【漢字】「鯱＝せいうち」は間違い！実は読めない、魚に関する漢字５選

CLASSY.ONLINEでは、２回にわたって、「魚偏（うおへん）」の漢字を特集しています。いわゆる「お寿司屋さんの湯呑（ゆのみ）」の漢字です。こうした漢字クイズでは定番ですよね。今回は、前回に続いて「上級編その２ 後編」です。では、始めましょう。

1.「鱸」

なんて読む？
近海にすみ、春・夏には川にものぼる、中形の魚。塩焼き・刺身などにして美味。

正解：「鱸（すずき）」

2.「鯔」

なんて読む？
河口に近い海にすむ魚。背は黒灰色、腹は銀白色。食用。出世魚の一つ。

正解：「鯔（ぼら）」

3.「鯱」

なんて読む？
海にすむ大きな哺乳類。雄の背びれは長大。肉食でクジラをも襲う。

正解：「鯱（しゃち）」

4.「鰰」

なんて読む？
秋田など東北地方の日本海沿岸で昔たくさんとれた魚。うろこがなく、味は淡泊。

正解：「鰰（はたはた）」

5.「鯳」

なんて読む？
日本海・オホーツク海にすむ深海魚。サイドカーのような形でつながった卵とともに食用。

正解：「鯳（すけとうだら）」

「魚へん」の漢字の「上級編その２」はいかがでしたか？なお、同じ読みの魚でも別表記を持つものもあります。今回の出題で言えば、「はたはた」には「鰰」以外に「鱩」の表記があります。また、今回は紹介しませんでしたが、川魚の代表とも言える「あゆ」は、一般的な「鮎」以外に、「香魚」「年魚」「銀口魚」「細鱗魚」「記月魚」などの表記があります。

《参考文献》
・「広辞苑　第六版」（岩波書店）
・「新明解国語辞典　第八版」（三省堂）
・「新字源」（角川書店）
・「難読漢字辞典」（三省堂）

文／田舎教師　編集／菅谷文人（CLASSY.ONLINE編集室）