おなじみの漢字の読み方に関する連載、今回は「四字熟語」です。学校のテストや、中学や高校入試の国語の問題などで、「数字を使った四字熟語」の問題をやった記憶は、恐らく多くの方にもあるでしょう。実際、国語教師である私も、学校では、これまでに何度も出題してきたタイプの問題です。生徒たちも、クイズ感覚で取り組んでくれるので、四字熟語を覚える方法としてよいですね。
■問題
1~10の四字熟語の二つの空欄に、それぞれ別々の漢数字(一・二・三……)を入れてみてください。
■正解
■解説
いかがでしたか?特に、読み間違いやすいと思われるのは、
「唯一無二」 ×ゆいつ → ○ゆいいつ
「四分五裂」 ×よんぶん → ○しぶん
「三位一体」 ×さんい → ○さんみ
また、常用漢字ではない漢字を含むため、書くのが難しいと思われるのは、
「五臓六腑」「八面六臂」の「腑」と「臂」です。
「腑」は慣用句「腑に落ちない(=納得できない)」でも使います。「臂」は手の「ひじ」を表わし、いわゆる「二の腕(=肩から、ひじまでの部分)」のことです。
四字熟語は、学校の試験でなくとも、日常生活のさまざまな場面で意外と目や耳にするものです。一般的なものは、いつでも使いこなせるようにしておきたいものですね。
《参考文献》
・「新明解国語辞典 第八版」(三省堂)
・「明鏡国語辞典 第三版」(大修館書店)
・「新字源」(角川書店)
・「知らずに使っている残念な日本語」(宝島社)
・「知っておきたい日本語常識ドリル550問」(朝日新聞社)
文/田舎教師 編集/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)
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