会社員時代の半分の収入だけど、信頼できる仲間がいる…「フリーランスのバリスタに転身した大人女子の実話」

働き方の多様化、副業や兼業の促進化を経て、フリーランスに転身する人が増えています。フリーで働くためにはどんな準備が必要?どうやって仕事を獲得しているの?事情に詳しい識者と、当事者たちに話を聞きました。

フリーランスで活躍しているCLASSY.世代の実例が知りたい!

会社員→フリーランスに転身した、業種違いのCLASSY.世代の方を匿名取材。どんな経緯を経て、どんな準備をし、どんな心構えで挑んだのか。先輩たちの実例から、独立後のイメージが見えてくるはず。

Bさん(33歳・独身・京都府)の場合...

職種:バリスタ(独立1年目)

【独立前は?】 大阪でアパレル

【独立前は?】
大阪でアパレル関連会社のショップスタッフ
【独立後1年目の年収】
会社員時代の1/2
【独立前に準備しておいたこと】
・カフェオープンのための開店資金
・同業者やイベント関連業の人とのコミュニティ作り

入社した会社でたまたまコーヒーを淹れる楽しみを知り、バリスタの道へ

アート関連の仕事がしたくて、その類いの専門学校を卒業。ただアートを仕事にするのは難しい現実があり、なんとなくアパレル関連会社に就職。その会社がアパレルとカフェの融合店をオープンさせたことが事のはじまりです。服の販売からカフェ部門の担当になり、コーヒーの淹れ方を教わったところでコーヒーの奥深さに魅せられ、4年後にはバリスタと名乗れるまでになりました。自分のカフェを持ちたいと考えるようになり、さらに技が磨けて店舗経営のことも勉強できる会社を京都に見つけて転職・移住。その間にカフェの開店のための資金を貯め、独立しました。

今はバリスタを目指す人のトレーナー、カフェの経営コンサルをしながら、お店のための物件を探しています。京都はコーヒー文化が盛んですが、その中でまだ埋められていない需要があることがわかり、そこを強みにしたお店をオープンしようとしています。
コンパクトシティなので、同業者はライバルではなく助け合う仲間という感覚。同業者が集まる場にはなるべく足を運んでつながりを作って、困ったことやわからないことがあったら頼ったり相談し合える関係性を築いています。もしお店がうまくいかなかったら…という不安がまったくないわけではありませんが、何の不安もなく夢を叶えられる人なんていないし、何より「それでもやりたい!」という気持ちのほうが強いです。知識やスキルは前職で身につけたし、同業コミュニティもあるので、それを自信に開店できる日を楽しみにしています。

イラスト/Erika Skelton 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc

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最新号 202406月号

4月26日発売/
表紙モデル:山本美月

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