職場で、友人に、通りすがりの人に…「言いたいけど、絶対言ってはいけない一言」って、結構あると思います。悩めるアラサー女子のいろんなシチュエーションを、インスタグラムでも人気のイラストレーター@comoravaさんがバッサリ切ります。
今月のテーマは「最近会った嫌な女性と、そこで言いたくても言えなかった一言」です。
「バイト先」にて…
「わたしの夫婦喧嘩を密かに期待する女」に「絶対に言ってはいけない一言」
アルバイト先で知り合った、M美(フリーター・34歳)。仕事終わりに時々お茶をしたり、ランチに行ったり、まあまぁ仲良くしていたんですが、ふと気づいたことが。いつも恋話の延長で「旦那さんとどう?」「どう?結婚生活」と、話を振ってくれるのはいいんですが、なんか詮索されているというか…。
最初は、私自身に興味をもってくれているのかと思っていましたが、ただ旦那への愚痴が聞きたい”フリ”なんだと気づいて。でも、私は新婚ほやほや。聞かれなくても毎日ラブラブで愚痴るネタもなし。むしろ、M美は最近彼氏とうまくいっていないらしく、そんな彼女にのろけるのもなぁ、と思っていたんです。ある日、またお茶をしていたら、「●●ちゃんは最近どう? あ、でも旦那さん、すごいいい人なんだもんね」と、謎の確認。「いやー、でも実はこんなところがあって…」と、私が吐露するのをまた期待しているような気がしてしまい、「うん」と一言だけ答える私。私がひねくれているのかもしれませんが、M美の目は、どこか私の夫婦トラブルを期待しているような気がしてしまう今日この頃です…。
「旦那への愚痴、私に求めてる? ごめんなさい。私、幸せなんで」
「飲み会のその後」にて…
紹介してって言うわりに面倒くさい女友達に「絶対に言ってはいけない一言」
飲み会を通して知り合った、友人A子(外資勤務・33歳)。年頃ということもあり、話題はやはり婚活に。私が比較的顔が広いことを知ってか、早速A子から「ぜひ誰か紹介して」と鼻息荒くお願いされることに。こちらは既に結婚が決まっていたため、快く了解。まず「会ってみないと始まらない」と思う私は、早速「今度、●●さんという方と三人でお茶でもどう?」と写メも一緒にA子にLINE。貴重な独身の男友達(※ハイスペ)をあてがったのですが、「どんな方ですか?」とA子からのレス。「どんな方…これはスペック面だよな」と察知した私。「婚活中の35歳。〇〇県出身で仕事は●●。」と、すぐレスすると、「なんか…”婚活中”の男性って響きが…」とA子から消極的な声。「婚活中」って表現した私も私ですが、若干の面倒くささを感じ、「もし興味あれば会ってみて!」とさっさとLINEをつなげて、私はすぐさま退出。するとなんと後日、「●●さんとお茶行って来ましたよ」とだけ連絡が!正直、「…なんやねん、めんど。」…それがわたしの感想です。
「まず人に感謝できたら、結婚できるんじゃない?」
「ヨガスクール」にて…
ヨガおばさんたちに「絶対に言ってはいけない一言」
近所にできたばかりのスタイリッシュなヨガスクール。ちょっと高額ですが施設もピカピカオシャレで、痩せたかったので、一念発起で通うことにしたんです。数回通って、スタッフとも顔見知りになり、かなりお気に入りの場になっていた矢先の話。レッスン開始約10分前、教室に入るといつもよりちょっと騒がしい雰囲気。どうやらおばさん三名がインストラクターと楽しそうにゲラゲラと笑いながら雑談を。心落ち着ける場とは決して思えないその空気。適当にストレッチしていても、その集団の話し声がどうしても気になり、いまいちリラックスできません。しかも不運なことにこの日、平日の真昼間ということもあってか生徒は私とその賑やかなおばさん3人のみ。おばさんたちは先生ともすっかり仲良しっぽく、アウェイ感も相まって居心地の悪さはMAX。
「はやく始まってくれ…」と祈る私。ようやく開始時間になり、いつも通り静寂した雰囲気の中でレッスン開始。もちろん終了後は即座に退出しました。スタイリッシュなそのスクールに正直あまりハマっていないと思われるおばさま方。なんとなく区民ホールでレッスンを受けているような気分になり、高い受講料を返して欲しいと思ってしまったのでした。将来、空気が読めないおばさん集団にはなりたくないものです。
「騒がしいおばさん達、ありがとう。 私はそういう風にならないって思えました」
「女性社員が多い職場」にて…
自分の「男」を紹介してくる女に「絶対に言ってはいけない一言」
ただでさえ女性社員が多いうちの会社。彼氏なんてできるものならすぐ質問攻めにあったり、噂されたり。で、私も女社会ゆえに、なかなか社内の出会いにも恵まれず、同僚のR子(34歳・会社員)に「誰かいい男性紹介して」なんて言ってたんです。
するとある日、R子から「Aちゃんに合いそうな人見つけたよ」と連絡が。「今夜●●で飲むから良ければ三人でどう?」とお誘いが。ありがたいことだったので、ふたつ返事でOK。でもその日は残業で遅くなってしまい、先に二人で先に飲んでもらうことに。遅れてその場に到着すると、なんだか楽しそうな二人。「初めまして!」と挨拶する私。「●●部の●●さんだよ」と紹介が始まり、3人で会社の愚痴などで盛り上がり、楽しくお酒を。その男性、ノリもよく爽やかな感じで確かにタイプ。「カッコいいし、いい感じだなぁ」と、紹介してくれたR子に感謝。帰りに連絡先を交換してもらい、早速お礼LINEを。
翌日LINEすると、なんかそっけない彼。不思議に思っている時に、別の同僚からの告げ口で、どうやらその彼はR子のセフレであることが発覚!!もしや…私を挟んで、嫉妬心をあおり楽しむプレイ?…しばし呆然。いずれにせよ腹立ちます!
「今度、私もあなたを 有意義に利用させていただくわ」
この連載を担当するのは…
comorava19
“言ったつもりでスッキリ!言われた気持ちでガッカリ⤵︎”「毒舌娘」をインスタで展開し人気を集めるイラストレーター。書籍「言わないであげてるの〜笑う女子には裏がある〜」(講談社刊)ほか、LINEスタンプも好評発売中(comoravaで検索)。
イラスト/comorava 取材/田村宜子 構成/CLASSY.ONLINE編集室