物価高でリアルに感じるお金の不安。貯金してるだけじゃダメなのはわかっているけど、イマイチわからないことが多いのが「お金」界隈です。着実に自分のお金を守り、育てるための「投資」について2号連続でリサーチ。まずはとにかく話題の「新NISA」をチェック!
「投資」をするべき理由って?
投資というと、漠然と「怖い」「損をするかも?」というイメージがある人もいるかもしれません。まずは「投資」について正しい知識を身につけることからスタート。
物価上昇や新NISA開始も「投資」の後押しに
この1~2年の物価の上昇により、額面としては同じ1000円でも数年前より今のほうが「1000円の価値が下がっている」ということが起きています。そのため、預貯金だけでなく物価高に対応できるような値動きのある金融商品を持つ必要性が今まで以上に増しています。新NISAも始まり非課税で投資できる金額や期間が増えるという追い風を活かして、より積極的に資産運用に取り組める制度が整った今が投資デビューのチャンスと言えそうです。(ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん)
「投資」を始める前にこれだけは知っておきたいPOINT6
いま一番の話題「新NISA」についてじっくりチェック!
’24年1月から始まる新NISAは、より積極的に投資ができる制度にアップデート。今までのNISAとは何が違うのか?まずは確認していきましょう。
そもそも「NISA」とは投資の運用益が非課税になる優遇制度です
NISAとは「少額投資非課税制度」のことで、NISA対象の投資商品に対して税制優遇が受けられる制度です。通常、投資で得られた運用益には20.315%の税金が発生します。実は私たちの銀行口座の利息も20.315%が課税されています。NISAでは定められた枠内の投資で得られる利益への税金を非課税で運用することができます。(ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん)
「現行NISA」→「新NISA」こんなに変わっています
投資の幅がより広がったのが「新NISA」のメリットです
投資できる金額や、投資できる商品の選択肢も増やせるのが新NISAのメリット。さらに本格的に資産運用に取り組めるようになった新NISAについて詳しく学んでいきましょう。
「つみたて投資枠」?「成長投資枠」?それとも両方?
投資初心者でローリスクで始めたい人は「つみたて投資枠」、株式などにも積極的に取り組みたい人は「成長投資枠」がおすすめ。慣れてきたら、併用できる新NISAのメリットを活かして投資額や商品の種類を増やしたりして、挑戦していくことも可能になりました。(ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん)
CLASSY.世代のスタッフも「投資」やっています!
アラサー女子にも挑戦しやすいと人気の「つみたてNISA」ですが実際はどんな感じ?現行NISAを利用している投資歴8カ月のCLASSY.スタッフのケースをご紹介します。
\マンション購入を機にNISAやiDeCoを始めました/
CLASSY.ONLINE 編集デスク・前田章子さんの場合
「マンションを買ったことをきっかけに、不動産も含めて将来の資産運用について考えるようになりました。「このままのペースでお金を使っていて、老後大丈夫なのかな?」という心配もあるし、年金も将来どれくらいもらえるかわからない。そんな中で、老後もなるべく生活水準を下げずに済むように今から準備をしておきたいと思い、投資をスタート。まずはいろいろな人がおすすめしている鉄板の2つ、つみたてNISAとiDeCoを始めました。」
現行NISAで「つみたてNISA」をやってみました
◆ 証券会社:SBI証券
◆ 商品:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
◆ つみたて額:毎月 33000円
◆ 開始時期:’23年4月
◆ 運用益:+10.9%(※’23年12月現在)
「会社の財形貯蓄からつみたてNISAとiDeCoに切り替えました。iDeCoではNISAと同じ米国株式と全世界株式を合計で月1万円分積立中。目標金額は特に決めていなく、長期スパンで続ける予定。口座を開設して商品と毎月の金額を決めてしまえば、あとは勝手に引き落とされるのですごく楽!運用も今のところほぼプラスなので、不安を感じたこともないです」(前田)「目標額は決めなくても問題ありません。未来の成績は読めないため、〝長期スパンで〟という姿勢があれば充分。将来的にいつ引き出したいお金なのかだけチェックしておきましょう」(ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さん)
教えてくれたのは...
ファイナンシャルプランナー風呂内亜矢さん
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®。初心者でもわかりやすいお金の解説で、メディアへの出演や著書も多数。YouTubeでも日記に交えてお金に関する情報を発信中。
イラスト/green K. 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc