松下洸平さん・ドラマ『合理的にあり得ない』の見どころは…「間違いなく今まで見たことのない天海さんも見れます」!?

――ドラマ『合理的にあり得ない～探偵・上水流涼子の解明～』で演じるのは、女探偵・上水流涼子のアシスタントでIQ140という貴山伸彦。今までにない、ちょっとコミカルな役だとか。
「貴山は本当に変わり者でして、IQ140っていうところで僕的にはプレッシャーなんですけど（笑）。ただ頭がいいだけではなくクセ強な部分が多く、女性が苦手だったり唯一の癒しは猫だったり、深掘りすればするほど謎めいた人物だなと思います。あと、英語がペラペラです（笑）。話が進んでいくうちに、僕、どんどん痩せ細っていくんじゃないかな（笑）」

――役作りや準備が大変そうです。
「ルービックキューブがすごくうまい設定なので、クランクイン前からコロコロやってます（笑）。アイテム一つとっても、役の個性が出せる部分なのでやらなきゃいけないことがすごく多い。ハードルが高いけれど、だからこそやりがいのある役ですし、まだ挑戦していないことにトライできるのは俳優としては嬉しいですね。自分の力量や自分がどこまでできるのか試せるいい機会だなと思うので、どこからどう見ても貴山にしか見えないところまでもっていくのが今の目標です」

――松下さん自身が貴山と似ているところや共感するところはありますか？
「自分に似ているところは、ほぼないですね（笑）。ただ、物事を丁寧にとらえていくところは見習わなきゃいけないというか、自分自身も心がけていることなので、そこは理解できるかな。それ以外は自分が演じていても非常に謎です（笑）」

――貴山の好きなところや魅力は？
「貴山はニコリとも笑わない。あまり感情を表に出さない。そういうと鋼のようなイメージだと思われそうですが、実は人間っぽい部分もあるんです。涼子さんのいい意味での無鉄砲さに振り回される貴山もいる。依頼を解決していくなかで、貴山がイヤフォンを仕込んで、涼子さんからの指示を遠隔で受けるシーンがよくあるんですが、涼子さんの雑なふりにあたふたする貴山もいるんですね。そんなところは憎めないなと思いますし、可愛らしい部分も表現したいです」

――涼子を演じる天海祐希さんとは初共演です。バディを組んだ印象は？
「天海さんは、笑わせようと思ってやってないところが本当にすごい。キャラクター上で遊んでいるところは勉強になりますし、『涼子さん、そういうこと言いそうだな』っていう絶妙なアドリブをさらっとおっしゃるんですね。なので僕も常に100％で応えられるように毎シーン準備はしてます。ただセリフの言い回しには油断しているところもあるので『そのセリフ、そんなふうに言う？』みたいな思わぬ球が飛んでくるときもあって（笑）。でも貴山は表情が変わらないキャラなので、絶対に笑ってはいけない（笑）。カメラに映ってないふくらはぎの辺りをつねって、何とか我慢してます（笑）」

――〝あり得ない〟手段で敵を葬るという今作。見どころを教えてください。
「これはもう衣装です。潜入調査では、１話でどれだけ着替えるんだっていうくらい。絶対にバレてますよ、我々（笑）。だけどそこがこのドラマの面白いところで、クスッと笑っていただけるポイントだと思います。毎回いろんな格好をしていろんな場所に潜入していくので、間違いなく今まで見たことのない天海さんも見れます（笑）」