「なんだか調子がよくない…」「低気圧に負けそう…」なんて体の不調は、もしかしたら自律神経の乱れかも!実は、自律神経と腸内環境は密接に関係しているそう。そんななか、腸活クイーンでおなじみのモデル・加治ひとみさんが検査で「自律神経のバランスがすごくいい」と数値で証明されるほど、理想の状態だということが判明!今回はそんなかぢちゃんの「自律神経が整う習慣」を、かぢちゃんが熱い信頼を寄せる内科医の小林暁子院長先生にジャッジしてもらいました。
【おさらい】自律神経とは?
心身ともにちょうどよい状態に保つ調整機能のこと
我々の脳は体内のさまざまな部位と情報を交換しながら、「ちょうどよい状態」を維持するように指令を出しています。自律神経は司令塔である「脳」と「全身」を仲介する連絡係のような存在。人間の臓器のように、意思と関係なく動く部位を調整します。アクセルである「交換神経」とブレーキである「副交感神経」が両方高い状態でキープされている状態が理想です。
ルール1「移動はできるだけ歩く」
かぢちゃん「ジム通いをしておらず、意識しないと運動量が減ってしまうので、外出の際に歩けそうな距離ならなるべく徒歩で移動するように。私服も歩きやすい靴が多いので、そのままスタスタ!腸を動かすためにもウォーキングはよいと聞いているので実践しています」
小林先生がジャッジ!「歩くルートに色々なパターンを準備しておくとさらに◎」
「ウォーキングは習慣的に体を動かすことはもちろん、自律神経を保つのに効果的です。私は日課の犬の散歩でも、たまに普段とは違うルートを使ったり、アップテンポな曲を聴きながら歩いたりと、気分を変えて自分に刺激を与えるよう意識します。逆に心を落ち着かせたい気分のときは、安全ないつもの道を使う日も。いろいろ試してみることで、交感神経か副交感神経のどちらが優位か自分で分かるようになったので、状態に合わせてスイッチングできるようになりました」
ルール2「森の音、ウクレレなど癒しの音楽をかける」
かぢちゃん「自宅で過ごすリラックスタイムはなるべくストレスフリーな空間作りを意識。おうちではハワイアンミュージックや雨が降る音など、ヒーリング系をBGMにセレクトしています」
小林先生がジャッジ!「実はアップテンポな曲も自律神経には効果あり!」
「リラックスタイムにヒーリングミュージックを聴くことで副交感神経が優位になり、自律神経が整います。一方で、一定のリズムでビートを刻むロックなどのアップテンポな音楽も実は効果的。スポーツ選手でも、試合前はアップテンポな曲を選んで心を落ち着かせる、という方が多いそうです」
ルール3「自分の失敗や、嫌だったことはメモに書き留める」
かぢちゃん「昔は日記を書いていました。自分が書き出した内容は後から読み返すと客観視できるので、今後のための心がけとなり、いら立ちや不安も収まるように。紙に書き出すことでスッキリするし、次に活かせる。自分の成長を俯瞰で見て愛おしく思う気持ちも大切ですよね」
小林先生がジャッジ!「ネガティブな感情を上手に切り替えるのに有効!」
「不安や嫌なことなど、ネガティブな感情は誰しもが持ち合わせているものですが、それがずっと心の中にふわふわと溜まったままだと対策が立てにくい。過去の自分を文字で振り返るとプラスの刺激になり心が整うので、自律神経にとって非常によい行いです。ネガティブな気持ちの切り替え方を知っておくと、さまざまな不安要素に対応できるようになりますよ」
ルール4「湯船では首までお湯に浸かる」
かぢちゃん「シャワーだけでは体が冷えてしまうので、湯船に浸かるのはマスト。長風呂が得意ではないため半身浴はせず、お湯をたっぷり溜めて首まで浸かり体を温めます」
小林先生がジャッジ!「血流がよくなり眠りにつきやすくなります」
「寝る前にお風呂に入ることで血流がよくなり、良質な睡眠へと導かれます。浴槽のお湯は熱すぎない、心地よい温度にしておきましょう。長風呂をする必要はありません。お風呂に入ると体温が上がりますが、体温が下がっていくときに眠りに入りやすくなるから、部屋をちょうどよい暗さにしておくと◎。スッと眠りにつくことができます」
ルール5「植物を育てる」
かぢちゃん「自宅で植物を育てたり、お花を飾ったりしています。水をあげて日光に当てていると、穏やかな気持ちになれるんです」
小林先生がジャッジ!「心がリラックスする理想の習慣です」
「アニマルセラピーがあるように、動物や植物と触れることで心が癒されますよね。アニマルセラピーは自律神経を整える方法として科学的に証明され始めています。心が癒されているとき、脳内ではセロトニンなど幸せホルモンが、自律神経には副交感神経を優位にさせる刺激が誕生。動物や植物と触れ合う、そのリラックスした心の状態が自律神経を整えてくれます」
教えてくれたのは…小林暁子先生
【小林暁子先生】
小林メディカルクリニック東京院長・医学博士。20年以上で計25,000人以上の腸を改善してきた腸活のプロフェッショナル。内科、皮膚科、アレルギー科のほか、健美腸外来、女性外来、漢方外来など全身の不調に対応する。CLASSY.を始め雑誌やメディアで活躍するモデルの加治ひとみさんが信頼をおく腸活のパートナーでもあり、テレビ出演や講演でも活躍。「女性の自律神経の乱れは腸で整える」(PHP研究所)、「医者が教える最高の美肌術」(アスコム)など腸活や美肌に関する書籍も多数出版。
【小林メディカルクリニック東京】
港区赤坂2-3-5赤坂スターゲートプラザ2F ☎︎03-3589-3717 http://www.kobayashimed.com
参考文献:結局、自律神経がすべて解決してくれる(小林弘幸著・株式会社アスコム)
モデル/加治ひとみ 取材/角田枝里香 編集/平賀鈴菜(CLASSY.ONLINE編集室)