Aug, 19,2024

重ね着のコツをスタイリストが解説！「インナー＋羽織り」で着回し力UP！

真夏の着回し大特集、3つの物語は楽しんでいただけましたか？「服が目に入ってこない！」とバズりがちなCLASSY.の着回しですが、緻密に計算して考えられた1カ月コーデにはこだわりがたくさん。裏方として大活躍するスタイリストに真夏の着回しのコツを聞きました！

インナー × 羽織りのバリエーションがあれば着回し力が上がります

【新婚カップル編担当】平沼洋美さん

『狐恋する着回し』、『車いす女子の着回し』などを担当。カジュアルでも上品で、ちゃんと女性らしさもあるスタイルならこの人におまかせ！

今回私が担当したのは、カジュアル服×女っぽ服で作る新婚カップル編。正直、この２つを組合せれば即今っぽくなるのですごくコーディネートがしやすかったです。とはいえ、少ない服で上手に着回さなくてはいけないので、アイテム選びは慎重に。夏は特にぱっと目につく外見が派手なものを選びたくなりますが、今までの1カ月コーデの経験を生かすと、夏こそインナーのバリエーションを増やすことが大切。

今回はアメスリニットやサテンタンク、スクエアネックトップスを投入。これらがあることで着回しに欠かせない羽織りもの──シャツやジャケット、カーデがより生きてくるんです。インナーの中でも今季トレンドのアメスリは大活躍！アメスリonタンク、というコーデが意外と可愛くて、自分の中で新しい発見でした。インナーにもなるし1枚でも着られる、というのも大事なポイントです。そしてボトムスで使えたのは黒のショーパンとカーキのパラシュートパンツ。ショーパンは膝が隠れるくらいの長め丈で、カジュアルすぎないところが秀逸でした。丈が短いと、スニーカーやサンダルに合わせた時に少年になってしまうので要注意！長めを選べばオフィスにも活躍します。

ゆるっとしたパラシュートパンツは、上半身を肌見せしたりコンパクトなシルエットにして今っぽい〝ぴた×ゆる〟のバランス作りに重宝。着回しの主人公は働いている設定(注：ぶっとんだ設定は除く)が多いので会社に着ていけるコーデも必要ですが、最近は在宅勤務やクールビズの影響でオフィス服と休日服の境界線は曖昧になっているので、カジュアルな組合せでも靴やバッグできちんと感を出せば十分お仕事服で通用すると思います（会社や職種によるかもしれませんが！）。

最後に、服選びと同じくらい重要な小物選びの話を！今回のようにカジュアル服が多い場合は、ヒールのサンダルやチェーンバッグなどキラッとしているアイテムが大活躍。カジュアル小物でも、今回選んだビルケンのサンダルのようにバックルがキラッとしていたり、コーデを盛り上げてくれるデザインが使いやすかったです。逆にテーマがキレイめ系の場合は、キャンバス地のトートやリュック、ハイテクスニーカーなど、カジュアル小物を増やしてバランスをとるのがポイント。つい同じテイストばかり買ってしまいがちですが、ちょっと視点を変えるといつものコーデが甦りますよ！