プロポーズは畳の上で!?〝リングは事前に相談〟が今どきのスタンダード【CLASSY.世代のブライダルリング物語 #4】

結婚指輪や婚約指輪は、人生をともに歩むお守りのような存在。最近では、クラシックな王道デザインだけでなく、ファッションジュエリーとしても楽しめるデザインを選ぶ人も増えており、選び方の幅もどんどん広がってきています。
今回は、CLASSY.カップルズの藤井由季さんにインタビュー。運命のリングと出会うまでの道のりや夫婦として大切にしている価値観など、等身大のストーリーを伺いました。

PROFILE
藤井由季さん/和朗さん(30歳 医師/30歳 商社勤務)
東京都在住。2024年3月、温泉旅行中にサプライズでプロポーズを受け、婚約。同年6月に入籍。多忙な日々のなかでも、美味しいごはんとお酒を楽しむ“ふたり時間”を大切にしているそう。
目にした瞬間に確信した、“私にぴったり”な一本
——GRAFF〈アイコン ラウンド ダイヤモンド エンゲージメントリング〉
以前から結婚についてよく話していたというふたり。ある日、和朗さんが指輪について尋ねてくれたことが、由季さんにとってのジュエリー選びの始まりになったそう。
「婚約指輪について、彼が『自分で選びたい?それともサプライズがいい?』と聞いてくれて。それをきっかけに、『自分に似合う指輪ってどんなものだろう?』と考えるようになりました。もともと銀座を歩くときにGRAFFの前をよく通っていて、シンプルで上品なイメージがずっと心に残っていたんです」(由季さん)

初めてGRAFFの店内に足を踏み入れたとき、「これだ」と強く感じたという由季さん。その直感を信じつつも、後悔のないように丁寧に検討したうえで、やっぱりこれしかないと確認した一本でした。
「“アイコン”のデザインを見た瞬間、一粒ダイヤの存在感と、それを囲むパヴェダイヤの華やかさに心を奪われました。落ち着いた印象が、自分のシンプルなファッションにもぴったりで、迷うことなく『これだ』と思えました。彼にも『由季らしいね』と言ってもらえて、即決でした」(由季さん)

深いネイビーのボックスや、シンプルなロゴの佇まいも決め手のひとつ。すべてが自分の感性にフィットし、心から納得のいく選択だったそう。
温泉宿でのプロポーズは、忘れられない思い出に
プロポーズの舞台は、無類の温泉好きという由季さんのために選ばれた温泉宿。なんと、和の趣あふれる畳の上でのサプライズだったそうです。婚約指輪は、その瞬間のために和朗さんがこっそり準備してくれていました。

「プロポーズのタイミング自体は完全にサプライズだったので、とても驚きました。温泉宿で、しかも畳の上でプロポーズしてもらえるなんて、なかなかできない体験(笑)。 年を重ねても、この時の思い出や気持ちはきっと忘れないと思います。だからこそ、婚約指輪にはその思い出を宿す特別な存在としての意味があるなと感じています」(由季さん)
特別な日に寄り添う、“気持ちを整える”ジュエリーと時計
結婚指輪も統一感を大切に、同じくGRAFFに。和朗さんの好みも意識しながら、ふたりにとって特別感のあるデザインを選んだそうです。
「大切な日に身に着けると、自然と気持ちを引き上げてくれるような感覚があります。落ち込んだときも、箱をそっと開けて眺めるだけで、不思議と元気が出るんですよね。時間をかけて丁寧に選んだものだからこそ、『この指輪にしてよかった』と思える瞬間がたくさんあります」(由季さん)

普段は記念日や誕生日、ディナーなど、特別なシーンで愛用中。「いまはまだ“特別なもの”として少し緊張感もあるけれど、これから少しずつ、自然と日常に溶け込む存在になってくれたら」と語ってくれました。
そして、由季さんは結納返しに、和朗さんへOMEGA(オメガ)の「シーマスター」を贈ったそう。
ビジネスシーンにもふさわしい時計を探す中で、時計に詳しいお兄さんの勧めもあり、このモデルに決めたといいます。

また、由季さんのお父さんが愛用していたパネライを和朗さんに贈ったこともあり、時計の“世代を超えて受け継がれる魅力”を改めて実感したことが、時計を選ぶきっかけになったのだとか。
「シーマスターは身に着けるだけで気が引き締まり、忙しい時期も前向きな気持ちにさせてくれます。男女問わず褒めてもらえるのもうれしいですね」(和朗さん)
特別な存在から、日常に寄り添う存在へ
「結婚生活って、試行錯誤の連続。少しずつお互いの考え方や価値観を理解し合いながら、ふたりの形を育てていく感覚があります。そんな日々のなかで、この指輪も“特別なもの”から、“自然と身につける日常の一部”になっていくのかなと思っています」(由季さん)
結婚して間もない今は、まだ少し背筋が伸びるような思いで指輪を身に着けているという由季さん。でも、これから時間を重ねるうちに、ふたりの関係がより深まり、指輪もまたそっと寄り添う存在になっていく——。そんな未来を思い描いているそうです。
結婚の形に正解はない。大切なのは、自分たちらしいかどうか

「選び方も、そこに込める思いも、人それぞれ。そもそも、指輪を買うかどうかという選択も自由だと思っています。でも、どんな選択であっても間違いではなく、自分たちらしい形で結婚という節目を迎えられたら、それが一番だと思うんです。私たちは王道を選びましたが、今は心から納得のいく選択ができたことに、とても満足しています」(由季さん)
ジュエリー選びに正解はありません。大切なのは、心から好きと思えるかどうか。
その直感に素直に従うことで、自分たちにとっての運命の一本にきっと出会えるはずです。
取材・編集/藤井由香里
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