料理写真でフォロワー220万!木村文乃さん(37)美味しそうなインスタに寄せられた意外なコメントとは

がむしゃらに働き、自分を奮い立たせてきた20代〜30代。その積み重ねが“自分らしさ”を形づくったと語る木村文乃さんが、今大切にしているのは「ちょうどよく頑張る」という生き方。心と体の整え方や暮らしの選択、そしてInstagramで話題の“今日のごはん”の背景にも、自分をやさしく支えるヒントが込められていました。

Profile

1987年生まれ、東京都出身。2004年に映画『アダン』で女優デビューし、同年『風のダドゥ』で主演を務め注目を集める。以降、話題の映画やドラマに多数出演。2014年にはエランドール賞を受賞。確かな演技力と透明感のある佇まいで幅広い世代に支持されている。Instagramで披露される“今日のごはん”も、丁寧な暮らしぶりが話題に。

自分に本当に似合うものだけ。“引き算の美しさ”を大切に

――今日もとても素敵な装いですね。ファッションやメイクで「自分らしさ」を表現する際に心がけていることはありますか?

実は、自分のスタイルにはあまりこだわりがなくて(笑)、基本的にはプロの方にお任せすることが多いんです。イベントのときなどは、その場や作品の雰囲気に合うように、スタイリストさんと相談しながら整えていきます。メイクに関しても、「こうしたい」と強く主張するタイプではないですね。

――とはいえ、どこかに“木村さんらしさ”がきちんと感じられます。

そう言っていただけるのはうれしいですね。でも、流行のファッションは実はあまり似合わないタイプで(笑)。だからこそ、違和感があるものはきちんと「これはちょっと…」と伝えるようにしています。

最近は特に、足し算より引き算を意識するようになりました。年齢を重ねることで、盛りすぎないナチュラルな美しさに惹かれるようになったんです。シンプルで心地よい、自分らしいスタイルを楽しんでいます。

「骨から整える」ピラティスが、私の新しい習慣に

――最近、気分転換やリラックスに繋がっている趣味などはありますか?

最近はピラティスにハマっています。正直、最初は「自分には合わないかも」と思っていたんです。でも、通い始めてすぐにその良さに気づきました。20〜30代で無理をしてきた体を、今きちんと整えてあげることの大切さを実感したんです。

ピラティスは「骨の位置を正す」ことができる運動。悪い姿勢に戻りがちな筋肉の癖も、正しい筋肉をつけることで自然に補正してくれるんですよね。私はマシンピラティスに通っていて、骨盤の位置や立ち姿勢を日常的に意識するようになりました。

撮影前や、早めに終わった日にレッスンに行くのが習慣です。最近では「姿勢がよくなったね」と言われることも増えて、効果を実感しています。心も体も整うから、表現の仕事にもいい影響を与えてくれている気がします。

「彩りひとつで、気分も変わるんです」

――Instagramの「今日のごはん」シリーズが素敵だと話題です。盛り付けのコツがあれば教えてください。

盛り付けに迷ったら、「とりあえずトマトかレモンを添えておけば大丈夫!」と思っています(笑)。赤や黄色って、料理に取り入れるのが意外と難しいんですが、トマトやレモンを添えるだけで、ぐっと華やかになるんですよね。見た目が美しいと、それだけで食事の気分が上がる。忙しい日でも、そうしたちょっとした工夫を楽しんでいます。

――SNSを通して意外な反響はありましたか?

うれしい反応もたくさんありましたが、意外だったのは「プレッシャーを感じた」という声です。私は料理が好きで、毎日の食事も“義務”じゃなく“やりたくてやってる”感覚。でも、SNSでは一汁三菜のような整った食卓が「理想」として映ってしまうこともあるみたいで…。そう感じさせてしまった方がいたのは、申し訳なかったなと思いました。

「無理しないで頑張る」ために。30代を振り返って気づいた、大切なこと

――忙しい中でも、心と体のバランスを取るために、意識していることはありますか?

「“ちょうどよく”を意識すること」と、「気軽に相談すること」。この2つが、今の私のキーワードです。

以前の私は、何事もちゃんと答えを出さなきゃと気を張っていました。でも、どれだけ頑張っても正解が見えないこともある。そんなとき、ひとりで抱え込んでしまうと、ますますうまくいかなくなる。だからこそ、今は「頼る」というより「相談する」。それくらい軽やかに、誰かにぽろっと話すことが、すごく助けになると実感しています。

――30歳前後を振り返って、「やっておいてよかった」と思うこと、反対に「少し無理しすぎた」と感じたことは?

「がむしゃらに働いた時間」は、やっぱり今の自分を支えてくれています。20代〜30代に思い切り仕事と向き合っていたからこそ、たとえ大きなライフイベントがあったとしても“戻る場所”としてのキャリアがある。仕事優先の時期だったけれど、そこに悔いはありません。

一方で、当時は体を労わる余裕がなかったのも事実。でもそれも「走り抜けたからこそ気づけたこと」だと思っています。若い頃の回復力に助けられた部分は多いけれど、今は「ちゃんと休むことも自分を大切にするうち」と思えるようになりました。遅くはない、そう信じています。

information

映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』で木村文乃さんは、世間から“殺人教師”と呼ばれた薮下誠一(綾野剛)を、どんな時も信じ支え続ける妻・薮下希美を熱演。深い愛と葛藤を繊細に描きます。6月27日(金)公開。

出演者:綾野剛 柴咲コウ
亀梨和也/大倉孝二 小澤征悦 髙嶋政宏 迫田孝也
安藤玉恵 美村里江 峯村リエ 東野絢香 飯田基祐 三浦綺羅
木村文乃 光石研 北村一輝/小林薫
監督:三池崇史
原作:福田ますみ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)
脚本:森ハヤシ
音楽:遠藤浩二
主題歌:キタ二タツヤ「なくしもの」(Sony Music Labels Inc.)
制作プロダクション:東映東京撮影所 OLM
制作協力:楽映舎
配給:東映
🄫2007 福田ますみ/新潮社 🄫2025「でっちあげ」製作委員会

トップス¥137,500 スカート¥71,500(共にリヴィアナ コンティ/イザ)ピアス¥308,000(片耳)(オー/ハルミ ショールーム)パンプス¥186,200(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス)

SHOP LIST
イザ 0120-135-015
ハルミ ショールーム 03-6433-5395
セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス 0570-016600

撮影/木村敦(Ajoite)ヘアメイク/井村曜子 /スタイリスト/岡本純子 /取材/池田鉄平/編集/越知恭子(CLASSY.編集部)

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表紙モデル:梅澤美波

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