ドライブは助手席だけなんてもったいない!今、クラッシィ世代の間で自分で運転する〝ドライブ女子〟が増えているんです。友達とワイワイ派から、デートやひとり時間…楽しみ方は十人十色。みんなの素敵なカーライフからクルマに関する疑問まで、気になることを全部取材しました!
カーライフを充実させるために知っておきたい!クルマQ&A
いざクルマが欲しい!となっても、調べれば調べるほどいろんな不安や疑問が。理想のカーライフを叶えるためにはこんな知識も必要です。
Q1.アラサー女子が乗りやすい車種を知りたいです!
「乗りやすい」といえるクルマとは、ボディサイズ、視界(死角の少なさ)、小回り性、操縦安定性、動力性能(エンジンのパワー等)、運転の楽しさなど、いろいろな条件が組合さった総合評価ですので、単に「SUVが乗りやすい!」「ミニバンが乗りやすい!」というボディタイプだけで乗りやすさを区別するものではありません。例えば、日本で最も売れているクルマ(2022年上半期)、ホンダのハイトワゴン『N-BOX』は、普通車を凌ぐほどの室内の広さをもち、小回りが利く軽自動車ですが、ドライブ好きで休みの日にはよく高速道路や山道を走る、といったカーライフの方には、乗りづらいクルマと感じることがあるでしょう。特に今人気の軽スーパーハイトワゴンは車高が高いため、横風を受けたときや連続したカーブを走行するときの安定性は劣ってしまいます。「乗りやすいクルマ」は、どんなカーライフスタイルにするのかによって変わってきます。それは十人十色ですが、大別した次の3つのスタイルで分けてアドバイスします。
Q2.クルマの維持費はどのくらいかかる?
車の維持費は、車検代、税金、自動車保険料、燃料代、オイルやワイパー、タイヤなどの消耗品・メンテナンス代、洗車代などがあり、車種や年齢、走行距離、お住まいの地域によって大きく変動します。
自動車保険は、保険加入年数や事故歴(保険を使った歴)、親の保険を使うか使わないか、保険商品によっては走行距離によって金額が大きく変動します。また、車両保険(自損事故や盗難などに対する保険)を付けるか付けないかでも大きく変わってきます。なお、自動車保険は保険会社のWebサイトで無料で簡単に試算できます。日本では、1年間の走行距離は平均1万kmとされています。休みの日にしか車を運転しないという方なら、月間の走行距離は500km未満が多くなり、年間走行距離は5,000km程度と平均の半分以下になります。
車の燃費は、あくまで目安ですが現在新車で販売されている軽自動車で、15~18km/L、コンパクトカーのハイブリッド車で18~28km/Lぐらい、ミドルクラスのSUVのガソリン車で、12~15km/Lぐらいと幅があります。辛く見積もって燃費を15km/L、レギュラーガソリン価格を165円/Lとして、月500kmの走行距離で約5,500円/の燃料代となります。
車検代も幅があり、3万~10万円台となります。軽自動車は安く、排気量が大きい車は高くなるという車種による金額の差、走行距離や経年数による金額の差もあります。なお、車検は、普通乗用車・軽自動車で新車購入時は3年後、以降は2年おきとなります。月割りにすると、2,500~5,000円以上となります。
オイル交換は、車種や走行状況により3,000~20,000km、走行距離が少ない場合では半年から1年が標準的な頻度となります。オイル交換の費用も差がありますが、3,000~8,000円が標準的な価格帯です。
タイヤ交換の頻度は、標準的なタイヤで30,000kmが目安となります。タイヤ交換費用も幅があり、軽自動車で安いタイヤで12,000円/4本からとなります。タイヤが大きいSUVでは、4万~20万円と高価になることが多々あります。このほか、ワイパーやバッテリー、ライト類など車には様々な交換部品があり、走行距離が延びると樹脂類の補給・交換が必要になってきます。
駐車場代は、地価の影響を大きく受けて大差がでますが、都内ではおおむね1万~5万円/月のレンジとなっています。駐車場代を除く維持費をまとめて月割りすると、最も安い軽自動車での1万~3万円台がもっとも多くなる金額となるでしょう。
教えてくれたのは…
モーターエヴァンジェリスト・宇野 智さん
エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。〝クルマ好きでない人にもクルマの楽しさを伝えたい〟がコンセプト。自動車メディア編集長を経て現在はクルマ関係専門の制作・編集プロダクションを主宰。フォトグラファー・ビデオグラファー・モータージャーナリストとしていくつかの自動車メディアへの寄稿も行う。
イラスト/栗尾美月 取材/佐藤かな子 再構成/Bravoworks.Inc