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【中村倫也さんスペシャルインタビュー】いつも平常心でいられる、中村さん流のコツは?

ミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』で青年期のベートーベンを演じる中村倫也さんへの特別インタビュー。後編では、稽古の様子や仕事に対する向き合い方、パーソナルなお話も伺いました。

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【中村倫也さんスペシャルインタビュー】クールな中村さんが「やるっきゃねぇ」と感じている理由は…?

――すでにお稽古が始まっている

――すでにお稽古が始まっているそうですが、稽古場で楽しかったことや面白かったこと、逆に大変だったことやハードだなと思ったことは何でしょうか?
なんか表裏一体ですね。作品中のほとんどにおいて、自分の役割ってしんどいというか、かなりの熱量が必要なことばかりなんですよ。その〝しんどい〟のなかで、なんらかの手掛かりが見つかったり周りと上手くリンクというか共有できたりすると、それが楽しかったりする。稽古なので上手くいくことも上手くいかないこともありますし、本番もそうだと思いますけど、そのどれもが表裏一体で面白くもありしんどくもありなんですよね。だからこの仕事を僕が続けていると思うんです。そう言う意味で言うと、もう全部が大変だし面白い。それがこの仕事の豊かさなのかなあと思いますね。

――本格派のミュージカルはほぼ初ということでも、今までにない大変さがあるかと。
今回の役はベートーベンなんでね、ピアノだけの楽曲だったりクラシカルな曲調がほとんどなので、歌い方であったり体という楽器の使い方って部分では、自分の経験のなかでは初めてのことかなって思います。

――韓国で初演されたミュージカ

――韓国で初演されたミュージカルの日本版となる今作。インタビュー前編では「芝居も歌も両方トップクラスにしんどい」と話されていましたが、やはりそうでしたか?
 はい。異常です(笑)。いやもうね、体力面も含めて全部大変です。メンタルもそうだしフィジカル的にもそうだし。韓国版はダブルキャストですし、もともと文化も言語も違うし、体という楽器も違うのでそこは比べられないんですけど。そのなかでも異常だなって思う(苦笑)。これずっとやるのって大変だなって、観たらわかると思います。もちろん僕は好きでやってるんですけどね。

 ――そんなハードな作品をやるにあたり、体調管理など日々の生活で気をつけていることや実践していることはありますか?
 喉のケアをしてます。あとは体の疲れを持ち越さないように気をつけてます。そのくらいですかね。普通~(笑)。特別に節制してることもないです。わりと普段からキチンとした日常生活をおくるタイプなので(笑)、何かのために特別に、ってことはないですかね。

――撮影時からうっすらと髭をのばしてましたが、それは役作りのためですか?
まったく関係ない。作品で世に出ないときは、めんどくさいから髭そってないだけ(笑)。

――ベートーベンというと誰しもその顔が浮かびますが、本番の髪型はどうなりそうですか?
僕個人の考えですけど、今のところまったく近づける気はないですね。何にも近づける気はないです。

――さまざまな作品に出演してい

――さまざまな作品に出演している中村さんが、今作に引きつけられるのはどんなところでしょう。
単純にミュージカルとしていい音楽が多いですし、あとはベートーベンの生き様みたいなものですかね。世間の人が思う僕のイメージにはないことかと思うんですけど、舞台となるとエネルギー放出型の俳優になるので(笑)、韓国版の熱量の高い映像を観て引きつけられるものはありましたね。ピントも合ってない定点カメラの映像で観たんですけど、それでも「これ面白いものになるんじゃないか」って予感はありました。

――これも前編のインタビューで「本当はラクしたい」とおっしゃっていましたが、実はエネルギー放出型の俳優なんですね。
ホントによくないすね。最近、疲れる仕事ばっかりしてるなって思って(苦笑)。特に今年は「ちょっと働き過ぎじゃね?」って思ってます(笑)。もうちょっと大人になろうと思ってるんですけど、自分が客として観るとき役者が疲れない舞台は面白くないんで。そういうサガなんでしょうね(苦笑)。あと、自分が関わって世に出すとなったら、受け手として感じたときの魅力や引きつけられたものより、もっといいものを提出しないと気が済まないんで。それは演劇だろうと演劇じゃなかろうと、どんな作品でもそれを探す旅をしますね。

――パブリックイメージでは、い

――パブリックイメージでは、いつも冷静でひょうひょうとしている中村さんですが、お仕事やプライベートで焦ったり落ち込んだりすることはあるのでしょうか? CLASSY. ONLINE読者に向けて、常に穏やかで平常心でいられるコツを教えてください。
焦ることはないですね、あんまり。落ち込むことはありますけど、人より落ち込む機会は少ないと思います。たぶん落ち込む瞬間から冷静になって建設的になるというか…何らかの落ち込む要因があったら、それをクリアするにはどうしたらいいんだろうという思考回路になるので、落ち込むとしたら一瞬です。僕も人なんでイライラすることはありますし、ささくれだったりすることもありますし、それで「ああ、傷つけちゃったな」と思うこともいっぱいあるんですけど。穏やかに見えるコツとしては、「声質」「薄顔」(笑)、あと「ヘラヘラしてる感じ」なんじゃないですか(笑)。しゃべる間もせかせかしてないし、声の丸みとかそういうことなんじゃないかな。もちろん自分でも冷静になろうという信号機は作動します。ふと冷静になってみると、そうなるには何かの理由があるんですよ。その理由を考え始めると、感情論じゃなくなるので冷静になれるんじゃないかな。因数分解して数式を解いてる感覚ですね。
ただ、ぶっちゃけて言うと、この何年か落ち込んだことは思い当たらないですね。それこそ今、(木下)晴香と一緒に稽古していて、晴香はすごく真面目で自信もないみたいなことを言っていて、自分も若い頃はきっとそういうところあったのかなって思い返すんですけど…。今は自信ってことも考えなくなりましたし、ちょっとした成功とか失敗とか評価とかもたぶん考えてないというか気にしてないんでしょうね。その延長線で、僕はいろんなことを〝知ったこっちゃない〟みたいなマインドで生きてます(笑)。「エゴサしないんですか」とか言われても、したところで知ったこっちゃないし(笑)。諦めと開き直りに近いものがたぶんあると思うんですけど。そうなると感情のアップダウンは少なくなりますよね。

中村倫也
‘86年12月24日生まれ 東京都出身 血液型A型●’05年デビュー以来、数々のドラマ・映画・舞台に出演。最近の主な出演作はドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』、映画『ハケンアニメ!』、舞台 劇団☆新感線『狐晴明九尾狩』など。『仮面ライダーBLACK SUN』が10月28日よりAmazon Prime Videoで配信開始。待機作として舞台『ケンジトシ』が’23年2月上演予定。

ミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』
韓国で初演され注目を集めたミュージカルの日本版。天才音楽家であり、聴力を失ってなお音楽への情熱を注ぎこんだ悲運の人・ベートーベンの生涯と、彼を取り巻く愛、影、喪失、そして運命を描く。出演/中村倫也 木下晴香 福士誠治ほか。上演台本・演出/河原雅彦 訳詞/森 雪之丞 ●[東京]10/29~11/13東京芸術劇場プレイハウス [大阪]11/16~11/21梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ [金沢]11/25~11/26北國新聞赤羽ホール [仙台]11/29~11/30電力ホールhttps://musical-ludwig.jp/

【衣装】カーディガン ¥33,000 (KIIT/TEENY RANCH☎03-6812-9341)パンツ ¥50,600(DRESSEDUNDRESSED/PR01.☎03-6805-0904)ブーツ ¥43,000( APOCRYPHA/Sakas☎03-6447-2762)
撮影/木村 敦 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)

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