アラサー女子でもマンション買えますか? 【新築マンション編】

マンション購入を決意し、CLASSY.11月号の「そろそろ本気で『マンション購入』を考えてみる」企画で「お金の知識」はばっちり予習したアラサー編集M。中古マンション、リノベ中古マンションの見学をするも、コレ!という物件に出会えず…。しかし「新築未入居」というレアな物件にめぐりあい、ついに契約へ!

アラサー編集Mが新築未入居マンションを見学→ついに契約へ!

新築マンション購入時の最大の問題は、建築中で実際の部屋を見られないこと。そんな中、物件検索をしていて目に入ったのが「新築未入居」というこの物件。新築物件を購入したオーナーが、住むことなく売りに出しているというものです。価格や立地、また編集Mのこだわりポイントでもあった「最新の水回りの設備」という条件も当然クリアしつつ、ネックとなっていた「実際の物件を見ることができない」問題も解決できる。これは見学に行くしかない!

マンションの共有部分も充実していて、広いエントランスに、リモートワークができそうなライブラリースペースも駅近希望なので駅から徒歩2分、35路線が利用できる立地も理想的だし、資産性を考えても大きなプラスに。ということで、ついに購入 を決意! めでたく運命の物件に出会えた編集M。すでに契約も済ませ、現在引越し準備中です!

 

アラサー的マンション購入を経験してわかったこと

物件探しを振り返って、理想の物件を見つけられた理由を考えてみました。まずは「エリア」「資産性」「駅近」「日当たり」「水まわり」など、譲れない条件をブレずに変えなかったこと。そして物件探しの過程で、自分は広さにはこだわりがなく、利便性やエリア重視だと気づけたことも大きかったよう(購入する物件は30㎡前半)。
もう一つ、予算設定がきちんとできていたこと。企画を監修をしていただいた大石さんのアドバイス通り、最初に「予算の器」を決めて頭金を考慮に入れない物件価格で探したことが大きなポイントに。結果、中古より割高な新築を買うことになっても、予算オーバー分は頭金の範囲内で収まりました。今後、支払うローン金額も当初予定した通りの無理のない金額になっています。
予想外だったのは、購入した部屋の面積が50㎡以下なので住宅ローン控除対象外だったこと。ここは注意が必要です。
いま住んでいる賃貸の部屋に比べて、広さ、仕様、設備、収納すべてグレードアップし、資産という安心感も手に入れた編集M。ひとり暮らしのみなさんも、一度、マンション購入を検討してみてはいかがでしょうか?

プロが教える物件選びのコツ

【新築マンションの魅力】
「何もかもが新しい!」新築マンションの魅力は何といっても新しいこと。室内の設備機器も共用部の機械設備も新品です。新築マンションのモデルルームばかり見ているとわかりませんが、中古住宅と見比べると、その差は歴然。最新の機能が備わっていると、住みたくなるのは当然と言えそうです
新築マンションは、中古と比べると居住期間が長くなることが想定されます。最近はマンション居住者の永住意識が高まっていて、平成30年度マンション総合調査(国土交通省)によれば、区分所有者(=マンション住戸の所有者)の62.8%が「永住するつもりである」と回答しています。前回調査(平成25年度)から10.4%も増加しました。

一方、住まいには寿命があります。若くして購入すれば、おのずと居住期間が長くなり、ライフスタイルの変化や住宅の経年劣化などによる住替えも想定内です。シングルに重視してほしいのは、中長期視点での可変性。また、住み替えを前提に購入するならば、資産価値も要チェック。ですが、くれぐれも予算オーバーとならぬよう注意してください。

【モデルルーム&現地見学】やってはいけない「3つのこと」

①手ぶらで行かない
モデルルームや現地見学の際は、1回でご紹介したマイノートを持参してください。マイノートには新居への希望条件が見える化されていて、優先順位も一目瞭然。モデルルームや現地見学のチェックリストとして活躍します。

②今の家と比べない
モデルルームは素敵です。帰宅すると現実が待っています。モデルルームはモデルルームどうしで比較し、決して我が家とは比べないこと。さらに、モデルルームへのひと目惚れもご法度です。冷静に見学するためにもマイノートで希望条件をスコアリングしましょう。

③土日にばかり見学しない
お勤めしていると現地やモデルルーム見学は、お天気の良い休日の昼間となりがちです。が、新居での暮らしは24時間。平日も休日も天候も関係ありません。現地見学は、通勤時間帯や悪天候の日にも見学してください。土日の昼間とは景色が一変するかもしれません。

 

 

【資金計画】絶対に借り過ぎないこと

購入価格の内訳は、「頭金+住宅ローンの借入」です。頭金「0」+住宅ローン「100」でも購入は可能です。が、借りたら必ず完済しなければなりません。予算計画の際に大事なのは「買えるかどうか」ではなく、「返せるか」。さらに「返済継続できるか」が判断軸です。
購入予算(予算の器)は、家計収支と生涯収支から試算します。「マンションは買えたけど、遊べなくなった」「貯金ができず老後の資金ショートが心配」では困ります。住宅ローンを支払いながらも将来のための貯蓄と現在の自分のための支出が無理なくできる。そのような購入予算でプランニングしましょう。

物件選びのコツを教えていただいたのは

大石泉さん
ファイナンシャル・プランナー/ 宅地建物取引士 

㈱リクルートの住宅情報事業部を経てファイナンシャルプランナーとして独立。「All About」ではシングルのためのマンション購入ガイドとして記事を執筆。マネー、キャリア、ライフプランの講座、研修でも活躍。自身も新築、中古マンション購入、売却の経験あり。

構成/CLASSY.編集部

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