emmaさん(30) 「後ろ指を差されても、自分の好きを研究してセンスを磨いた」

モデル、女優、ファッションディレクター、経営者として活躍するemmaさん。30代を迎え、等身大のemmaさんの魅力や、オシャレや人生のヒントを一冊にちりばめたセンスブック『HERE I AM』が4月18日にリリースされます。仕事観や心の内について語っていただいた前回に引き続き、今回はプライベートでのemmaさんについて、一人時間の過ごし方や、女友達との付き合い方、センスの磨き方や美容法までを教えていただきました。

 

プロフィール

1994年生まれ。北海道出身。2012年雑誌「装苑」の表紙を飾りプロモデルとしてデビュー。「ViVi」専属モデル、TBS「A-Studio」9代目MCアシスタントを経て、 数々の雑誌のカバー、ファッションショー、ドラマ、映画に出演。アパレルブランド「ER」を立ち上げ、ディレクター業もこなし、多方面で活躍中。

一人旅は大切な時間。自然の中で育った私だから、都会に惹かれる!

――センスブックの中で「一人の時間をもつことの大切さ」について書かれていました。emmaさんは一人の時間にどんなことをしているのですか?

一人旅によく行きます。一人旅は私が大切にしているひとり時間。今回の書籍にも、パリ、ロンドン、ベルリン、コペンハーゲンでの一人旅の写真を入れました。自分で撮った写真は全部デジタルではなく、フィルム式。一人旅だと誰かに撮ってもらうことができないのでミラーセルフィーで撮影したりしています。

生まれが北海道と言うのもあって、旅先は都会に行くほうが好きですね。ビーチリゾートもあまり行かないタイプ。一人旅だったら、田舎に行くよりも都会に行くほうが安全という理由もあります。

友達とのすれ違いも受け入れられたら楽になった

――emmaさんは現在30代。20代後半ごろから、お互いのライフステージや価値観が変化していく中で、女友達との付き合い方に悩む時期があったそうですね。どうやってそんな時期を乗り越えたのですか?

人に期待しないこと。期待するから傷つくし、自分を守るためにも「期待しない」って自分に言い聞かせています。ライフステージが変わって、「話が合わなくなったな」とか「価値観が変わっちゃったな」って思うこともあるけど、変わったものはしょうがない。そもそも、ライフステージって変わるものだし、そこに悩んでる時間がもったいないなって。

だって、自分がどれだけ悩んでも、相手を変えることはできないですよね。人は変えられない。だから、自分の考え方を変えるほうが早いなって思うようになったんです。

特にこの2年くらい、「期待しない」「しょうがない」「オーケー、じゃあ自分が考え方を変えよう」って切り替えられるようになってから、すごく気持ちがラクになりました。自分より年が上の友達も多いので、そういう方たちに相談したりもしながら、自分なりに少しずつ整理できていった感じです。

誰かの目線より「自分は何を着たい?」を問いかけてセンスを磨いてきた

――emmaさんのようにセンスを磨きたいと思ったら、何をすればいい?emmaさん自身が心がけていることはありますか?

やっぱり、自分を知ることだと思います。自分の好きなものって何か?自分に似合うものって何か?それって、自分をちゃんとわかってないと見えてこないじゃないですか。

誰かの真似をするのも、もちろんアリだと思うし、それも立派な一歩。たとえば、好きなモデルさんが着てる服を「真似してみようかな」って取り入れるのも、ある意味センスのひとつだと思うんです。

でも私が思うのは、やっぱりセンスの根本って「自分がどうありたいか」をわかってるかどうか。今って、人目とかモテとか、誰かの目線を気にしたファッションが多すぎる気がしていて。そうじゃなくて、「自分がこの服を着たいから」とか、「自分はどう感じるか」にフォーカスを当てて選んでいくことが、センスを磨く近道だと思う。私は、そうやってきました。

文化服装学院の頃は、全身蛍光色とか、かなり派手なスタイルをしてて、後ろ指をさされることもあったけど、それでもいろいろ試して、たくさん失敗してきたからこそ、今「emmaみたいにセンスを磨きたい」って言ってもらえるのかなって思います。

美肌は内臓からのアプローチを意識しています

「HERE I AM」より。ホン・ジャンヒョン氏に「モノクロカットを撮りたい」とリクエスト。©︎SDP

――emmaさんのように美しくいるために、おすすめの美容法はありますか?

めちゃめちゃ美容好きです。一度、仕事にならないくらい肌が荒れた経験があって、そのことも本に書いたのですが、自分に合う美容法を見つけることが一番大事だと思います。「自分は保湿が足りないな」とか「クリームが合わないかも」とか、自分で実際に試しての実感が大切だなと。

私はインナーケアだと、重曹×クエン酸水を、毎朝起きてまず飲んでいます。きっかけは母が飲んでいて、疲れにくいと言われたこと。抗菌作用や、内臓へもアプローチできるのだとか。内臓からきれいにしないと肌も荒れてしまうので、継続は力なりと思って続けています。

他には、ピラティスを続けていて、先生からいろいろ健康について学んでいます。その先生はピラティスだけでなく、体を触っただけで、今の状態を教えてくれるんです。私は「肝臓や脾臓に負担がかかりやすいから感情が高ぶりやすい」と言われるので、その都度、サプリメントを飲んだり、休みを取るようにしたり、気をつけています。ぜひ参考にしてみてください。

センスブック『HERE I AM』

2,500円(税込) 4月18日(金)発売
©︎SDP

ファッションモデル、経営者として時代を切り拓いてきたemmaさんの全てが詰まったセンスブック。「ELLE」「VOGUE」の表紙や、BLACKPINKやBTSの撮影を手がける韓国のトップフォトグラファー、ホン・ジャンヒョン氏撮影のファッションポートレート、私服でのプライベートスナップに加え、生い立ちやプライベート、恋愛、モデルの仕事事情などを綴った全編書き下ろしのエッセイや対談を掲載。モデルであり経営者、30代歳の一人の女性というさまざまなemmaさんの魅力と、約95万人のInstagramフォロワーから絶大なる支持を集めるセンスのヒントをちりばめた一冊。

購入はこちら https://amzn.asia/d/hCRMYT2

シャツ¥260,700、スカート¥280,500、ベルト¥105,600、ローファー¥236,500
(Bottega Veneta/Bottega Veneta Japan 0120-60-1966)

撮影/You Ishii ヘアメーク/TSUKUSHI TOMITA スタイリング/Rino Nakamura 取材/加藤みれい 構成/越知恭子

Feature

Magazine

最新号 202506月号

4月28日発売/
表紙モデル:堀田茜

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