私が出会った残念なオトコ図鑑 第５回～元イケメンを引きずる男～

同窓会で久しぶりに再会した大学の同期。当時は目鼻立ちがはっきりしたイケメンで、モテモテでした。まだ独身と聞いていたので再会を楽しみにしていたのですが、会場について姿を探すも、どこにも見当たらず。しばらくしてしびれを切らし、「○○君って来てる？」と周りに聞き「あいつだよ」と示された男性を見てびっくり！　かすかに面影を残してはいましたが、体も顔もほぼ２倍のサイズになっていて、髪は薄く、そちらにばかり目がいってしまう…。イケメン風船が膨らんだ…って感じで、違和感しかありませんでした。
とはいえ無視もできないので、「久しぶり！」と声をかけて話し始めると、当時はルックスのおかげで気にならなかった彼の生活態度すべてがだらしな
く思えてきました。野菜はすべてNG、休日の食事はチョコレート1 袋を一日かけて食べて終了。若いころはそれでよかったのだろうけど、今は代謝が落ちてすっかりワガママBODYに。明らかに非モテ男に変わっていたのですが、彼はモテていた時の感覚のままらしく、「まだ結婚はいいかな～」などと余裕そう。
宴も終盤になったころ、昔彼の告白を断った同期のマドンナが遅れてやってきました。すかさずかっこつけて「遅かったね」と声をかける彼。振り向い
た彼女が「誰でしたっけ…」と一言。その日一番の静寂が会場を包みました。（34歳・製薬）