【星占い】「蠍座」の基本性格と恋愛事情は?|予約の取れないヒーラーyujiが解説【星2.0】

2020年も、残すところあとわずか。今年は世界中が未曾有の事態に直面した年でした。この試練を乗り越え、素晴らしい新年を迎えるために、いま一度自分自身を見つめ直してみてはいかがですか?今回は、予約の取れないヒーラー・yujiさんによるエッセイ『星 2.0』より、「蠍座」の基本性格と恋愛事情についてをお届け。あなた自身のことだけではなく、周囲の人間を理解する上でも、必ず役に立つはず。悩んだ時の「お守り」として、ぜひ読んでみてください。

「蠍座」の基本性格

(10/23 〜 11/21 生まれ)

蠍座は八ハウスという、「生と死

蠍座は八ハウスという、「生と死・愛情・性愛・精神」といったキーワードを持つ部屋を根城にしている星座だけに、情深き人たちで、裏切ることを知らない人たちです。

また、蠍座は母性の星座とも言われることもあるように、滅私奉公的な行動をしたり、仕事に就いたり、殉教者的な人生を送ったり、また私財を投じてやソーシャルアクティビティを 起こしたりして、積極的に人間社会における凹を埋めようとする人たちでもあります。

実際に自分が、幼少期等に誰かに助けられた経験やヒーローもの等に影響を受けたりしたことから、医師、救急救命、獣医、整体師、弁護士、司法書士等、なんらかの国家資格等をとり、誰かを先生的な立場から救っていこうとする、救済の士となっていくことが多い人たちでもあります。

占いの本には、蠍座は頑固などと書かれることもありますが、そもそも蠍座の守護星・冥王星は「極」のパワーを持つ天体で、そのエネルギーを転写された蠍座はやること全てが極端になるきらいがあります。徹底的にやり抜く気質・最後まで圧倒的なパワーや熱量でやりきる!というところが、蠍座が頑固者であると評される理由かもしれません。

例えば、海外に行くとなったら、日本から一気にニューヨークやブラジルとか、また食事に行くとなったら近所の定食屋さんかミシュランスターのレストランといったように、あまりそのチョイスに「真ん中」とか「中庸」がないのが蠍座の特徴です。魂の成長の過程で一つ前の部屋・天秤宮で「中庸」は経験してしまったので、真ん中・適当な ところ・そこそこなものは、最初から蠍座にロックオンされることはないでしょう。

色にしても素材にしても場所にしてもなんでも極端! ピンとキリを体験して、限界を超えて いくような体験をしたくて生まれてきた。それが蠍座の人たちなのです。その極端な性質は、趣味でも恋愛でもなんでも遺憾なく発揮されるので、一旦何かにはまると 沼化するのが蠍座の人たちの特徴です。筋トレでも料理でも、プロ級の道具を揃えて、最初はぎこちなくとも一年も経つ頃にはプロ級の技を披露したり、自らお店を持てるほどの腕前になったりもします。

極のエネルギーの名の通り、「極める」ことに関しては彼らの右に出るものはきっといないでしょう。さらにユニークなことには、蠍座の人は正攻法のみならず裏道も脇道も全ての方法を使ってゴールを目指す人たちなので、一般の人たちでは考えられないような結果・成果物をこの世に生み 出すこともあり、それが非常に特異な商品やサービスとして、実際に実装されたりすることもあるでしょう。

とはいえ、蠍座の人たちからしたら、それも探求の道を深掘りしたことから派生するスピンオフ(副産物)に過ぎません。蠍座の人たちは、なにがなんでもその深みの極みにたどり着きたい人たち。その穴の深みから金塊が出てこようともダイヤモンドが発掘されようとも、それらも所詮は「湧いて出たもの」に過ぎず、蠍の壁を越えていくマインドを満たすものではありません。

蠍座というのは、真理や理を知るために全てに尽くす探求の使徒。その人生を通して、「真理と愛の穴」を掘って掘って掘りまくる人たちなのです。

蠍座の愛

ホロスコープで蠍座の守る八ハウスと言われる場所。その部屋は「生と死、遺産、相続、タブー、精神、性、結婚後の夫婦(結婚生活)、霊魂」といったものを表すとされています。

実際に蠍座の人というのは、どこかに「浮世離れしたところ」を感じるのはこういった特色を 持つハウスと縁深き星座だからでしょうか。蠍座の人はよく色気があるとか、ともすると愛人に向いているなんて言われることもありますが、実際に蠍座の人は愛について多くのことを学ぶように人生のテーマを授かっている人が多いように思います。

例えば、外国人と結婚するとか、何度か結婚するとか、相手との年齢差やステータス差といったものがすごいとか、はたまたお互いに表には出せない秘密の恋をするとか、少し変わった性癖がある等、とにかく蠍座の愛の形、また人生で体験するその愛にまつわるストーリーやエピソードの量は、きっと他の星座の追随を許さないでしょう。

蠍座の独特の色気は異性同性問わず、なんなら「性」という次元さえも超えて、人を惹きつける磁力みたいなもの。100%全ての蠍座の方にそれがあるとは言いきれませんが、蠍座の方たちは不思議と人を惹きつけてやまない力や雰囲気を持つ人たちです。特に芸能人や人前に出る仕事の方は、太陽だけでなく、水星や金星等でいいので何かしらの個人天体を蠍座に持っていると、キャリア的にはプラスに働きます。蠍座力とは引き寄せ力、引きつけ力であると考えればその理由は一目瞭然のはず。

なんだかわからないけれど、「いいな〜、素敵だな〜、面白いな〜」と、周りに思ってもらえたりできるからです。残酷な話ですが、たとえ実際には何も「圧倒的な強みとか特筆すべきところ」がなかったとしても、そういう風に深読みすらしてもらえる、そんなありがたい力が、蠍座の魅惑力なのです。

ちなみに、そんな独特な色気というか魅力を持つのが蠍座の人たちですが、チャームや色気という項目で双璧をなすのは魚座です。蠍座が肉感的な官能をベースにする色気を持つとすれば、魚座は宇宙的愛というか、不思議な 包容力を感じさせる星座です。宇宙と繫がることにより得られる「3・5次元」の力を自由に使う魚座は変幻自在のトリックスターそのもの。

ある時にはスターで、ある時にはピエロ、またある時にはアスリートにもなれてしまう、なんとも超越者的な変身・変容能力を持つ、不思議な引き寄せ力を持つ人たちなのです。極端かもしれませんが、蠍座力が強いと「色気のある人」になり、魚座力が強いと「職業年齢属性不明の不思議ちゃん」のようになるのかもしれません。

蠍座の方は、とにもかくにも尽くし人。付き合う人たちを高揚させ、いい気持ちにさせてくれる、独特の魅力や磁力を持つのが蠍座の人です。

特に遠距離よりは近接戦闘でその力は最大出力を発揮しますから、友人知人のレベルでもその 「旨味」は味わえますが、蠍座は「毒」を持つ星座なので、一度でも蠍座の異性と付き合うと男女問わず他の星座の人では物足りなくなるかもしれません。それほど付き合う人を虜・中毒にさせるほどのスパイシーさ・魅力・深みを持つのが黄道最強 の「沼」星座、蠍座なのです。

この世界は面白いもので、いつ来てもいいよと言われると結局行かなくなる会員制のスポーツジムもあれば、超限定商品やここから先は一般人は立ち入り禁止となっているとついその先が見たくなってしまったりと、意外とあべこべにできていて、それほどに人の心理というものは読み づらく、また、面白いものでもあります。

見てはいけない世界、または開けてはいけない禁断の扉。そういった「禁足地」に足を踏み入れてしまうとおそらくもう元に戻れないし、他では物足りなくなってしまうもの。パートナーにそういった禁断の扉を開くような経験をさせてあげられるのが、蠍座の愛における最も特異なところだと言えるでしょう。

もともと蠍座は、「自己犠牲軸」が強く「尽くしがち」な星座です。尽くすその対象は会社か組織か個人か子供かという差はあれど、基本的には「誰かのために」が生きる原動力であり、底なしのパワーを導き出すためのトリガーとなっています。

ただし、運が悪いとその「自己犠牲力の高さ」から、ブラック企業の餌食になりやすく、また、 巷に生息するダメ男なる属性の人たちの餌食になりやすい星座でもあります。この方たちに受け止められないものはないのではないかな? くらいの恐ろしい強さ・タフさ・忍耐力・受容力があるのが蠍座なので、一旦蠍座の人と信頼関係を築けたならば、世の中に おけるタブーや裏側的な概念も、しっかりと一つの個性として受け止めてくれるはずです。

とはいえ蠍座にとっては、二人だけの世界を持つことが大事。その世界の中であれば何をしても受け入れる。そんな懐の深さが蠍座の魅力ですが、不貞行為があった場合には、いつの日か、外敵に向けられるはずの毒の針が、愛する人へと向けられることになるやもしれません。

『星2.0』発売中!

スピリチュアルヒーラー、yujiさんによる占い本

“予約の取れない”ヒーラー・y

“予約の取れない”ヒーラー・yujiさんが、「12星座」の本質と辿るべき運命を、読者に寄り添う語り口で綴ったエッセイ。

書名:『星2.0』
著者:yuji
発売:光文社
発売日:2020年10月22日
定価:本体1.800円+税

yuji
星読み係、ヒーラー、聖地巡礼家。香川県生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業後、ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移し、スピリチュアルメッセンジャーとして生きることを決意。現在は連載、講演など、幅広い分野で活躍中。「madameFIGARO.jp」「WANI BOOKOUT」「ELLE」などのWebサイトや女性誌『25ans』(ハースト婦人画報社)で連載を持つ。また、「ELLE」でPodcast「yujiと本島彩帆里の”生き方のセンス”の磨き方」(毎週金曜)や、YouTube番組「QUANTA.vision」で「ホニャララLIVE」(毎週土曜22時〜)の配信もおこなっている。著書に『神さまと顧問契約を結ぶ方法』『神さま手帖』『yujiの星読み語り』(すべて、ワニブックス)など。

著者/yuji 構成/CLASSY.ONLINE編集室
※この記事は、『星2.0』(光文社刊)から一部を抜粋したものです。

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