良くも悪くも、恋愛経験が積み重なってきたアラサー世代。可愛げのあるキュンとした思い出だけではなく、人には言えないような悪事や失敗談、未だに消えない怒りや悲しみなど、悪い思い出もたくさん抱えているはず。この連載は、担当編集の周りで実際に起きている、アラサー女子の「今すぐに消し去りたい恋愛エピソード」を供養する“焼却炉”。「浮気した/された話」、「泥沼の修羅場体験」、「盛大なフラれ話」etc…黒歴史は、燃やして無かったことにしちゃいましょう!連載4回目は、マッチングアプリで出会った「勘違い男」のお話です
自粛明けでようやく初デート。彼が突然バラの花束を持って登場して…
めい(仮名)31歳/金融関係
緊急事態宣言が解除されて間もなく、「そろそろ婚活を再開するか」とマッチングアプリを久々に登録。そこで5歳上の商社マンといい雰囲気に。お酒が好きだったり、好きな映画や音楽のジャンルがドンピシャだったり、そもそも見た目がタイプだったりで、「この人は大当たりかも!」と思っていたんです。とはいえ、やみくもに会うのもセンシティブな時期だったので、4回ほどオンライン飲みをした後に、知り合って2カ月でようやくデートをすることに。
デートはみなとみらいの、海が見えるテラス席でのオシャレなランチ。オンライン飲みの時点でかなり距離感も縮まっていて、食事中も楽しかったのですが、彼がトイレに席を立った時、事件が起きました。
なんと突然店内から明るい音楽が聞こえてきたかと思うと、店員さんが特大サイズのホールケーキを持って私のもとに。事情が読み込めず戸惑っていると、トイレから戻ってきたはずの彼が大きな薔薇の花束を抱えてやってきて、ひざまずいて「やっと言えた。結婚してください」と一言。信じられないことに、ポケットから指輪を取り出してプロポーズしてきたんです!
「私たちまだ付き合ってもいないし、初めて会う日にいきなり結婚なんて言われても…」と返すと、今度は「え?今日は付き合ってから1カ月記念日でしょ?普通の人よりは早いかもしれないけど、僕たちこんなに息ぴったりで想いあってるのに、時間なんて関係なくない?結婚しよう。このあと僕の実家に行って両親にも会ってくれない?」と追い討ちが。
「いやいや、そもそもいつから付き合ったことになっているの?こちらは想い合っていた記憶はないんですけど…」と心の中でツッコミを入れたものの、店内は祝福モードになっていて断りづらいし、彼は何を言っても、私が照れているだけだと勘違いして話を聞いてくれないしで、地獄のような時間でした…。
結局、一度答えを持ち帰った後に電話で丁重にお断りしましたが、彼はキレたまま音信普通になりました。withコロナ時代のマッチングアプリでの婚活は、今まで以上にハードだなあと実感しましたね。
対面でのコミュニケーションが取りづらいwithコロナ時代の恋愛では、「自分と彼の間で温度感が全然違った!」ということもザラ。“勘違いモンスター”の彼を引き当てないように、しっかり見極めたいですね。
イラスト/モー子 構成/CLASSY.ONLINE編集室