AIの普及で「どんな仕事が残り、なくなるのか?」が話題ですが、重要なのは「どんな人が市場に求められて、長く働き続けられるのか?」。社会人が常に学び続けること=リスキリングが日本でも必須になっています。社会の中心として働くCLASSY.世代にこそマストな「リスキリング」について考えてみました。
【用語解説】
リスキリングとは?
新しい職業に就くため、または今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを得るための学び直し、再教育のこと。ここ数年で日本でも定着化しつつあります。
まずは知っておきたい「リスキリング」のルール5
リスキリングについての著書を執筆し、自身も3人の子育てをしながらリスキリングを実践、キャリアを築き上げてきた経験がある石角友愛さんにリスキリングの基本についてお聞きしました。
1.「4年ごとに学び直す」時代にリスキリングは必須
これまでは「大学で4年学んで40年働く」時代でしたが、今はスキルの賞味期限がわずか4年と言われ「4年ごとに学び直す」必要がある「4 to 4」の時代に。継続的に新たなスキルを獲得し続け「レレバント(Relevant)=常に市場にとって関連性が高い」状態、つまり「求められる人材であり続けること」が必要になります。
2.リスキリングには様々なレベル・方法が
「大学院に行く」「MBAを取る」だけがリスキリングではありません。本を読んだり、You Tubeで学ぶことも立派なリスキリング。オンラインで資格を取得したり、数カ月間のブートキャンプやスクールでAIやIT、デザインなどの専門スキルを身につけたり、まずは今の自分にできることからリスキリングを始めてみましょう。
3.まずは持っているスキル=ドメインスキルの棚卸しを
5年〜10年の社会人経験があるCLASSY.世代であれば、必ずなにかしらのドメインスキルが身についています。しかし、せっかく達成した仕事の成果も何年も経つと忘却の彼方に埋もれてしまうことも…。新年度の始まりや自分の誕生日など、最低でも年に1回はスキルの棚卸しをしましょう。ChatGPTを活用して行うのもおすすめです。
ChatGPTで「ドメインスキルの棚卸し」をしてみました
お話を伺ったのは
パロアルトインサイト CEO 石角友愛さん
日本企業へのAI導入の第一人者。ハーバードビジネススクールでMBAを取得後、Google本社などを経て起業。新著『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(日経BP)も好評。
イラスト/pai 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks,Inc.
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