
ABEMAオリジナルドラマ『死ぬほど愛して』の主演として8年ぶりに俳優に復帰した成宮寛貴さんへのスペシャルインタビュー。ドラマの秘話について語っていただいた前回に続き、今回は40代を迎え、大人の男性として魅力がさらに磨かれている成宮さんに、年齢を重ねて変化したことや、人生の先輩としてCLASSY.世代へのアドバイスをいただきました
プロフィール
1982年生まれ。東京都出身。2000年、宮本亜門演出の舞台で俳優デビュー。映画『ハチミツとクローバー』ドラマ『ごくせん』『相棒』など数々の作品で実力派俳優として存在感を示す。2016年に俳優業を引退し、インフルエンサー、実業家として活動。今回のドラマが8年ぶりの復帰作となる。
家の中で過ごす時間にお金をかけるようになりました

――40代になっても魅力がさらに磨かれている成宮さんですが、ライフスタイルなどで変わったことはありますか?
40代は、仕事にも慣れて生活にも余裕が出てきましたね。ライフスタイルで言うと、お金をかけるところが変わったかな。20代、30代は洋服だったり、飲み代だったり、キラキラっとしたところにお金を使っていました。
最近は「より豊かな時間をすごしたい」という気持ちが出てきて「家で柔らかいものに囲まれていたい」とか「添加物の無い、いいものを食べたい」とか、ライフスタイルをさらに楽しめるようになってきたかな、と思います。昔の自分は、寝巻きにはお金をかけなかったけれど「ちょっといいパジャマ着たいな」とか「ピローはちょっといいのにしたい」「触り心地がいい、カシミヤの毛布を買ってみたい」「お花を部屋に飾っておきたいな」って思う。暮らしが昔より整ってきますよね。
お金をバンバン使うという年齢でもなくなってきたので、色々ミニマムになってきています。その中でもお金を使うタイミングって、「ここはこうしたい」という、ちょっとしたこだわりが出てきますよね。「紅茶はちょっといいものを飲みたい」とか「お塩もちょっとおいしいものがいいな」とか。
最近は紅茶、特にアールグレイが大好きで、よく飲みます。ノンカフェインのお茶だと、最近はクロモジ茶にスライスした生姜をたっぷり入れて1時間くらいグツグツ煮て、お風呂に持っていって生姜をかじりながら飲んで温まっています。
競争やマウントから解き放たれて、見失っていた大事なものが見えてきた

――内面的な部分では、どのような変化がありましたか?
俳優という仕事はとても競争が激しい。忙しかったり、競争する中で見失ってしまうものってあるなと思います。今は、ある種の競争から離脱した感じかな。それは「諦めた」ということではなくて、自分との闘いになってくる。もともと、本質は実はそこにあったのだけれど、20代のころってそれに気づかなくて、つい競争になっちゃうし、マウントを取り合っちゃいますよね。最近の僕はもう、マウントとかより、先に負けちゃう。「へーすごい。知らないんだよね」と詳しい方に教えてもらうスタンスです。競争やマウントからは、解き放たれたところにいる、そういう年代かな。もう、そこには乗らない。昔は乗ってましたけど(笑)。
他人との競争よりも、自分との闘いのほうが大事

――大事なものを見失わないようにするには、どうしたらいいですか?
自分らしくいること。そして自分との闘いを重んじることですね。競争で勝つより、意外とそこが一番大事だったりするので。
学校で同じ制服を着て、共感性を叩き込まれているからかな。みんな若い頃は流行りに翻弄されやすかったり、自分らしさがわからなくなっちゃいますよね。でも、今の時代は自分らしくいることが許されているし、いい時代だなって思います。
女性は20代と30代でも状況が全然違ってくるし、モチベーションも年齢によって変わってくると思うので、自分に無理なくいてほしいです。人生は意外と長いから、楽しんでほしい。自分らしく、素敵にいていただけたらと思います。
一緒に仕事をしていると、20代の女の子は、とってもいい子が多いなと思っていて。ネガティブなことも言わず、素敵だなって、僕も影響を受けたりします。言葉の柔らかい感じに影響を受けて、自分の言葉を変えた経験もあります。大変なこともたくさんあるのかもしれないけれど、40代から見ると、素敵な時代だなっていうふうにも思っています。「ギリギリで働く私たち」(CLASSY.2月号の特集テーマ)なら、頼っちゃえばいい。応援しています!
ABEMA ORIGINAL DRAMA『死ぬほど愛して』
一流企業に勤める容姿端麗、頭脳明晰な夫・神城真人と美しい妻・澪。絵に描いたような幸せな結婚生活を送る中、近所で殺人事件が発生し、2人の運命の歯車が回り始める。誰も愛せない男と愛に飢えた者たちの壮絶な生き様を描いた最高のピカレスク・ラブサスペンスドラマ。2025年3月27日よりABEMAにて配信中。 https://abema.tv/video/title/90-2024
原作マンガは、累計発行部数1億部突破のヒット作『金田一少年の事件簿』の天樹征丸が原作、ドラマ化された『ホリデイラブ~夫婦間恋愛~』も話題の草壁エリザが作画を務めた。コミックスは各書店で発売中のほか、LINEマンガ、ピッコマなどでも配信中。
ピッコマ!→https://piccoma.com/web/product/80689?etype=episode
LINEマンガ→https://manga.line.me/product/periodic?id=S122724
ベスト¥73,700、シャツ¥51,700(ともにミオズモーキー/クオン ショールーム)、パンツ¥47,300(メアグラーティア/ティーニーランチ)、ネックレス¥170,500、リング(人差し指)¥25,300(ともにマリハ)
<問い合わせ先>
kuon showroom(クオン ショールーム)03-5766-0160
TEENY RANCH(ティーニーランチ)03-6812-9341
MARIHA(マリハ)03-6459-2572
撮影/新道トモカ スタイリング/杉長知美 ヘアメイク/INOMATA (&’s management) 取材/加藤みれい 編集/越知恭子
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