Aぇ! group・末澤誠也さん「僕らは〝バンドグループ〟じゃない。武器としてバンドがあるだけなので」【特別インタビュー/後編】
関西ジャニーズJr.内ユニットとして勢いと存在感を増しているAぇ!group。なかでも圧倒的な歌唱力と華のあるパフォーマンスが注目を集めている末澤誠也くんがCLASSY.に初登場。もしも末澤くんと一緒にドライブしたら…。チャーミングな素顔にクローズアップします!
個人としてもグループとしてもこのスピードを落とさず突っ走っていきたい
――先輩の坂本昌行さん始め、そうそうたるメンバーと共演したミュージカル『THE BOY FROM OZ』。どんな手応えがありましたか?
「間違いなく自分にとって財産になる作品でした。ブロードウェイミュージカルは初めての経験で、発声から感情の乗せ方、セリフから歌への流れなど、稽古だけでなく本番中も勉強になることばかり。歌唱も難しすぎて苦戦しましたが(苦笑)、このタイミングで経験できたのはありがたかったです。今後もいろんなミュージカルに挑戦していきたいし、『OZ』はもう一度やりたいですね」
――YouTubeの「ジャニーズJr.チャンネル」ではオリジナル曲『PRIDE』が再生回数335万回超え。迫力のバンド演奏と末澤さんの圧倒的なボーカルが話題です。
「Aぇ! group を知らない方やバンド好きな方がコメントしてくれてるのは嬉しいし、これで僕らに興味を持ってもらえるのはありがたいです。『PRIDE』は歌詞のとおり〝覚悟〟の曲で全身全霊じゃなきゃ歌えない歌。パワーもいるし、すべて出しきって歌ってます」
――末澤さんにとって『PRIDE』はどんな楽曲ですか?
「僕らは〝バンドグループ〟じゃないんです。一つの武器としてバンドがあるだけなので、最初、Aぇ! のプロデュースをしてくれてる大倉(忠義)くんと音楽スタッフからこの曲を提案されたとき、僕は個人的にどうなんやろって思ったんです。今まで僕一人をメインボーカルにおいた見せ方はしてなかったので不安がありました。歌割りがすべてではないけど、メンバーそれぞれにファンの方がいますから。大倉くんとも相談したら『末澤が納得できるくらい成立させて見せればいいと思う』と言われて――。『確かにそやな、これは頑張らなヤバいな』って。最初はトップのキーが出なかったんですよ。出ないこともなかったけど苦し紛れで(苦笑)。『OZ』に向けてボイトレする予定もあったので、去年の夏の終わりから12月の単独ライブでのお披露目まで『PRIDE』のために半年間ボイトレしてました。大倉くんも立ち会ってくれましたね」
――今後、個人的にやりたい仕事は?
「Aぇ! group になる前から、毎年〝映像1本・舞台1本、お芝居の仕事をする〟という個人目標があって。今まで達成できてないけど、今年この目標が実現できたら、来年の目標は映像2本とか舞台2本を達成したいです。お芝居は好きだし楽しいですね。舞台の仕事はすごく力がつくし、映像の仕事はAぇ!や僕を知らない人にも見てもらえて知ってもらえる。今後も両方やっていきたいです」
――歌もダンスもお笑いもバンドもいけるAぇ!group。特に今年前半は大活躍でしたが、後半に向けての展望はありますか?
「この上半期は僕の14年間のジャニーズ歴のなかでもダントツに忙しい時期でした。それは嬉しいけれどまだまだやなと思うので、個人としてもグループとしてもこのスピードを落とさず突っ走っていきたいと思います」
――末澤誠也の売りや見てほしいところを教えてください。
「売り⁉なんなんやろ(苦笑)。いつも聞き返しちゃうんですよ、『俺の売りってなんですか』って。自分で『俺の売りはこれや!こういうところを見せていこう』とはあまり思ってなくて。自分で売りを決めて前面に出していこうとすると、しんどくなっちゃいそうで…。自然体でやってるかな。それに売りって自分でアピールすることじゃなくて、人に言ってもらうことじゃないかなって僕は思ってますね」
Profile
Seiya Suezawa
ʼ94年8月24日生まれ 兵庫県出身 血液型O型⚫関西ジャニーズJr.内ユニット・Aぇ!groupのメンバー。個人としても舞台やドラマに出演し、ʼ19年の舞台『キオスク』で初単独主演を務める。最近の主な出演作はドラマ『知ってるワイフ』、ミュージカル『THE BOY FROM OZ』など。Aぇ!groupとして『THE GREATEST SHOW-NEN』(ABCテレビ)、『関西ジャニ博』(毎日放送)にレギュラー出演中。8月27、28日放送の『24時間テレビ45 愛は地球を救う』では3年連続で関西ローカル枠スペシャルサポーターを務める。Aぇ!group単独としては初のアリーナ規模会場でのコンサート、『Aぇ!group LIVE 2022』を9月28日、29日にぴあアリーナMMで開催。
取材・文/駿河良美 再構成/Bravoworks.Inc