元宝塚・美弥るりかさんにどうしても聞きたい8つの質問

元宝塚男役スターの美弥るりかさんが主演し、花乃まりあさんや剣幸さんとの共演も話題のMusical『The Parlor』。2回にわたってお届けしている美弥さんインタビュー、後編ではとにかくスタイリッシュな美弥さんに聞きたいこと、いろいろ質問させていただきました!

Q1 退団されて3年ですが早か

Q1 退団されて3年ですが早かった? 長かった?

「長く感じます。初めて経験することが多いので一つ一つが濃くて刺激的! あっという間に過ぎた感じはないですね。宝塚時代は一つの作品が終わるとすぐに次が始まりますし、ずっと役名でいるので本名の自分が置いて行かれている感じでした。卒業してコロナ禍になったこともあり時間ができたので、やっと自分と向き合えるようになりました」

Q2 今もやめられない宝塚の習慣は?

「今も当時も楽屋に入るのが早く、出るのが遅いです。宝塚時代はメークのこだわりが強くて、絶対に左右対称にしたいので時間がかかりました。今はメークに時間がかからないのにおかしいですね(笑)。メーク時間は短くても、早めに入ってウォーミングアップに時間をとりたいタイプです。でも優雅な感じではなく、最後はいつもバタバタしています(笑)。片づけが苦手なのは昔も今もかわらないので、出るのは遅くなります。この前の舞台の千秋楽のとき、皆さんにご挨拶して帰ろうと思ったら、誰もいなかったです(笑)」

Q3 最近よく口ずさんでしまう曲は何ですか?

「Vaundyさんの〝裸の勇者〟。Vaundyさんをよく聞いているんですが、この曲の入りのブレスが大好き! 絶妙なかすれ具合のブレスなんですよ。どうすれば出る?っていつも練習しています(笑)」

Q4リフレッシュ法を教えてくだ

Q4リフレッシュ法を教えてください。

「料理すると頭がリフレッシュします! 考えすぎると止まらなくなるタイプなんですが、去年から料理を始めた初心者だから集中しないといけないので、頭を空っぽにできるんです。今までは食に興味がなく、胃に何か入ればいいという感じでした。でも去年体調を崩したときに、このままではいけないと食事を見直したんです。グルテンフリーが私に合っていたんですが、外食は小麦粉が入っていることが多いので自炊するようになりました。基本的に和食を作っていて、今日は昆布じめしてあるんです。帰る頃には美味しくなっていると思います! もう一つはノートに書く!です。これは昔からやっていることで、考えたことを読めないくらいの勢いで全部書くんです。後で見ても読めないくらいの走り書きなので、何を悩んでいたかもわからないんですが(笑)、書くとスッキリします。携帯に打つのもやりましたがダメですね。やっぱり書かないと!」

Q5 最近キュンとしたことは何

Q5 最近キュンとしたことは何ですか?

「こないだ、かのちゃん(花乃さん)が料理しながらインスタライブをするのを観ていたんです。で、かのちゃんがコメントを読もうと急に画面に顔を近づけてきて!! 可愛さにビックリして思わず携帯を伏せました(笑)! かのちゃんの旦那さんは前世でどれだけの徳を積んで結婚できたんだろう?と1時間くらい考えましたよ(笑)」

Q6 ファッションのインスピレーションはどこから?

「ファッションはプロフィールだと思っているので、常にブラッシュアップしていたいんです。昔は本屋さんで気になる雑誌があったら全部買っていました。今はいろんなコレクションを無制限に観られるアプリでトレンドをチェックしています」

Q7 今日のヘアカラーは今回の

Q7 今日のヘアカラーは今回の舞台の役にちなんだものですか?

「これは気分です(笑)。海外のインフルエンサーがやっていて、これいい!って思ったので。いつもその日の気分でやっていますね。朝起きて『髪をブルーにしたい!』って思ったらそのままブルーにしに行く感じです」

Q8 生まれ変わったら何になりたいですか?

「何だろ。すごい考えちゃいますね。スナネコかな。可愛い顔した肉食の野生のネコで、吊り下げられた肉を引きちぎって食べるんです。可愛いのに本能のままに生きている姿を見て、こんなふうに生きたいなって思いました」

美弥るりかさんにとっての「ウェルビーイング」
「卒業して自分を見直す時間ができたときに思ったのが、自分を愛せていないと周りを愛せないということでした。宝塚時代は生きているだけで精一杯で、自分も周りのことも考えられなかったんです。卒業してやらなきゃいけないことがなくなったとき、やっと自分を見つめ直せました。そして思ったのが、自分がここまで頑張れたのはファンの方や支えてくれた皆さまのお陰で、自分の力なんてほんの少しだったということ。時間ができた今こそ皆さまに感謝を伝えよう!と思ったら体調を崩していまい、まずは自分のことをきちんと考えないといけないと痛感しました。愛情のタンクがあるとしたら、まず自分のタンクを満たさないと、皆さまに分け与えることはできないと思ったんです。まずは先ほどお話ししたように、自分を愛する第一歩として自炊してきちんと体調管理をするようになりました。最近では周りを愛する行動の一つとして、ドナルド・マクドナルド・ハウスという難病と闘う子どもたちのための施設のチャリティをしています。やっと自分の中に、皆を愛するエネルギーが備わってきた気がしています。これからも、いろんなことに目を向けて自分のできる範囲でやってきたいと思っています!」

美弥るりか

‘03年宝塚歌劇団に89期として入団。華のあるダンスと演技力で人気を集める。退団後は中性的で妖艶な容姿を活かし多くの舞台で活躍している。

Musical『The Parlor』

気鋭の演出家小林香によるオリジナルミュージカル作品。三世代の女性により守り継がれてきたパーラーを舞台に〝なりたい自分を求め〟集う人々の物語。宝塚OGの美弥るりかが主演を務め、剣幸、花乃まりあが共演。音楽はアメリカを拠点に活躍するアレクサンダー・セージ・オーエンが担当。4月29日(金)~5月8日(火)東京公演(よみうり大手町ホール)5月14日(土)、15日(日)兵庫公演(兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール)

撮影/平井敬治 ヘアメーク/丸山智路 スタイリング/津野真吾 取材/よしだなお 構成/中畑有理(CLASSY.編集室) 衣装協力/WildLily

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最新号 202405月号

3月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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