平祐奈さん(27)大西流星さん&原嘉孝さんとの共演秘話「ボケツッコミしたり虫を威嚇したり(笑)」【ドラマ『横浜ネイバーズ Season1』インタビュー】

放送中のドラマ『横浜ネイバーズ Season1』で、ヒロイン・菊地妃奈子(ヒナ)を演じる平祐奈さん。SNSを駆使して情報を集める“ネット強者”でありながら、ある秘密を抱えて引きこもりとして生きる――そんな複雑な役に「ずっと出会いたかった」と語り、全力で向き合っています。初共演となるなにわ男子・大西流星さん、timelesz・原嘉孝さんとの現場でのエピソードや役づくりで意識したこと、そして作品が描く“仲間との絆”について語ってもらいました。

Profile

1998年11月12日生まれ、兵庫県出身。2011年に映画『奇跡』で俳優デビュー。以降、『紙の月』『ソロモンの偽証』『10万分の1』など話題作に出演。2022年には映画『恋の光』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。ドラマ出演作に『JKは雪女』『犬神家の一族』『まだ結婚できない男』、連続テレビ小説『おむすび』、『FOGDOG』などがある。私生活では2021年に國學院大學神道文化学部を卒業し、神職資格を取得。

脚本を読み進めるうちに、涙が止まらなくなってしまいました

――『横浜ネイバーズ Season1』への出演が決まったときのお気持ちと、脚本を読んだ印象を教えてください。

最初にお話をいただいたときは、コミカルに描かれる探偵ものという印象が強くて、とても面白そうだなと思いました。また、私が演じる妃奈子(ヒナ)の人物像を知って、「こういう役をやってみたかった」と強く感じたんです。

――なぜそう感じたのでしょう?

脚本を読み進めるなかで、特にヒナの過去が明かされていく3~4話あたりでは涙が止まらなくなってしまって……。彼女が経験してきたことは、誰もが人生のなかで直面することだと感じ、自分のことのように胸が苦しくなりました。登場人物それぞれが必死に生きている姿が描かれている、とても共感度の高い作品ですし、こうした生活の延長線上にいるような、人間味のある役に挑戦したかったんだなあと思いました。

一人になった瞬間にふと漏れる感情を、大切にしたかった

――役づくりで意識されていたことは?

ヒナは22歳とまだ若いのに、重い経験やつらい出来事を抱えている人物です。心の中にはさまざまな想いがあって、その変化をどう表現するかを大切にしました。彼女の人生や背景をじっくり考えながら、気持ちの流れを丁寧に組み立てていきました。

――そのなかでも特に意識した点はありますか?

つらいことがあっても、親しい友人には言えない部分があることや、もともとは明るい性格だったという点ですね。感情のアップダウンを常に意識していました。リモート越しで友人と話すときは高校時代のヒナとして振る舞う一方で、一人になった瞬間にふと漏れる感情も大切にしています。ヒナの日常をリアルに生きることを心がけました。

――リモートでのお芝居で工夫したことは?

実際の撮影では相手役が映っていないので、カメラを相手に見立てて話すようにしていました。想像力を働かせる点では、普段のお芝居と大きな違いはありません。リモート越しにヒナが調査結果を説明するシーンでは、長いセリフを理解しながら話すのが難しかったですが、やり切ったときの達成感は大きかったです。

ヒナにはきっと複数の顔がある。その感覚は共感できます

――妃奈子は引きこもりながらも、SNSでの情報収集能力やネット検索の技術力で事件の突破口を見つけていきます。妃奈子との共通点はありますか?

私は、ネット関係はまったく得意ではないので、そこは尊敬しています(笑)。ヒナにはきっと複数の顔があると思うのですが、人には誰しもいろいろな側面がありますよね。その点は共感できますし、友人と一緒にいるときのヒナの姿には、自分と似ている部分もあると感じます。

――平さんご自身は、周りから意外だと言われるような隠れた特技や能力はありますか?

大学で神道文化学部を卒業し、神職資格を持っているので、神社や神道については詳しいです。それと、鹿児島の方言が聞き取れること。両親が鹿児島の離島出身なので外国語のように難しい方言なのですが、私はなぜか生まれたころから聞き取れるんですよ。なぜ理解できるのか不思議だね、とよく言われます。話すことはできないんですけどね。だから、大人になったいまも、祖母や両親が子どもに聞かせたくない話を方言ですると、全部わかっちゃうんです(笑)。

大西さんとは、美容の話で盛り上がっています

――主人公・小柳隆一(ロン)役の大西流星さんと岩清水欽太(欽ちゃん)役の原嘉孝さんとは初共演ですね。お二人の印象は?

大西さんは本読みの段階から「ロンちゃんにぴったりだな」と感じていました。本番に入ると、自然と幼なじみとして会話ができる感覚があって。ヒナにとって、ロンちゃんはいつでも味方でいてくれる存在なので、そういう空気感を出してくださる大西さんってすごいと思います。また、可愛らしくてチャーミングな印象ですが、ツッコミが鋭いところやキレのある話し方はギャップがあります。原さんは、とても真面目で洞察力がある方ですね。シーンのつながりなど細かいところまでよく気づいてくださるし、すごいなと思います。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか?

とても明るくて、ワイワイした現場で、自然と一体感が生まれます。キャストもスタッフも、まさに「横浜のネイバーズ」らしい雰囲気ですね。原さんと大西さんがボケたりツッコミを入れたりして、虫がきたときに原さんが突然威嚇し始めて、みんなで大笑いしたこともありました(笑)。

大西さんとは、美容の話で盛り上がることが多くて楽しいです。あずさ役の紺野彩夏さんとリップクリームの話をしていたら、大西さんが興味を持って会話に入ってきてくれて。リップのランキングやおすすめの酵素ドリンクまで教えてくれるんです。

言葉にしなくても、どんなときでも味方でいてくれる存在は心強い

――横浜が舞台ですが、ご自身にとって横浜はどんな場所ですか?

母が中学時代に住んでいた場所で、祖母も住んでいたので、幼いころからよく訪れていました。中華街も家族でよく行っていたので、撮影中に「ここ来たことある!」と思うことが多くて、懐かしさとうれしさがあります。

――本作は仲間“ネイバーズ”とともに事件に立ち向かう物語です。平さんが考える「理想のネイバー(仲間)」の条件や、人付き合いで大切にしていることは?

一緒にいる時間が刺激的かどうか、そしてお互いに興味を持てるかどうかを大切にしています。その人の生き方や人生観を面白いと思えたら、また会いたいと思えるし、自然と高め合える存在になれる気がします。

――物語の見どころや、作品を通して伝えたい魅力を教えてください。

登場人物たちはそれぞれ悩みを抱えながら、自分の居場所を探していますが、不思議と共通する空気感があります。言葉にしなくても、どんなときでも味方でいてくれる存在がいることは、とても心強いですよね。

このドラマは、事件解決の面白さだけでなく、血のつながりがなくても人を思いやり、支え合いながら成長していく姿が丁寧に描かれています。若者たちの物語ではありますが、人生の先輩方にも「こんなことあったな」と振り返りながら楽しんでいただけたらうれしいです。私たちの熱い想いが、テレビの向こう側まで届いたらいいなと思っています。

Information

『横浜ネイバーズ Season1』
東海テレビ・フジテレビ系にて、毎週23時40分~放送中

東海テレビと WOWOW の共同製作連続ドラマ第5弾は、大西流星(なにわ男子)、原嘉孝(timelesz)ダブル主演する群像ミステリー。事故で父親を亡くし、心に深い影を抱えた青年と、その彼を見守り続けてきた幼馴染の刑事。おしゃれさとディープさが混在する横浜を舞台に、2 人が仲間“ネイバーズ”とともに、現代社会の事件や問題に立ち向かう。原作は岩井圭也氏の小説『横浜ネイバーズ』シリーズ。Season2は、WOWOWプライムにて2026年3月7日(土)22時より放送・配信開始。

トップス¥22,000スカート¥99,000(ともにMURRAL/THE WALL SHOWROOM)※その他すべてスタイリスト私物

【SHOP LIST】 THE WALL SHOWROOM 050-3802-5577

撮影/木村敦(Ajoite) スタイリング/Lim Lean Lee ヘアメーク/池上豪(NICOLASHKA) 取材/服部広子 編集/越知恭子

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