悩めるアラサーの恋のお悩みに、作家・心理カウンセラーの五百田達成さんが的確にアドバイス!
教えてくれるのはこの人
作家・心理カウンセラー 五百田達成さん
1973年生まれ。東京大学教養学部卒。角川書店、博報堂を経て独立。コミュニケーションやジェンダーをテーマに執筆・講演。最新刊『超雑談力』(ディスカヴァー21)が好評発売中。
今月のお悩み
穏やかで知的な彼ができて喜んでいたのですが、3カ月後に突然「別れたい」と言われ、理由を聞くと「行きたがっていた場所、本当は興味がなかった」「食の趣味が合わない」など今更?と思うことを言われてびっくり。言いづらい状況を作っていたつもりはなかったのに、どういうこと?(30歳・医療)
解答
単に好きじゃなくなっただけ
単に彼があなたのことをあまり好きじゃなくなった。ただそれだけだと思いますよ。
突然切り出された別れ。つい反射的に「なんで?」と理由を聞きたくなりますよね。反省して今後に役立てたいとも思うでしょう。ですが、自分が同じ立場だったら、なんて答えます?少ししか付き合わなかった相手に別れを切り出すときって、どんな理由があります?
恋は結局、相性とタイミングです。理屈ではどうしようもない感情の動きです。それに無理に理由をつけようとすると、たいていおかしな発言になるものです。
付き合って3カ月、いろいろと見えてきた。ルックス、話し方、価値観、セックス……。当初思ったのと違った。楽しくなくなった。盛り下がった。もしかしたら、他に好きな子ができたのかもしれません。残念ですが、それが真相でしょう。恋の終わりってそういうものでしたよね。
ですが、それをそのまま言うのは気が引ける。もっともらしいことを言わなきゃいけない。だから後付けであれこれと言うわけです。が、そこに大した意味はありません。ウソだったり、建前だったり、思いつきだったり、憎まれ口だったりする場合がほとんど。
というわけで、あなたとしてはこの恋から何かを学ぼうとしなくてOK。反省もしなくていいし、何か変えようとしなくていい。単に彼とは合わなかった、それだけ。……ということにしましょう。
「うーん、納得がいかない」と首をかしげてもムダですよ。恋に納得なんてないんですから。
30歳のオトナともなれば、恋の経験は十分積んでるはず。自分のスタイルをぶれさせることなく、「3カ月で済んでよかった、むしろありがとう」と次に行きましょう!
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