2020年も、残すところあとわずか。今年は世界中が未曾有の事態に直面した年でした。この試練を乗り越え、素晴らしい新年を迎えるために、いま一度自分自身を見つめ直してみてはいかがですか?今回は、予約の取れないヒーラー・yujiさんによるエッセイ『星 2.0』より、「獅子座」の基本性格と恋愛事情についてをお届け。あなた自身のことだけではなく、周囲の人間を理解する上でも、必ず役に立つはず。悩んだ時の「お守り」として、ぜひ読んでみてください。
「獅子座」の基本性格
(7/23 〜 8/22 生まれ)
獅子座の人は、基本的には楽観的で明るい人が多いように思います。太陽をその背に負う生まれゆえに暗くなることなどできないのでは? と思うほどに、陽の気に満ち溢れているのが獅子座の人たちなので、彼らの毎日や生活は、きっと楽しさや快楽や面白 いもので溢れたとても豊かなもののはずです。カラフルな食器、趣味の習い事で作った工芸品や書、旅先で買ってきた絵や陶器、綺麗なオブ ジェやアート作品等が随所にちりばめられ、多色ミックスの世界となっているのが獅子の王宮の姿です。
獅子座の人はそういった「楽しいこと・気分が上がることの種子」を集めていくのがとても上手く、「人生に楽しみを見つける達人」のため、自分が何をしている時が楽しいか、何をしている時に幸せを感じるかを熟知していますし、また、自分が今楽しめているかどうか、それとも我慢しているか等にも敏感でしょう。
それゆえ、楽しいこと・快楽・好きなもの・はまりごとに対する時間・エネルギー・お金の投資は惜しまない傾向が高く、環境面・コンフォートクラス感等には妥協することをよしとしないところがあると思います。
また、芸術・綺麗なもの・華やかなものに対する感度が高いので、自ずと造詣も深くなり、そのままその道に進み感性・感覚・センスを生かした仕事に就く人も多くいらっしゃるはずです。
獅子座は「使われる」星座ではなく、常に自分が主となる星座です。それは裏返してみると「主となるためには努力は惜しまず、絶え間ない自己研鑽をやってのけ る」ということでもあります。獅子座が常に自信満々で堂々としていられるのは、その努力や頑張りの裏打ちがあるから。そしてそれを表に見せないことも、獅子座の特徴でもあります。
水面下では足をバタつかせ必死で推進力を得ていても表面的には優雅で穏やかで絵になる存在 の湖の白鳥のように、必死に汗水垂らしてもがくさまを絶対に他者に見せようとはしないでしょう。そのことから、「裏での努力を暴かれること」とか(自らがさらすのはいいのですが)プライベートやだらだらしているところなどを人に見せるのは苦手な性格のはずですし、そこを人から指摘されるのも 癪に障るはず。
豊かさ・楽しみ・華々しさのようなものを、人・世間にシェアしたり、気前が良く面倒見が良い親分肌なところが獅子座の人の良いところですが、マウントを取られることやプライドを傷つけられることに対しては、王のプライドが許さないはずです。
ただ、同じように王様のポジションにある人たちや苦節を乗り越えた「本物の輝き」を持つ人たちには絶対的なリスペクトを持ちますし、また、なんらかの仲間意識のようなものを感じることもあり、気づいたらあっという間に仲良くなっているなんていうこともあるかもしれません。
そして、基本的には「楽しい」こと至上主義者なので、楽しいことには目がないのですが、誰かが群れから外れていたり、楽しめない人がいるとまるで自分のせいのように感じてその人も楽しめるように工夫したりと、人を慈しむ心を持ち、みんなを楽しませることをモットーとする生粋のエンターティナーであり、また「民のために尽くす善良な王様」でもあります。
獅子座の愛
獅子座はとても寛大で、愛情溢れる人たちです。人としての器が大きいと感じられることも多く、細かいところにはこだわらず、人生を能動的に楽しむ姿勢があるので、パートナー・恋人としては、ある意味、最高の人と言えるかもしれません。
また、趣味にしても何にしても、自分だけでなくパートナーや家族にも自分同様に楽しんでもらおうと目配り・努力できる人なので、一緒に時を過ごす人たちを大事にして豊かな時間を共有できる人でもあります。困った人は放っておけないという英雄的気質もあるので、頼られるとか賞賛がもらえるということから、恋愛や深い関係に進展する場合もあるでしょう。
そして「吊り橋効果」といったピンチを共に越えた仲間に恋愛感情を抱きやすいといった科学的な研究結果にもあるように、ピンチや逆境を共に越える仲間に同志意識を持ち、恋仲に発展するなどは、ある意味獅子座的な恋愛観と言っても過言ではないかもしれません。
冷静な山羊座やロジカルな乙女座からすると理解できないかもしれませんが、ピンチだからこそ燃えるとか、逆境だからこそ愛や恋といった刺激的な要素を求めるのは、獅子座が常にヒーロー・ヒロイン軸でこの世を見ている星座だからなのでしょうか。そんな恋人としてはある種「理想的」とも言えそうな獅子座の人ではあるのですが、ある意味獅子座の人が人生で最も引っかかりそうなこと、それが「愛」かもしれません。
獅子座の人の得意なことは「与えること」、王が下々の者に褒美をとらせたり、ねぎらいの言葉をかけるようにする(与える)ことは獅子座の人が最も得意とすることなのですが、 愛とは心を受けると書くように、相互にエネルギーが循環するものです。二人の関係を保つためには、与えるばかりではなくて、受け取り上手であることもまた重要なもの。
獅子座の人は前述の通り寛大な(与えるもの)のため、受け取ることになんらかの背徳意識や苦手意識、はたまた「屈辱感」すら感じる人がいるかもしれません。受け取ることが苦手でいると、愛情の循環サーキットからは弾かれるため、短い付き合いはできても息の長いお付き合いができず、周りは関係を良好に保つことができるのに何で私だけは関係を続かせることができないんだろうと人知れず悩んだり、恋愛恐怖症のようになってしまうかもしれません。その場合、思い出してほしいのが「野生のライオン」の生態系です。
野生のライオンのオス(獅子座のシンボルはオスライオンなのでオスの生態を参照します)はある程度の年齢になると、群れを離れて他の群れに入り込み子を作り、またしばらくするとそこからも離れていきます。そして自分がボスとして君臨できるところでのみ、定住・固定化するのです。
そのことから察するに、自分がボスとして、最強者として君臨できるようなところにたどり着くまでは、獅子座の人にとってはこの世は修行の場。未だ安寧の地には達していないとも言えます。
納得がいく領土・国ができるまでは我が道を行く! もしくは、その国を共に作り上げていける人を見つけるまでは、一人で過ごす!その孤高なマインド、媚びない姿勢は、野生のライオンに由来するもの。愛も仕事も日々の生活も、王族たる獅子座には、妥協とか、これでいいという概念はないのです。
自分が王として君臨できるように、徹底的にこだわり自己研鑽に励んでいくこと。獅子座の人にとってはそれこそがベストパートナーと巡り合うための、最高にして最速の方法と言えるのでないでしょうか。
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スピリチュアルヒーラー、yujiさんによる占い本
“予約の取れない”ヒーラー・yujiさんが、「12星座」の本質と辿るべき運命を、読者に寄り添う語り口で綴ったエッセイ。
書名:『星2.0』
著者:yuji
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発売日:2020年10月22日
定価:本体1.800円+税
yuji
星読み係、ヒーラー、聖地巡礼家。香川県生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業後、ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移し、スピリチュアルメッセンジャーとして生きることを決意。現在は連載、講演など、幅広い分野で活躍中。「madameFIGARO.jp」「WANI BOOKOUT」「ELLE」などのWebサイトや女性誌『25ans』(ハースト婦人画報社)で連載を持つ。また、「ELLE」でPodcast「yujiと本島彩帆里の”生き方のセンス”の磨き方」(毎週金曜)や、YouTube番組「QUANTA.vision」で「ホニャララLIVE」(毎週土曜22時〜)の配信もおこなっている。著書に『神さまと顧問契約を結ぶ方法』『神さま手帖』『yujiの星読み語り』(すべて、ワニブックス)など。
著者/yuji 構成/CLASSY.ONLINE編集室
※この記事は、『星2.0』(光文社刊)から一部を抜粋したものです。