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脳科学者に聞いた「なぜか他人に嫉妬してしまう………」という大人の解決法4選

私たちの日常をザワザワさせる〝うらやましい〟気持ち。リアルな世界だけにとどまらず、ネットの世界でも私たちの心を乱す〝うらやましい〟気持ちについて、その正体や付き合い方を話題の脳科学者、中野信子さんに教えていただきました。

脳科学者に聞いた「金メダリストなのに、バッシングを受ける」理不尽な理由

〝うらやましい〟と思ってしまう気持ちと上手に付き合う方法とは?

自分の意思とは関係なく心の中に生まれて、取り扱いに困ってしまう〝うらやましい〟気持ち。〝うらやましい〟気持ちに振り回されない対処法を中野さんに教えていただきました。

  • 自分の意思とは関係なく心の中に

    「悪性妬み」はコスパが悪い!同じ妬みなら「良性妬み」に
    〝うらやましい〟と感じた時、「私もそうなりたい」と思ってもその方法がわからなければ、相手を引きずり下ろす「悪性妬み」のほうが早道に思えてしまう。その時「これは損なやり方だ!」と思えるかどうかが分かれ目です。実際、相手を引きずり下ろすことに成功してもスッキリするのは一瞬。残念ながら、引きずり下ろす選択肢をとった場合、あなたに残るものはゼロなのです。得られるものは、すぐになくなってしまう一時の爽快感だけ。労力の割にはリターンが少なすぎます。けれども良性妬みなら、あなたがその人を超えようと努力したものすべてが、あなたの能力として生涯、消えない財産となるのです。悪性妬みを良性妬みに変えるのは最初はうまくできかないかもしれませんが、せっかくの妬みのエネルギーを頑張る力に変えて、もっと豊かに、得をする人生を送っていきたいですね。

  • 自分の意思とは関係なく心の中に

    うらやましさを感じる相手と自分、それぞれの違いを認めて尊重する
    「自分にとって自分が大事」ということは、当たり前のことですよね。でも、人間は「他のすべての人にとってもそれは同じだ」ということを忘れてしまいがちです。自分にとって自分が大事なように、あなたがうらやましさを感じた相手もひとりの人間で、傷つきも悲しみもするし、完璧なように見えている陰では、完璧に見せる努力を痛いほどしているのかもしれない。そのことを時には思い出してみましょう。相手を攻撃したり、引きずり下ろしたいという気持ちになった時、その人にも人生があって、痛みを感じないわけがないのだと思えたら、わざわざ時間と労力をかけてその人を攻撃するのがむしろばかばかしくなるでしょう。自分が仕掛けなくても、いつか必ずその人は何らかの理由で痛みを感じます。痛みを感じない人生は、論理的にあり得ないからです。別にあなたが汚れ役にならなくてもいい。そんなことをするくらいなら、もっと自分のために時間を使いましょう。あなたとその人は、そもそも「違う人生を送っている、違う人」です。自分が相手と違うことは本来、苦しみではなく「価値」なのです。誰かと比べる前に、自分が誰とも違う価値を持っているんだ、という自信を育てられるように、イヤな感情を自分のためのエネルギーに変える練習をどんどんしていきましょう。

  • 自分の意思とは関係なく心の中に

    ちょっとしたご褒美で自分を満足させられれば妬みも生まれない
    「自分は豊かである」と実感している時、人間には、妬み感情が起こるようなココロのスキマがなくなります。その必要がないからです。他人を攻撃するコストをわざわざかけることをやめ、穏やかな心で誰かの幸せを心から喜び、誰かの不幸をともに嘆くこともできるでしょう。もし自分がそう感じられていないなら、ふだんから少しずつ自分を大切にする練習を。一番大切なお客様に出すのと同じように、とっておきのカップで紅茶を淹れて飲んだり、大切な人をケアするようにしてゆっくりお風呂に入ったり。「自分なんかこの程度でいい」ではなく「自分はこの器やケアにふさわしい」と自分が自然な自信を持てるようにしてあげてみて。いきなり背伸びしておどおどしながら何万円もするエステに行かなくても、自分を粗末に扱う卑屈なココロの習慣を変えていくのが目的です。今この記事を読んでいる方は、雑誌を読むことができるというその時間や知的な余裕をより味わって大事にして ほしいですね。本や雑誌を読む、好きな音楽を聴く、きれいなものを見る、おいしいものを食べる、運動するといった、自分を豊かに、大切にする練習を重ねていくことで、あなたはもっと自信にあふれた人になれるでしょう。

  • 自分の意思とは関係なく心の中に

    「悪性妬み」を「良性妬み」に切り替えられない時は
    妬みをいい方向に転換できないこともあると思います。公平な第三者の視点や明確な評価軸が存在せず、努力が結果として報われにくい場面です。営業成績やテストの点数など、誰が見てもわかる形で努力が反映される場合は、もっと頑張ろうといい方向に努力しやすいもの。けれど、たとえば恋愛や結婚に関することは努力と結果との関係が見えづらく、自分の得にならないとわかっていてもブレーキがきかないものかもしれません。ふだんから自分の気持ちを冷静に分析するトレーニングをしたり、自分の〝うらやましい〟気持ちを話せて、フラットな視点でアドバイスをしてくれる人に相談してみましょう。

お話をお聞きしたのは…

中野信子さん 脳科学者、医学博

中野信子さん
脳科学者、医学博士、認知科学者。脳や心理学をテーマに人間社会に生じる事象を科学の視点からわかりやすく解説した著書やコメントが多くの支持を集める。嫉妬する感情について取り上げているヤマザキマリ氏との共著『生贄探し 暴走する脳』(講談社+α新書)をはじめ、著書多数。

イラスト/島 タイガー 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc

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