読めない漢字があった時、正しい読み方を知って驚いた経験はありませんか? 特に普段から見聞きする言葉の場合「漢字だとこんなふうに書くんだ!」と、驚きもあることでしょう。
そこで今回は、“知っているのになかなか読めない漢字”をピックアップしてご紹介。いくつ読めるか、ぜひ試してみてくださいね。
1.「悴む」
冬の時期などに、よく手足が「悴む」人もいるのではないでしょうか。「悴む」とは「手足が冷たくなり、思うように動かなくなること」を意味する言葉です。
「悴」が「卒業」の「卒」と似ていますが、「そつむ」ではありませんよ。正しくは……
「かじかむ」と読みます。ちなみに「悴」には、「憔悴」の「悴」でも使われるように「疲れてげっそりする」という意味がありますよ。
2.「微睡む」
ほんの少し、うとうとと浅い眠りに入る様子を「微睡む」と言います。通常だと平仮名で表記されることが多いため、漢字自体あまり見慣れていない人も多いかもしれませんね。
そんな「微睡む」の正しい読み方は……
「まどろむ」です。また「微睡む」の送り仮名「む」がない場合は「微睡(びすい)」と読みますが、意味は「微睡む」と同じです。
3.「細雪」
迷わず「ほそゆき」または「さいせつ」と読んでしまいがちな「細雪」。漢字のとおり「細かく降る雪」、また「まばらに降る雪」といった意味があります。
「ほそゆき」「さいゆき」でもないとしたら、正しくは……?
「ささめゆき」と読むのが正解です。有名な小説のタイトルでもあるので、もしこの言葉をすらすらと読めたら、知的な印象を与えられるかもしれませんね。
4.「態と」
正しい読み方を知らないと、つい「たいと」と読んでしまう「態と」。「意図的に何かをする様子」のことを「態と」と言います。
また「態とらしい」と用いられることもあり、この場合は「いかにも不自然な様子」を意味します。そんな「態と」の正しい読み方は……
「わざと」です。多くの場合、悪意のある行動に対して用いられます。時に漢字表記されている場合もあるので、ぜひ正しい読み方を覚えておきましょう。
4問中、あなたはいくつ正しく読めたでしょうか? 言葉を知っていても、漢字表記になると読み間違えてしまう。そうした漢字は少なくありません。
まずは今回ご紹介した漢字からでも、少しずつ覚えていくと良いでしょう。
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参考文献/日本語倶楽部〔編〕『読めないと恥ずかしい漢字 完全制覇本』(河出書房新社)
文/大内千明 画像/Shutterstock(liza54500、AKushnirchuk、fizke、Olga Danylenko)
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