この時季欠かせない、「トレンチコート」や「ライトダウンジャケット」。クリーニングに出すとお値段も気になるし、できる限り節約したいですが、家の洗濯で失敗しないか、とても気になりますよね。そこで今回は、家庭で洗える場合のお洗濯方法をご紹介!汚れが気になったとき、自宅で簡単にできる「トレンチコート」のプチクリーニングと、「ライトダウンジャケット」の洗い方をぜひ試してみて。
15分で簡単!「トレンチコート」のエリ・袖汚れの落とし方
日常生活のふとした場面で「コートのエリ・袖汚れ」は見られています!
会社やレストランでコートをかけたとき、ケータイを使っているときなど、ふとした場面でエリや袖汚れを見られているかも!汚れが目立っていれば、せっかくのコーデも台無し。汚れが気になるときは、簡単&キレイに落とせるプチクリーニングが便利です。
■コートのエリ・袖汚れを落とす「プチクリーニング」4ステップ
プチクリーニングを行う前に、衣類の洗濯表示を確認しましょう。右のような表示があれば家庭での洗濯はできませんん。また、洗濯表示に「水洗いは絶対にお避けください」とある場合や、絹・レーヨン・キュプラ・皮革の場合も使用できません。
step.1 洗剤液をつくる
おしゃれ着用洗剤(アクロン)を洗面器に溶かして、洗剤液を作ります(水4ℓに10ml程度)。汚れがひどい場合は、濃いめの洗剤液にしましょう(水4ℓにキャップ1杯程度)。ハンドタオルを小さく折りたたみ、その端に洗剤液をつけ、かたく絞ります。洗剤液をつけたタオルで、コートの裏の目立たない部分を叩き、色落ちしないか確認しましょう。
step.2 エリ汚れに洗剤をつけて裏から叩く
大きめのタオルの上に、コートのエリをON。洗剤液をしみ込ませ、かたく絞ったハンドタオルで、エリ汚れの部分に洗剤液をつけます。コートを裏返してエリの部分を裏側から乾いたハンドタオルで叩き、エリ汚れをタオルに移します。水をつけすぎると、シワがよることがあるので注意しましょう。
step.3 水をつけて裏から叩いて、洗剤液を落とす
再びエリの部分を表にして、水をつけてかたく絞ったタオルで、エリ部分に水をつけます。そのあと、裏返して乾いたタオルでエリの裏から、軽く叩きます。この操作を2回程度繰り返し、洗剤分を衣類に残さないようにします。
step.4 水分をとったあと自然乾燥させる
乾いたタオルでエリ表面の水分をとったあと、ハンガーにかけて自然乾燥させます。
※袖のプチクリーニングもエリと同様の方法で行うことができます。
早く着たいからといって、アイロンやドライヤーを使って乾かすのはNG
アイロンやドライヤーをかけると、輪ジミになったり、シミを落としにくくなったりするので要注意です。プチクリーニングのあとは、焦らずしっかり乾かすことがポイントです。
■輪ジミの取り方
自然乾燥のあと、輪ジミになっても慌てる心配はありません。輪ジミは、水を使って輪ジミの部分をぼかしていくことで、キレイに消すことができます。
仕上がりに差がつく!ライトダウンジャケットの洗い方
ライトダウンジャケットは、アウターやインナーとして冬に大活躍するアイテム。いろんな着回しができる便利なアイテムだからこそ、頻繁に着ているうちに汗のにおいやシミなどの汚れが気になりますね。実は家で簡単に手洗いできる場合がほとんどなので、ぜひチャレンジしてみては?
気をつけるべきポイントは?
①素材の見極めは慎重に
通水性のないビニールやゴム引き製品、透湿防水性素材などは脱水時の水抜けが悪く、洗濯機の故障につながる恐れがあるので、洗濯機の使用は避け、バスタオルに挟んで上から押して水分を取り除く、タオルドライをおすすめします。
②乾燥機をかける際は洗濯表示に注目
ダウンジャケットの中には、乾燥機にかけられるものもあります。洗濯表示を見て、タンブル乾燥※できるかどうかを必ず確認しましょう。 乾燥機使用禁止のマークがあるものは、型くずれや縮み、中の綿や羽毛が出てくる、装飾品の破損などが起こる可能性がありますので、使用はNGです。
※タンブル乾燥=洗濯物を回転させながら熱と風によって衣類を乾かす乾燥方法
教えてくれたのは…
ライオン株式会社 お洗濯マイスター 大貫 和泉(おおぬき いずみ)
(消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士 健康予防管理専門士)
洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年従事。母親としての経験と研究活動を融合し、日々のお洗濯に役立つ情報をわかりやすく発信中。(https://lidea.today/about )
情報提供:アクロン https://acron.lion.co.jp/
ソフラン プレミアム消臭 https://soflan.lion.co.jp/soflan/
編集/CLASSY.ONLINE編集室