[Alexandros] 川上洋平さん・特別インタビュー「会社員時代があったからこそ、音楽を真剣に踏み出せた」

昨年CLASSY.ONLINEに初登場し、記事ランキング上位を席巻!バンド活動ではクールでカッコいい姿を見せる一方、その素顔は意外と親しみやすさも…⁉今最も気になるバンドマン、川上洋平さんの素顔に迫るスペシャルインタビューをお届けします。

川上さんにとっての「音楽」

川上さんを語る上で欠かせない、音楽。バンド活動の原点から、ラジオDJとしての心持ち、さらに、40歳を迎えた今の心境を伺いました。

会社員を経験し、自分には音楽しかない、と再認識

――音楽活動を始めたきっかけを
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――音楽活動を始めたきっかけを教えてください。
「小3でシリアに行って、現地のアメリカンスクールに入学し、そこでギター教室に通い始めたのがひとつのきっかけです。その前に日本にいるときから、バンドをやっていた兄に憧れてはいましたが、楽器なんて触ったら怒られそうだなと思っていて(笑)。小3でギターを買ってもらって自分の楽器を手に入れたあたりから、自ずと『俺は、バンドで飯を食っていくんじゃないか』と思い始めたのを覚えています」

――青山学院大学在学中に、[Alexandros]の前身となる[Champagne]を結成。2010年にデビューするまでは、会社員も経験されていますね。
「そうなんです。本当は在学中にデビューしたかったのですが叶わなくて。普通に就活して、会社にはバンドのことは内緒にしつつ、営業職として入社しました。でもバンドをやっているから身が入らないというか、営業会議中も自然と歌詞を書いたりしていて、『これじゃダメだ。何とか早くデビューしたい』と焦燥感に駆られながら、デモテープを送り続けていたのですが結果が出なくて。当時はメンバー全員が会社員だったので、仕事終わりに夜な夜な集まって楽曲制作する、みたいな生活を3年間続けていました」

――なかなかデビューが決まらない中で原動力になっていたものは何だったのでしょうか?
「原動力というか、他のことをやって改めて音楽しかないなって思えちゃったんですよね。自分の仕事に信念を持って情熱を注ぐ上司や同僚をカッコいいなと思う中で、『中途半端な気持ちでここにいるのは失礼だな』と思ったりもしたし、音楽以外の世界を見たことで、『自分の居場所はここじゃないな』って気付くこともできた。会社員時代があったからこそ、売れるか売れないかじゃなくて、音楽を真剣に背負い込もうって踏み出せたんです。でも上司に『デビューが決まったので辞めます』と言ったときは、めっちゃ怒られましたけど(笑)」

ラジオでは自分の“好き”を第一に選曲しています

――TOKYO FM『おと、を

――TOKYO FM『おと、をかし』では、ラジオDJも務めています。ラジオでの川上さんとバンドでの川上さんで、意識して変えている部分はあるのでしょうか?
「ラジオDJとしては、自分が好きだったり、いいと思う音楽を届けられる人であろうとしています。土曜の午後3時に、『こんなシーンにはこの曲が合うんじゃないかな?』っていうソムリエ的な気持ちで曲を選び、発信しています。ロックバンドの川上洋平は、自分の吐き出したいものを吐き出して、それに共感してくれる人がいたらライブに来てもらう、というスタンス。どちらも基本的には『聴いて聴いて』という人ではあるけれど、バンドのほうが少し強引な感じですね」

常に新鮮な気持ちで楽曲制作に向き合いたい

――6月22日に40歳を迎えられましたが、いかがですか?
「年齢は30歳過ぎたらあまり気にならないですね。唯一意識するとしたら、人間ドックに行こうっていうことくらい。40歳だから、というよりもバンド歴のほうが気になります。10年続けていると手詰まり感もあるし、新しいことやっても前と比べられちゃうし。それはありがたいことでもあるけれど、同時に難しいところでもあって。自分たちの気持ちとしては常に新鮮に、一曲一曲デモテープを送るつもりで曲作りをしています。今、自分たちが何者でもなかったとしたら、この曲を送って拾ってもらえるだろうか、という視点は大切にしている部分です。こなれてくるのも怖いですしね」

4年ぶりのNEWアルバム『But wait. Cats?』が7/13に発売!

アルバムの発売に加えて、7/1

アルバムの発売に加えて、7/16からは札幌を皮切りに初のホールツアー「But wait. Tour? 2022」、秋からは「But wait. Arena? 2022」を開催。

撮影/曽根将樹〈PEACE MONKEY〉、勝吉祐介〈PEACE MONKEY〉マスダレンゾ ヘアメーク/間 隆行〈Lila〉、坂手マキ スタイリング/有本祐輔〈7回の裏〉 取材/坂本結香 再構成/Bravoworks.Inc

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表紙モデル:山本美月

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