね。「なんで断るまでに大変な思いをしたのに、ご丁寧にアフターフォローまで?」と思うかもしれませんが、円滑な仕事環境を築くためには踏ん張りたいところです(もちろん、相手に傷つけられた、という場合は別ですよ!)。
お互いに遠慮し合ってぎこちない雰囲気になってしまうと、関係性を修復するのにとても時間がかかってしまいます。断ってしまったからといって、次の日から上司の顔色をうかがいすぎたり、あからさまに避けるのはNG。「好意には答えられないけれど、これからも〇〇さんを見習って、仕事頑張ります!」というような思いを込めて、サバサバした女性を演じるのが◎。こういうカラッとした性格が、モテる女の秘訣といえるのではないでしょうか。
ちなみに私がホステスをしていた時は、品のある素敵なお客様には“凛とした完璧女子”を演じ、強引にアプローチをしてくるお客様に対しては、たくさんお酒を酌み交わして冗談が言える関係を築いていました。
下心満載のお客様から「今週の日曜日空いてる?」とデートに誘われた時は、「その日はお腹痛くなる予定!」なんて冗談で返すほど(笑)。これはさすがに仲がよくないと言えない断り文句ですが、そこまでの人間関係を努力して築いたことで、後々の自分が楽になったな、と思います。
なかなか難しい課題だとは思いますが、相手の性格やいろんなシチュエーションに合わせて、さまざまなパターンを活用してくださいね。
筆者紹介
構成/CLASSY.ONLINE編集室