2020年も、残すところあとわずか。今年は世界中が未曾有の事態に直面した年でした。この試練を乗り越え、素晴らしい新年を迎えるために、いま一度自分自身を見つめ直してみてはいかがですか?今回は、予約の取れないヒーラー・yujiさんによるエッセイ『星 2.0』より、「蟹座」の基本性格と恋愛事情についてをお届け。あなた自身のことだけではなく、周囲の人間を理解する上でも、必ず役に立つはず。悩んだ時の「お守り」として、ぜひ読んでみてください。
「蟹座」の基本性格
(6/21 〜 7/22 生まれ)
蟹座は水のエレメントに属し、同じ水のエレメントの蠍座、魚座の人と同様、感情豊かで愛情深き人たちです。ただ、愛の出方はそれぞれで、蠍座は「毒を食らわば皿まで」といった、最後まで面倒をみる粘りが強い人たちで、水の星座の三番手の魚座は全てを包み込むユニバーサルなLOVEといった感じの宇宙的な視点を持つ方たちです。
そういった表現で言うと、蟹座の愛とはコミュニティ愛であると言えるような気がしています。
人々が生きるこの社会とは、「国、都道府県、会社、自治体」といったたくさんの繫がりの連鎖でできています。そしてその最小単位は家族と言われるものですが、その中でも蟹座の担当範囲であり最も「蟹座力」が出るものが、家族を中核とした地域のコミュニティや、仲間意識の強い会社やプロジェクトチームなど、人間的なお付き合いができる、「血の通った繫がりでできた世界」でしょう。
蟹座力=コミュニティマネジメント力・育成力。それらの力の発揮場所を自然と求めていくことが、蟹座の人の基本マインドにはインストールされていますが、コミュニティの枠組みが出来上がると、今度は親が子供の世話をせっせとするように手厚くケアをして育て上げ、管理し、鉄壁の守護神としてチームやコミュニティ、みんなの居場所を守っていく人となっていきます。
親分肌、姉御肌の方が多いと言われるのが蟹座ですが、それはきっとそういう「目をかける存在がいて初めて蟹座力というのは生かされるから」なのかもしれません。そのことから、世話焼き・マネジメント・二人三脚のようなことに力を発揮する方たちなので、そういう役を任されるとどこまでも頑張れますが、力をかける対象がないとあまり頑張れなかったりするかもしれません。
また対象者からの信頼や信用が得られないと頑張れないのが蟹座なので、ロジックよりも愛情や気持ちの繫がり・信頼や信用を重要視します。言葉にはせずとも、そういった繫がりを無意識に最優先させている蟹座の人はきっと多いかもしれません。また、とにかく仲間ファーストで場・空間・組織を作り上げていく人たちなので、仲間を裏切るようなことは絶対にできません。
ただし、こちらからの信頼が裏切られていないことが大前提ではありますが。
蟹座の愛
蟹座は「心」さえ安定していれば、大きく乱れることはありません。基本的にはどっしりと落ち着いている「旦那さん・女将さんタイプ」の方たちが、蟹座の人たちです。獅子座に対してするような「盛大なイベント・パーティ」をしなくても、日々のあれこれに対し、謝意・お礼を伝えるだけで、蟹座の心ゲージは満たされていくはず。
神経質な他の幾つかの星座たちのように、腫れ物を触るような扱いをする必要もなく、蟹座というのは穏やかに日々を過ごせる心身のバランスのとれた情緒豊かな人たちです。蟹座=家と言われることもあるほど「蟹座と家」のリンケージは深く濃いものがあるので、一家の守護神的なポジションを任せたならば、蟹座の右に出る者はいまん。
彼らにそのハンドリングを任せれば、家を絶対に揺るがない神殿・愛の巣にしてくれるでしょう。 蟹座にとっては「身内・家族との心の交流やふれあい」とはエネルギー源に他ならず、他のどんなサプリよりも栄養ドリンクよりも効果の高いものです。生きる源は快適なお家と家族がもたらす、と言っても過言ではありません。
そんな蟹座ですから、「生活するスキル」はハイレベルなものを備えています。食器類の選定・家の内外装・食事(お店選び・調理・食材の選定等)に至るまで、こだわりを持つ蟹座もきっと多いはずです。男女問わずそういった傾向は強いので、そういう家庭生活における センス・感覚といった意味では最高の伴侶になれる星座ではないでしょうか。
パートナーが外で何をしているのか知らないけど、彼・彼女の好きな食べ物だとか、義理の家 族の誕生日等イベントごとは完璧に把握しているみたいな人がいますが、蟹座の世界観はまさに そういうものだったりします。自分が大事にしているものは、隅々まで把握して徹底管理する。蟹に甲羅があり、中は柔らかく外は硬いといったように、「大事なものはしっかりと守り、そ れ以外はスルーする(関与せずとも大丈夫である)傾向」があるような気がします。
蟹座は本来は実にシンプルです。大事な世界観さえ壊されなければ、他のことは結構どうでもいい……のかもしれません。
また、蟹座は男女問わず、ガーディアンになること、そしてその義務を果たすことに命をかける傾向があります。蟹座の男性は「自分が家庭を守っている」という自負がありますし、また、「家族のために」 みたいなことがモチベーションになります。女性は言うに及ばず、蟹座=母性なんて言われるこ ともあるので、一度結婚するとよほどのことがない限りは離婚や離別はないでしょう。
蟹座の愛とは「守る」こと。結婚とは相手を守り、子供を育み、生活を守ること、その連続の日々です。蟹座は初期設定か ら「守り力」が高めということも相まって、母性の星座ということも追い風となり、結婚には非常に向いている星座だと言えるでしょう。
また、一回深い信頼関係が結ばれると、友人関係でもよほどのことがない限りは、関係が切れるとか、裏切ることはないはず。蟹座とはどの星座の人たちからしても、安心して背中を預けられる心の友とも言える人たちだ と思います。
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yuji
星読み係、ヒーラー、聖地巡礼家。香川県生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業後、ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移し、スピリチュアルメッセンジャーとして生きることを決意。現在は連載、講演など、幅広い分野で活躍中。「madameFIGARO.jp」「WANI BOOKOUT」「ELLE」などのWebサイトや女性誌『25ans』(ハースト婦人画報社)で連載を持つ。また、「ELLE」でPodcast「yujiと本島彩帆里の”生き方のセンス”の磨き方」(毎週金曜)や、YouTube番組「QUANTA.vision」で「ホニャララLIVE」(毎週土曜22時〜)の配信もおこなっている。著書に『神さまと顧問契約を結ぶ方法』『神さま手帖』『yujiの星読み語り』(すべて、ワニブックス)など。
著者/yuji 構成/CLASSY.ONLINE編集室
※この記事は、『星2.0』(光文社刊)から一部を抜粋したものです。