「好事家」=「こうじか」とは読まない!?小粋な表現の漢字4選

気の利いた、ちょっとお洒落な表現をさりげなく使えたら、素敵ですよね。

あなたはどれくらい“小粋な表現の言葉”を知っているでしょうか?

そこでこの記事では、意味とともに覚えておきたい“小粋な表現の漢字”をご紹介します。会話の中で自然に使えると「おしゃれな日本語を使う人だな」と思われるかもしれませんよ。

1.「気風がいい」

お金を出し惜しみすることなく、
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お金を出し惜しみすることなく、気持ちよく人にごちそうをする人。あなたの周りにもいるでしょうか?

そんな「気前がいいこと」を「気風がいい」と言います。思わず「きふうがいい」と読んでしまいがちですが、正しくは……

 

きっぷがいい」です。ちなみに、元々は「きふう」という読み方をしていたそうですが、それが段々となまり「きっぷ」と読まれるようになったそうですよ。

2.「好事家」

「こうじか」と読み間違えやすい
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「こうじか」と読み間違えやすい「好事家」。「好事家」とは「風流なことを好む人のこと」、また「豊富な知識を持っていても、あくまで趣味として楽しむ人たち。いわゆる物好きな人」を意味する言葉です。

そんな「好事家」の正しい読み方は……

 

こうずか」です。「好事家」と書く場合は「こうずか」と読みますが、「好事(喜ばしいこと)」の場合は「こうじ」と読みます。

3.「淑やか」

「動作や佇まいが上品で、落ち着
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「動作や佇まいが上品で、落ち着いていること」を「淑やか」と言います。よく「淑やか」に「お」を付けて「御淑やか」とも言われますね。

「淑」は「紳士淑女(礼儀が正しく、気品あふれる男女のこと)」の「しゅく」ですが、「しゅくやか」ではありませんよ。「淑やか」の正しい読み方は……

 

しとやか」です。ちなみに「しゅく」という読み方は「淑」の音読みで、「しと(やか)」は訓読みにあたります。

4.「敬虔」

「敬虔」とは「神や仏などを、誠
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「敬虔」とは「神や仏などを、誠意をもって敬うこと」を意味する言葉です。たとえば「彼女は敬虔の念が深い」といったように用いられます。

「敬」は「敬語」「尊敬」など普段から目にすることも多いかもしれません。

しかし一方の「虔」は、あまり馴染みがないという人もいるのではないでしょうか。「虔」という漢字には「つつしむ」という意味があります。

そんな「敬虔」の正しい読み方は……

 

けいけん」と読みます。「けいけん」という音だけを聞くと、最初に「経験」という言葉を思い浮かべる人もいるのでは。ぜひこちらの「敬虔」も、覚えておくと周囲に知的な印象を与えられることでしょう。

 

いかがでしたか?普段はあまり聞き慣れないような言葉もあったかもしれませんね。

上記の言葉がすっと出てきたら、きっとおしゃれで知的な印象を与えられるはず。ぜひこの機会に覚えておくと良いでしょう。

参考文献/日本語倶楽部〔編〕『読めないと恥ずかしい漢字完全制覇本』河出書房新社

文/大内千明 画像/Shutterstock(Kues、Andy Gin、Master1305、Africa Studio)

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