「ブランド好きの彼と趣味が合わない」心理カウンセラーがお悩み解決【男ゴコロ解体新書】

悩めるアラサーの恋のお悩みに、作家・心理カウンセラーの五百田達成さんが的確にアドバイス!

教えてくれるのはこの人 作家・

教えてくれるのはこの人
作家・心理カウンセラー 五百田達成さん

1973年生まれ。東京大学教養学部卒。角川書店、博報堂を経て独立。コミュニケーションやジェンダーをテーマに執筆・講演。最新刊『超雑談力』(ディスカヴァー21)が好評発売中。

今月のお悩み

同い年の彼と、服の趣味が合わなくて困っています。彼は分かりやすいブランド品が好きで、ロゴが大きく入っていたりギラギラした雰囲気の服が多め。私はシンプルが好きだし、恋人にもそういう服を着てほしい!プライドを傷つけないように服を変えてもらうにはどうしたらいいですか?(33歳・アパレル)

解答

趣味が合う人とは気が合わないかも

えーと、すみません、無理です。不可能です。
男女問わず、30歳を過ぎてからのファッションセンスは、ただのセンスではなく「こだわり」になっているので、変えるのは難しいでしょう。
仮にセンスがゼロ、つまりファッションに何のこだわりもない相手なら、一から教えることもできます。ですが「大きなロゴ」系の人は、こだわってそれを着ているので、それを否定することは彼自身を否定することになってしまいます。
逆の立場で考えてみてください。彼が「もっと派手な格好をしてほしい」とか言ってきたら、どうします?無理ですよね?あり得ないですよね?いや、もちろん、やってやれないことはないですよ。彼にあなた好みの服をひとそろえプレゼント、デートの時にはそれを着てもらう、その都度「かっこいい」「似合ってる」とほめそやす、という使い古されたテクニックもなくはないです。
ですが、問題はそこではありません。あなたは彼に何を求めるのか。あなたの人生において、パートナーのファッションはどれぐらい優先事項か、ということです。
そもそも、彼のどこを好きになったのでしょう?どこかで「気が合う」と思ったからつきあったはず。それでもどうしても「趣味の違い」が気になるようだったら、最終的にはお別れしなくてはいけないかも。ちょっとおおげさですが「相手を変える」とはそういうことです。
これから結婚して、同じ部屋に住んで、家具を買って…と、ふたりのセンスの違いが浮き彫りになる場面はますます増えていくはず。
そうした未来を見すえてなお、「気が合う」ことを選ぶか、「趣味が合う」ことを選ぶか。よーく考えてみてください!

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最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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