冬の朝におすすめの「上手なエアコン暖房の使い方」とは?【血圧調査の意外なデータも】

1年の中でも特に寒さが厳しい時季を迎えています。寒くなると人の体は体温を逃さないように血管を収縮させるため、血圧が上がりやすくなるのだそう。特に起床時は一日のうちで最も血圧が上昇しやすいので要注意です。その対策として有効なのが「エアコン暖房」。今回は、家電で有名な「三菱電機霧ヶ峰」に三菱電機とオムロンヘルスケアが共同で行った実験結果と、冬の起床時のエアコン暖房の活用方法について伺いました。

1年の中でも特に寒さが厳しい時

1.起床時にエアコン暖房を使用している人はわずか 22.8%!

2.冬の起床時は、エアコン暖房の入りタイマーを1時間以上前から設定するのがおすすめ!

三菱電機とオムロンヘルスケアは、男女248名に対し、起床1時間前までに寝室のエアコンで部屋を暖めた場合(エアコンの入タイマー機能使用)とエアコンを利用しない場合について、家庭血圧(※自宅で測定した血圧量)を測定して血圧上昇を比較しました。

3.起床時の室温管理は「床付近の室温」に注目!

先ほどの実験では、起床前からエアコンを利用して室内を暖めた方が、血圧の上昇を抑えられることが分かりました。

先ほどの実験では、起床前から

さらに、血圧が上昇した件数の割合を、「床付近」と「床から高さ1m」での温度帯別に比べてみたところ、「床から高さ1m」よりも「床付近」の温度をコントロールすることで起床時の血圧の上昇を抑えられることが分かりました。
各場所の室温を20°C以上まで暖めた場合。前述の調査のグラフ2から、就寝時にエアコン暖房を使用している人で「室内のどの辺りの温度を意識して設定温度を決めているか」という設問で、56.9%の方が「部屋全体」と回答していたとおり、室温設定に関しては「部屋全体」を意識している方が過半数でした。足首は温度の差を感じやすい部位とされています。通常、室温は床から高さ1m前後を計測しますが、冬の起床時は、血圧上昇を想定して足首に近い「床付近の温度」を意識してみましょう

4.冬はちょっとした工夫を取り入れて血圧に配慮した生活を

日本高血圧協会の理事長である島本 和明先生が解説!

今回の実験では、起床前に寝室

今回の実験では、起床前に寝室内の温度を上げておくことによって、多くの被験者の方の血圧上昇の幅が抑えられるという結果でした。寝室から寒い廊下などに移動する際の急な気温変化の影響で血圧が急上昇することがありますが、部屋の移動だけでなく、起床時にも注意が必要です。暖かい布団から寒い寝室に出た時や、裸足で冷えた床に接した時などは血圧が上昇しやすくなります。そのような時は、暖房機器のタイマーを使い起床時の室温を調整しておく、暖かい室内用の履物を準備しておくなどの工夫をすることで、血圧変動のリスクを下げることができます。寝室の中であっても血圧上昇のリスクがあることを注意喚起するという点で今回の実験は有意義なものだと言えます。

<男性は30歳、女性は40歳から家庭で血圧測定をはじめましょう>
高血圧は自覚症状がありません。高血圧を発症するタイミングは男女で異なりますが、男性は女性よりも早く発症する傾向があります。男女ともに50歳を超えると半数以上が高血圧になるといわれています。高血圧は上手に血圧をコントロールすることで、脳・心血管疾患のような重大疾病の発症リスクを下げることができます。男性は30歳から、女性は40歳から家庭での血圧計測を開始することを強くお勧めします。

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三菱電機はエアコンにまつわるよくあるお悩みに耳を傾け、役立つ情報を発信しています。
https://www.MitsubishiElectric.co.jp/home/kirigamine/special/oshiete/
<快適に過ごすためのお役立ち情報一覧>
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~「冷え」「乾燥」に悩む女性は、同じ悩みを抱える男性に比べ2倍以上も多い~
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【インターネット調査概要】
■グラフ1~4
調査対象者:東京・大阪在住の 20-69 歳の男女 600 名
調査方法:インターネット
調査期間:2021 年 12 月 3 日(金)~12 月 5 日(日)

【実験概要】
■グラフ 5~7
調査対象者:国内在住の20-70歳の男女248名 ※4日間以上データを取得できた人を有効とした(202名)
調査方法:調査期間の半分は起床時にエアコンを利用せず、調査期間の残り半分は、起床 1 時間前までに入タイマー機能を使ってエアコンをつける条件で過ごし(設定温度は任意)、就寝前・起床後に家庭血圧を測定した。
調査項目:温湿度寝室において、床付近、床から高さ1mの2カ所で、10分間隔の連続測定家庭血圧(最高血圧/最低血圧)寝室において、就寝前、起床後の1日2回測定
調査期間:2019 年 3 月 17 日(日)~4 月 20 日(土)のうち、各世帯 14 日間(98 名)、2019 年 12 月 1 日(日)~2020 年 2 月 8 日(土)のうち、各世帯 20 日間(150 名)合計 248 名

構成/CLASSY.ONLINE編集室

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