【高杉真宙さんインタビュー】「好きな女性のタイプは〝よく食べる人〟」

ドラマや映画に多数出演し、バラエティ番組など活躍の場を広げている俳優の高杉真宙さん。CLASSY. ONLINEでのインタビュー・後編では、高杉さんのパーソナリティーに迫ってみました。

――高杉真宙さんってどんな人?

――高杉真宙さんってどんな人? ご自身で思う、自分の性格は? 

「ははっ()。僕を表す言葉は〝頑固〟と〝めんどくさがり屋〟。この二本柱で25年間やってきました()。最悪の二本立てですね。何に関しても“めんどくさい”っていうのが、僕の人生において一番邪魔な感情だと思っていて。外に出るのもめんどくさいから、休みの日は何か必要なことがあっても出ない。友人に『今日休みでしょ?』って言われても出ない()。僕、カップラーメン食べないんですよ。食べ終わった後に残った汁を捨てるのがめんどくさくて食べなくなったんです。あれすらめんどくさいって感じる性格なんですね。何事も継続することが苦手だし…」

――でも俳優のお仕事は違うんですね。

「そうですね、面白いと思ってやれてますね。面白くなくなったら嫌になっちゃうかもしれないけど()、面白いです。ただ、頑固でめんどくさがり屋の最悪な部分だと思うんですが、自分が決めたことに関しては決して曲げないし、何か言われてもめんどくさいから取り合わない(苦笑)。ちょっとよくないですね。柔軟な対応を求むって感じかもしれないです」

――昨年の春には事務所から独立

――昨年の春には事務所から独立されましたが、よかったのはどんな点ですか?

「自分の人生を自分で背負えることが大きいかな。12年くらい俳優をやらせていただいていて、高校生くらいから、いい意味で自分は商品だっていう感覚を持っていたんですが、改めて僕自身が責任を持つことが大事なのかなと思うようになって――。全責任が自分にあるという恐怖心もありますけど、選択できるようになったのはある種すごく自由です。決めてもらうのはラクですし、自由ってすごく不自由だなと思うところもありますが、自分で決めるってことが独立してやりたいことのひとつだったから、やりがいを感じています。ただ知らなくてもいいことも結構あるんですよね(苦笑)。それを知ると大変だし、役者の仕事に必要ないじゃんってことも結構あったりします。そういった意味では、今までたくさん守られていたんだなっていうのが改めて認識できる今日この頃です。本当にそう思います。一人になって気づけたこともあるので、そういう環境に立てたことも感謝したいですね」

――独立して正直、大変だなと思うことはありますか?

「経理まわりのことかなあ。僕自身は別にたいしたことはやってないですよ。ただ、めんどくさいなあって(苦笑)。やんなきゃいけないんですけどね。他にもメールとか…たまに自分で送らなきゃいけないメールもあって。めんどくさい…()。僕、言葉足らずなんですよ。説明が苦手でメールも簡潔に終わらせちゃうんですよね。で、意図が通じてなかったりする。仕事相手に送るメールはもっと難解です。件名とか、要件は一通に一つがいいとか、頭痛くなるわ~って思って()。でも会社にした以上は事務処理もすごく重要なことだから、いろいろと学んでいかなければ。そういう意味では社会人1年目みたいな感覚ですね」

――ますますお忙しくなった高杉

――ますますお忙しくなった高杉さんですが、休日は何をしてリラックスしていますか?

「家にいることが大大大好きなので、ゲームとアニメとマンガを楽しんでます。家のなかにしか僕の求める物はない。外にはありません()

――オタクって言われるのも嬉しいとか?

「そう言ってもらえるなら嬉しいですね。僕そこまでいけてないですもん。もっと圧倒的にすごい人はたくさんいますから。ただ好きなだけです。ゲームやマンガやアニメの魅力って、楽しんでる時間は何も考えなくていいところ。基本、何も考えないで生きていたいですけど、考えなきゃいけないことってたくさんあるから。何も考えないで、それだけを楽しめる時間って必要だと思います。舞台もドラマも映画も、音楽もそうですよね」

――最近、面白かったアニメやマンガは?

「ちょっと前にすごく感動したのはアニメの『BEASTARS』。めちゃくちゃよかったです。マンガ自体の発想が面白くてストーリーがナンバー1にいいんですけど、それに声や音楽がつくともっと生きてる感じがします。また、キャラクターが独特な動き方をするんですよね。動物を擬人化した話なんですが、動きは人間っぽかったりする。アニメだからこそできる表現ですごくいいなあと思います」

――好きな女性のタイプも教えて

――好きな女性のタイプも教えてください。

「よく食べる人。食べるっていいことだなって()。美味しいものが食べたいって一番純粋な欲だと思っていて、素晴らしいなって思うんです。僕も美味しいものを食べるのは好きだけど、どちらかというと食をあまり大事にできてなくて…。一日の楽しみが食事って言える人って、男性も女性もすごくいい人生を送ってると思うんですよ。そういう素晴らしさを感じるというか、突きつめると食な気がする。そこまではわかってるんだけど、僕は食よりも趣味に走っちゃうんですね」

高杉真宙

9674日生まれ 福岡県出身 血液型A型●‘09年より俳優活動を開始。‘18年、主演映画『笑顔の向こうに』で第16回モナコ国際映画祭エンジェルピースアワード最優秀作品賞を受賞。最近の主な出演作はドラマ『婚姻届に判を捺しただけですが』、映画『賭ケグルイ』シリーズ、『バイプレイヤーズ 〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』、舞台『てにあまる』など。『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ系)の『ゴチになります』コーナーにレギュラー出演中。

『ライフ・イン・ザ・シアター』

現代アメリカ演劇界を代表する劇作家・デヴィッド・マメットが綴る、90分間の二人芝居。ベテラン俳優・ロバート(勝村政信)と無限の可能性を秘めた若手俳優・ジョン(高杉真宙)。世代のキャリアも違う2人の俳優の時に切なく時にクスっと笑える会話をオムニバス形式で描いたヒューマンドラマ。翻訳/小田島恒志 演出/千葉哲也【東京】33()13()新国立劇場 小劇場 ※ほか大阪、広島、福岡、札幌、金沢にて上演。http://lifeinthetheatre.jp/

撮影/イマキイレカオリ 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集部)

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最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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