三井智映子さん「すべては、知っているか知らないかの差だったりする」【素敵な40代が、30代にしておけばよかったこと】

今の自分より、少し上の世代の素敵なひと。そんな人に「こんなとき、どうしましたか?」と聞きたくなるときがあります。30代は、人生のいろいろな選択肢があるからこそ、迷うとき。先輩たちがCLASSY.世代のために、失敗も葛藤も包み隠さず教えてくれました。

“すべては、知っているか知らないかの差だったりする”

三井智映子さん「すべては、知っているか知らないかの差だったりする」【素敵な40代が、30代にしておけばよかったこと】

将来のお金が不安で、金融の勉強を始めました

18歳で芸能界デビューをしてバラエティ番組やドラマ、舞台に出演しながら、舞台のプロデュースも経験しました。実力に不相応なお仕事をさせていただいたこともあれば、どういうベクトルで努力したらいいか悩んだことも。仕事が決まるまでは毎回就活のような面もあって、金銭的にも将来の不安がありました。芸能以外にも収入の柱を立てたいと思い、投資を始めたのは20代後半。でも我流ではなかなか上手く行かず、資格を取ったり、キャリアアップを模索したり、とにかくもがいていましたね。今考えると、「何かしなきゃいけない」と行動しながらも、どこか受け身の部分があったように思います。主語が常に“I”で、「どういうところに需要があるか」よりも「まず自分がどうしたいか」と、自分目線で動いていて、視野も狭かった。
役者と金融アナリスト、ともに二足のわらじでできるような甘い世界ではないと分かっていたけれど、どちらに専念すべきなのか、なかなか結論を出せずにいました。そんな中、29歳のときに東日本大震災が発生し、被災地のボランティア活動に参加したんです。そこで「私ひとりがスコップを持ってできることって、こんなにも限られているんだ」と思い知らされて……。誰かの役に立つことに喜びを感じる自分がいることも知り、社会に役立つ力が欲しいと強く思いました。金融の仕事に軸足を置くことに決めたのは、30代に入ってから。20代で投資に苦労した経験から、少しでも分かりやすくお金のことを伝えることができたら誰かの役に立てるのではと、金融アナリストを志しました。

努力は見えやすい形で知ってもらうのも大事

芸能のキャリアを生かして人前で話をすることはできても、同業の方に比べ、金融の知識は大幅に遅れていたので、寝る間も惜しんで勉強しました。30代は1日も休まずに相場をチェックし、出産した日も寝込んだ日もブログを配信。見えない努力もカッコいいけれど、努力を見える形で出すことも大事。私の場合、同じ土俵にいるのは、自分よりも投資歴が長く経験豊富な方ばかりでした。その中で毎日相場を見続けてブログを配信するなど「相場事」を一日も休まなかったことは自覚と自信につながったし、周囲に認めていただく材料にもなった。自己実現に向けて「これだけは続けています」と言えるものがあるのは、価値のあることだと思います。

すべては知っているか知らないかの差

私の人生は投資で変わりました。だから、資産運用を始めたい人が後悔しない第一歩を踏み出すサポートがしたい、という想いも仕事の原動力になっています。マネープランを始めるなら、早ければ早いほど優位。ぜひ30代から始めて、継続することのひとつに入れてほしいです。投資は初心者でもプロと同じ土俵で戦うので勉強は不可欠ですが、ルールを作って継続すればいくつになってもスマホひとつからできるビジネス。いきなりすごく儲けなきゃいけないとか、ギャンブルっぽいからやらないという人もいますが、インフレや円安もあって、今の貨幣の価値があり続けるとは限らない。資産運用が必要になる時代に向けて、お金のことに取り組んでいたり、毎日値動きを見て知識をつけることは、さらに優位性が高まります。すべては知っているか、知らないか、行動するかしないかの差だから、まずは100円でもいいから口座を開いて、自分のポジションを取ることが大事。月に100円の自己投資で、習い事感覚で相場をチェックするのもいいですよね。毎日5分、チャートや経済ニュースを見るだけでも1年後の自分は変わっていると思います。

時間は何より大事なもの。辛かったら逃げていい

無我夢中だった30代を経て言えることがあるとしたら……人生で仕事が占める割合は大きいから、仕事でやりがいを見つけられるのは理想だけれど、自分を害するくらい辛いことがあるなら逃げてもいいということ。私は逃げるのが下手だったから、もっと早く逃げればよかったなと振り返ることもあります。芸能時代には理不尽な想いをしても何もできなくて楽屋で泣いたこともありました。周囲に伝える努力もすべきだし、何がしたいのか分からないまま突っ走るのはよくないし、時間は一番貴重。辛い場所に身を置き続けるのはもったいない。「20代30代はもう少し、時間を大事にすればよかったな」と思うから、CLASSY.世代のみなさんには、目的を見失わずに時間を有効に使ってほしいです。

【三井 智映子さんの30代キャリア年表】

30歳:金融アナリストとして本格的に活動開始
31歳:『ゼロからはじめる株式投資入門 最強アナリスト軍団に学ぶ』を出版
33歳:結婚。『はじめての株価チャート1年生―上がる・下がるが面白いほどわかる本』を出版
34歳:出産
38歳:株式会社オフィスはるを起業YouTube「三井ちえこの「毎日投資生活」。」を開設
39歳:日本PCサービス株式会社社外取締役就任 株式会社イベントスCOO就任

三井 智映子さん 1982年生
スタートが遅かったぶん、同業の方や投資家さん以上に努力しないととひたむきに勉強した30代。仕事があるありがたみや、自分で仕事を作る喜びも得ました。

三井 智映子さん
1982年生まれ。北海道出身。早稲田大学政治経済学部出身。2001年、NHK教育テレビ「イタリア語会話」でデビュー後、大河ドラマや博多座などの舞台、CMに数多く出演。2012年からは金融アナリストとしても活動開始し、ブログやYouTubeなどで金融情報を毎日発信。投資家向けに全国各地でセミナーも行う。インスタは、@chiekomitsui

撮影/水野美隆 ヘアメーク/Ryo 取材/坂本結香 再構成/Bravoworks.Inc

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