【明日海りおさん】「宝塚に入ったことが人生で一番大胆な行動」【ドラマ『大病院占拠』に出演中！スペシャルインタビュー】

Qドラマ『大病院占拠』のお話がきたときのお気持ちを教えてください。
連続ドラマに呼んでいただくのは久しぶりだったんです。ゲスト出演のようなかたちでドラマには出演していましたが、連続で出られるということが素直に嬉しかったです！

Q明日海さんが演じる因幡由衣は動画配信者で元ジャーナリストということですが、演じるうえで大切にしていることは何ですか？
最初に役の設定をお聞きしたとき、動画配信者ということでしたので私もよく見ているようなYouTuberをイメージしたんです。独特な言い回しで「ハイ、こんにちはー！」とか「チャンネル登録お願いしまーす！」といった、ラフな感じの存在です(笑)。でも、脚本を読み進めていくと元ジャーナリストの肩書きの方が色濃い人なんだなと感じました。それは、因幡がジャーナリスト時代に真実を報道しようとして力でねじ伏せられた過去が影響しているからだと思います。悔しい思いを持ちながら自分の信じることを突き進む、そんな強い意志のある女性として演じたいです。

Qドラマでは、恐ろしい武装集団の鬼の目を掻い潜って大胆な行動を取りますが、明日海さんは大胆な行動ができるタイプですか？
私の経験でいうと、宝塚に入ったことが人生で一番大胆な行動だったと思います。宝塚のことを何も知らない中学生が、たまたま宝塚のビデオを見て「宝塚に入りたい！」と思い、両親に「絶対に受験する！」と懇願し、半年後には宝塚に入っていました。これがやれたわけですから大胆な性格なのだと思います。でも、あの怖い鬼を相手に怯まない因幡は、レベル違いの行動力ですよね。最初にプロデューサーさん、監督さんとお話しさせていただいたのですが、サスペンスではあるけれどエンターテインメントなんだとおっしゃっていたんです。なので、因幡のようにフットワークが軽い人がいた方が面白くなるだろうな、と思いながらやっています。

Q宝塚時代の明日海さんでしたら櫻井翔さんの武蔵刑事を演じていたと思いますが、このドラマの中では誰に一番共感できますか？
武蔵刑事が一度壊れてしまった家族の絆を取り戻すために、危険を顧みずに立ち向かっていくのはスゴいなと思います。SIS管理官を演じるソニンさんが「勝手なことはしないで！」とビシッと言っているのもカッコいいです。勝手なことをする人ばかりだから大変そうですけど(笑)。武蔵刑事の妻であり外科医の比嘉愛未さんの、鬼に囲まれながら手術をやり遂げる度胸にも感心します。人質の皆さんも、鬼に怖気づくことなく勝手にしゃべりだすので驚きます。鬼に睨まれるから黙ってなよ！とハラハラしてしまいます(笑)。共感というより、すごいなって思う人ばかりですね！そんな人たちばかりですが、因幡のこともキャラが強めのすごい人と思ってもらいたいです。

－因幡のスゴさは視聴者も感じていると思います。
そうだと嬉しいです。シャッターが下りて病院が占拠されるというとき、因幡は逃げようと思えば逃げられたんです。でも彼女は逃げるのではなく、現場に近づくことを選びました。今起こっていることをこの目で見たいというジャーナリスト魂と、何百万人もいる動画配信チャンネルのユーザーにバズるネタを配信したいというYouTuber気質が大きく出たんだと思います。たくさんの人に期待されているというプレッシャーが、大胆な行動を起こすのではないでしょうか。
状況は全く違いますが、宝塚トップ時代を支えてくださったファンの皆さまのことを思い出しました。皆さまの期待が私の原動力になっていましたから！