今月悩み相談を受けていただけるのは「佐藤アツヒロさん」
●佐藤アツヒロ
’73年8月30日生まれ 神奈川県出身 血液型A型。’87年に光GENJIメンバーとして『STAR LIGHT』でデビュー。
ローラースケートを履いたパフォーマンスは爆発的なブームを生み、その人気は社会現象に。’95年に解散後は個人として活動。’00年、鴻上尚史演出の舞台『ララバイまたは百年の子守唄~ハッシャバイより~』で初舞台を踏み、以降、数々の作品に出演。主な出演作は『犬夜叉』『hymns』『さくら色オカンの嫁入り』『YARNS』など。
12月には元・光GENJIメンバーの内海光司とのコラボイベント『KOHJI×aTsuHiRo Happy Christmas EVENT 2020~イヴの夜からはじめよう~』(大阪12/13・東京12/19~12/20)を開催。最終公演の12/20(日)20:00~はオンライン生配信も決定!詳細はジャニーズネットオンラインhttps://online.johnnys-net.jpをご覧ください。
今月のアラサー女子の相談は…「〝段々好きになる〟ができません」
ご相談事
第一印象で「好き!」じゃないと付き合える気がしないのですが、最近そんな出会いがありません。「とりあえず付き合う」も試しましたが続かず…。結婚も考えたいので、第一印象関係なく〝段々好きになる〟ができる考え方を知りたい!(30歳・メーカー勤務)
おこたえ
自分の〝好き〞の幅をもっと広げてみては?
佐藤さんの回答「顔・格好・声・しゃべり方でも〝好き〞を広げたほうがハッピーになれるんじゃないかな。」
僕も結婚していないので、結婚についていろいろ考えてしまうのはよくわかります。考え方を変えたいのなら、〝好き〞から始めないのはどうでしょう。〝好き〞で付き合うんじゃなくて、人がいいとか雰囲気がいいとか優しいとか思ったら、会って時間を一緒に過ごしてみる。「結婚したい」にせよ「段々好きになりたい」にせよ、一緒にいないと成立しないんだから会う時間を増やしてみる。それで相手の好きなところが一つでも見つけられたら、そこで考えればいい。
一つも答えが出てないのに、その次の答え、そのまた次の答えって求めすぎかな。そんな先々までの答えをすぐに出さなくてもいいんじゃない?焦っても探し物は見つからないし、欲張ると焦りが顔に出ちゃう。「結婚したい!」って顔に出てる人は魅力的に見えないと思うし…(苦笑)。自分自身に一生懸命に、一日一日を大事にまっすぐ生きてる人のほうが魅力的ですよね。あまり考えすぎないほうがいいと僕は思います。それに〝好き〞の種類だっていっぱいある。顔でも格好でも声でもしゃべり方でも、もっと〝好き〞の幅を広げてもいいと思うんです。
恋愛の形は人それぞれで一つじゃない。自分の恋愛の仕方って決まってくるし、「私はこうだから」っていう固定観念をなくすことはなかなかできないと思う。まずは〝好き〞を広げたほうがハッピーになれるんじゃないかな。
舞台の魅力は役者の生き様がお客さんの人生の一瞬に影響できること
初舞台から20年。舞台を中心に活動しています。先日、公演を終えた舞台『YARNS』では、コロナ対策を逆手に取った演出が注目されました。仕切りで囲われ、相手の目や表情を見ず声だけで芝居をするのは集中力が必要でしたが、いいことも多かったですね。客席は当初の予定より減らして特別席のようだし、マスク着用で普段より静かだからお客さんの集中力も高く、それは僕らにも伝わりました。僕が思う舞台の魅力は、お客さんの心に直で印象を残せること。役者の生き様がお客さんの人生の一瞬に影響を及ぼすことができる。舞台は演出家のものと言われますが、本番に入れば止められない。役者のものでもあると思います。来年は音楽劇『プラネタリウムのふたご』に出演します。舞台経験は長いけれど初めてのスタッフ、初めての役。新しい現場は緊張するし、また同じ現場で仕事ができるように頑張りたい。
最近はHiHi Jets(ジャニーズJr.)のローラースケートを履いたステージを演出することもあります。彼らは後輩というより、一緒に作品を作る仲間。今思えば光GENJIのローラーのパフォーマンスってすごかったんですよ。今後もローラーに関して僕ができることがあれば協力したいと思ってます。休日は公園を散歩したり……。「プライベートが想像できない」って共演する女優さんによく言われますけど(苦笑)。写真を撮るのは好きですね。昔は一眼レフのカメラ自体が楽しかったんだけど、最近は携帯で撮ってアプリで編集してます。ここ4、5年はストレスを溜めずに生きようと思い、約束をしないことにしました。約束した時はいいんだけど、前日には億劫になるので。すると人と会うことが断然減りました(笑)。でも一人だと、今、やりたいことができるので心地いいですね。
音楽劇『プラネタリウムのふたご』
心の救済と絶望を描いた、いしいしんじの同名長編小説を舞台化しウォーリー木下が演出。星の見えない村のプラネタリウムで拾われたふたご。ひとりは手品師に、ひとりは星の語り部になった。おのおのの運命に従い彼らが果たした役割とは?
出演/永田崇人 阿久津仁愛/佐藤アツヒロほか 演出・脚本/ウォーリー木下原作/いしいしんじ(講談社文庫)
●プレビュー公演’21年2/6(土)~2/7(日)東京芸術劇場プレイハウス、大阪公演2/13(土)~2/14(日)梅田芸術劇場メインホール、東京公演2/19(金)~2/23(火)日本青年館ホール https://www.planetarium-twins 2020.com
撮影/平井敬治 ヘアメーク/高橋幸一(Nestation) スタイリング/佐藤美保子 取材・文/駿河良美 撮影協力/AWABEES