なんとなくずっとモヤモヤしていること、女性ならではの生きづらさ――そんなアレコレを少しでも解消すべく、同じ悩みを分かち合うインタビュー連載がスタート。記念すべき1回目は、女性の体のセルフケアプロダクト「WRAY(レイ)」をローンチしたばかりの谷内侑希子さんにお話しを聞きました。
『ストレスで生理が止まってしまった時、自分が弱いと言われた気がした』
思い起こせば、私たちは生理をはじめ、ホルモンの変化に振り回されてきました。WRAYの谷内侑希子さんが「女性のベストパフォーマンスをサポートする」を目標に掲げているのは、どうしてですか?
「23歳ごろに、数カ月生理が止まってしまったことがありました。原因は仕事や環境の変化によるストレスからでしたが、自分がメンタルの弱い人間に感じてしまい、さらに胃まで痛めてしまったんです。
私はピルを処方してもらったことで、2ヶ月ほどで再開しましたが、ピルで改善されることもそれまで知りませんでした。圧倒的に、自分の体に関する理解や知識が少なかった。また30代に入るころにはホルモンバランスに振り回されることが多くなり、その都度仕事でも生活でもパフォーマンスの低下を感じました。女性特有の体調不良への苛立ちに加えて『もっとセルフケアをしておけばよかった』とよく感じるようになりました」
たしかに、まわりでも30代になって「もっと自分の体をケアしておくべきだった」と言う女性は少なくないです。
「女性の多くは、ライフプランが仕事だけでは考えられません。妊娠を望めば、妊活がはじまりますし、望んでもなかなか授かれない場合も多いですよね。さらに授かれたとしても、産後には子育てがすぐにやってくる…。妊娠は適齢期の問題もまだまだあります。
妊娠にはさまざまな選択肢があるけれど、自分では簡単にコントロールできない、難しい問題ですよね。そしてさらに、キャリアも積んでいこうとすると、マルチタスクで生活がパンクしてしまいます…。
そういった、女性ならでは体の変化とライフプランをもっと事前に知り、選択できるようになればいいのに考えるようになりました」
『生理やホルモンの話をタブーにせず、パートナーや彼にも知ってもらうことが必要』
谷内さんは結婚されてお子さんがいらっしゃいますが、パートナーとうまくいくコツなどはありますか?
「結婚は対等な立場で一緒に暮らしていくことが、私は大切だと考えています。そのためには、結婚前から自分の気持ちや希望をきちんと話しておくことが、大切なコミュニケーションだなと。
生理中は自分の意思と反して感情が高ぶってしまうこと、産後は体調だけでなくメンタルの変化や、育児での戸惑いなど、一人で抱え込んでしまいがちなことも、落ち着いて話せば、相手もきっと理解してくれるはずです。知ってもらうという行動の積重ねが、パートナーとの関係も深めてくれるはずだと思います。
女性の体調の変化は、時にパートナーとの関係にも問題を起こしたりしますよね。生理前はPMSで当たってしまうこともあるし…。どうしても男性と女性の体は違いますから、出産のためにキャリアを止めてしまうことが、女性にとってつらく、また育児と仕事の両立がどれだけ難しいことなのか。女性側が話さないままだと男性にはわからない問題だと思います」
次回は、谷内さんがセルフケアのために作った「WRAY」について伺います。私もしかしてPMS?というモヤモヤも解消されるかも。ぜひご覧ください。
PROFILE
株式会社WRAY代表取締役。大学卒業後、ゴールドマンサックス証券へ入社。金利商品の営業を担当。海外駐在から帰国後、スキンケアブランドのマーケティングやPR会社の経営企画としてキャリアを重ね、2020年独立。2児の母でもある。
撮影/イマキイレカオリ 取材/川端宏実 構成/CLASSY.編集部
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