【柚希礼音&実咲凜音スペシャルインタビュー】大人気ミュージカル『FACTORY GIRLS』で再び共演! 

自由と平等を求めて闘った女性たちを描き、‘19年読売演劇大賞優秀作品賞を受賞したミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』再演が決定! 主役のサラを演じる柚希礼音さんと、サラを支えるアビゲイル役の実咲凜音さんのお二人のスペシャルインタビューを2回にわたりお届けします。

――ミュージカル『FACTOR

――ミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』の再演が決まった時の気持ちと意気込みを聞かせてください。
柚希 『FACTORY GIRLS』は宝塚在団時代のように「皆で作り上げた!」という気持ちになった作品です。そんな作品が読売演劇大賞優秀作品賞を受賞したときは皆で大喜びしたのを覚えています。思い入れの深い作品の再演が決まり、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです!
実咲 初演の時に「再演できたらいいね」と皆で話していました。それが現実になったので、私もとても嬉しいです。再演までの約3年半はコロナ禍により舞台が止まっている時期でもありましたので、それを越えて皆で集まれたことは感慨深いです。
柚希 初演時はまだ無名な作品を観劇してくださった皆さまによって育てていただいた感じでした。その作品が評価を受け、先ほどもお話したように賞もいただきました。期待をして再演を観に来てくださるお客様のお気持ちに応えられるように、さらに頑張らないと!思っています。
実咲 私もより一層気を引き締めて頑張りたいです!

――「自由を求めて闘った女性た

――「自由を求めて闘った女性たちの物語」ですが、お二人がこの作品から影響を受けた事や共感した事を教えてください。
柚希 「女性の幸せはお金持ちの男性と結婚して子供を産むこと」という考え方が常識だった、19世紀のアメリカのお話です。私が演じるサラが結婚を断り、働いて借金を返す道を選んだところから物語は始まります。作品の中で自由とは何か皆で考えるのですが、その答えとして出てきた「自由とは何でもやりたい放題にやっていいことではなく、きちんと自分自身の行動に責任をとれることなんだ」という考え方に共感しました。また、「私はまだ変われるから」と物語が終わるところも好きです。「変わろうと思えばいつだって行動できる」という希望を、演じている私自身が毎日もらっていました。皆さまにもこの気持
ちが届くように演じたいと思っています。
実咲 私が演じるアビゲイルが歌う「〝自由〟か〝死〟か」という曲の「私は私を生きたい」という歌詞がキーワードだと思っています。アビゲイルは「自分らしく生きていい」ということを体現している強い女性なのですが、それがこの歌詞に表れていると思うからです。歌うたびに、この時代に自分らしく生きようとする彼女の強さには心が震えました。ちえさん(柚希さんの愛称)がサラから希望をもらっていたように、私はアビゲイルから勇気をもらっていました!

――今回の再演で課題にされてい

――今回の再演で課題にされていることや、すでに準備されていることはありますか?
柚希 お稽古は始まっているのですが、お稽古をしているといろいろと思い出すんです。その度に「初演はこうでした」と言いたくなるのですが、それだと再演メンバーの方が取り残されたような気持ちになると思うので、ここぞという時だけ言うようにしています。
実咲 座長としてやってこられたから、気が付いたら言う感覚が身についていらっしゃるのでしょうね。
柚希 初演のことは必要な時だけ言うように肝に銘じていますが、今回の舞台をどうしたいかという気持ちはしっかりと示そうと思っています。
実咲 今回のメンバーで一から作り上げたいですからね!
柚希 具体的な課題では、台詞の言い方をすべてもう一度見直したいと思っています。初演の映像を観たのですが、「もっと気持ちが伝わる言い方があるはず」「これだと弱々しいかも」など気になるところがたくさんありましたので。
実咲 私も直したいと思っていました! 再演できるということは本当にありがたいです

――ほかにも準備されていること

――ほかにも準備されていることはありますか?
柚希 既にてんてこ舞いで、ほかに準備していることは無いです(笑)! 初日に間に合うか間に合わないかくらいのギリッギリでやっと仕上がるタイプなので、舞台に向けたお稽古を一つずつこなしている毎日です。それ以外のことをやれる器用さがありません(笑)。
実咲 舞台に挑む、ちえさんの姿を近くで見てきましたが、本当にストイックに自分のやるべきことに向き合う方です。そんなちえさんのことを見ていると、周りの皆は助けたくなるんです。ギリギリまで緊張されているのですが、最後にはきっちりと仕上げていらっしゃいますし、舞台に立たれたときのエネルギーといったらすごいです! 「このパワーは、誰もが持っているものではないぞ」と思いました。
柚希 皆に「何年、舞台をやっているの?」と言われますが、今でも研1さんみたいになってしまいます(笑)。
実咲 そんなところが助けたくなってしまうのでしょうね。私達としては、一緒に作り上げている感じがするので嬉しいです。
柚希 いつも皆に助けてもらっているなと感謝しています。ありがとう!

――お二人の初演時のエピソードや、再演で久しぶりに会った今の気持ちを教えてください。
実咲 私事なのですが、初演が退団3年目で再演が退団6年目。取材していただいている今日はちょうど6年目の退団記念日なので、いろいろと運命を感じています。
柚希 すごい日だね! おめでとう!
実咲 ありがとうございます! 先日、初演からの共演者さんに「みりおん(実咲さんの愛称)ってこんなに話す人だった?」と言われました。「退団3年目の頃はまだ猫をかぶっていたのかな?」と思いましたね(笑)。退団6年目の今はありのままの自分が出せているようなので、それが舞台にも出たらいいなと楽しみにしています。
柚希 私は初演のときに既に「みりおんって、こんなに話す子なんだ!」と思っていました(笑)!
実咲 ちえさんの前では心を開いていたんだと思います!
柚希 めっちゃオープン!だったよね(笑)。トップ娘役さんの大人しい印象しかなかったので、「しっかり者のアビゲイル」が最初はイメージできずだったのですが、接してみたら、みりおんはまさにアビゲイルでした! サラをいつも支えてくれています。
実咲 私は、ちえさんがサラそのものだなと思いました。同期から聞いていたちえさんのリーダー像とまったく同じでしたので!
柚希 私も自分にそっくりだと思っています! 「板さん(脚本/歌詞/演出の板垣恭一さん)は私の宝塚時代を見ていました?」と思うくらい(笑)。トップになった頃は皆を引っ張って行こうと一人で頑張って空回りするばかりでした。でも頼るようになったら皆が助けてくれて、組が一丸となりました。サラも皆に助けられるリーダーなので共感できますし、親近感がわきます。でも、(『FACTORY GIRLS』の)宣伝ビジュアルの私は「黙ってついて来い!」という感じですよね(笑)。
実咲 でもあの宣伝ビジュアルのちえさん、素敵ですよ!

――最後に舞台を楽しみにしてい

――最後に舞台を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
柚希 こんなにも皆で意見を言い合って作り上げた作品は宝塚時代以来です。主演させていただく舞台だとしても毎回こうではないので、この作品が皆で作ることにふさわしく、そうでないと完成しないものなのだと思います。そんな宝物のような作品を、また集まることができたメンバーと新しいメンバーでさらに高め合って、皆さまには心が震えるような感動をお届けしたいと思っています。ぜひ観にいらしてください。
実咲 ちえさんが中心にいてくださると、皆が遠慮なく意見を言える心地のいいお稽古場になるんです。そんな素晴らしい環境で作品を一から作り上げて、皆さまの心に残る舞台にしたいと思っておりますので、ぜひ会場に足を運んでくださると嬉しいです。

ミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』
自由と平等を求めて闘った女性たちを描き、話題となった日米クリエイター共作オリジナルミュージカルが再演。柚希礼音・ソニンが再びタッグを組み、平野綾ら新キャストを迎え、さらにブラッシュアップされた作品に。作詞/作曲 クレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニー 脚本/歌詞/演出 板垣恭一 出演/柚希礼音 ソニン/実咲凜音 清水くるみ・平野 綾/水田航生 寺西拓人 松原凜子 谷口ゆうな 能條愛未/原田優一・戸井勝海/春風ひとみ 他【東京】6月5日(月)~6月13日(火) 東京国際フォーラム ホールC 【福岡】6月24日(土)・6月25日(日) キャナルシティ劇場【大阪】6月29日(木)~7月2日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

柚希礼音
‘99年に宝塚歌劇団に85期として入団。卓越したダンス力と華やかな容姿で人気を集め、’09年に星組トップスターに就任。退団後は舞台作品のほか、テレビ等の映像作品にも活躍の場を広げている。今年8月には芸歴25周年を記念したディナーショーを開催予定。

実咲凜音
‘09年に宝塚歌劇団に95期として入団。可憐な容姿と実力を兼ね備えた娘役として注目され、‘12年に宙組トップ娘役に就任。凰稀かなめ、朝夏まなとの相手役を務め、’17年に退団。舞台を中心に映像作品でも活躍。

撮影/杉本大希 ヘアメーク/佐藤エイコ(柚希さん)、小宮山由貴(実咲さん) スタイリング/間山雄紀<M0>(柚希さん)、澤村紀依(実咲さん) 取材/よしだなお 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)

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最新号 202407月号

5月28日発売/
表紙モデル:堀田茜

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