CLASSY.2016年の5月号の『似合うシャツは〝骨格〟で決まる』企画を皮切りに、抜群の人気を誇る〝骨格診断〟メソッドを基にした、スタイリング紹介ページ。「CLASSY.ONLINE」では特別編として、骨格診断アナリストである本誌ライターの棚田トモコが本誌のスタイリングをすべてチェック!!その中から各骨格に似合うコーディネート、ベスト5をご紹介しています。 これを読めば、〝骨格に似合う〟はもちろんのこと、トレンドもCLASSY.らしさも兼ね備えた、コーディネートを知ることができちゃいます!
今回は、CLASSY.4月号を通して見た、総まとめ編です。
まずは3つの骨格の特徴をおさらい!
「CLASSY.」2020年4月号から選んだ、各骨格に一番似合うベストコーデを発表!
以上を踏まえての、骨格診断アナリスト棚田の結論!
4月号は全骨格にそれぞれ似合うものがあった!
CLASSY.が一番得意と言ってもいいテイスト…それは〝カッコいいカジュアル〟です。4月号ではこの春のカッコいいカジュアルの正解を紹介しました。中でも『この春は〝ジャケット〟がなきゃ始まらない!』企画は大反響!トレンドアイテムだからこそ、例年以上にさまざまな色やデザインのものが出ているし、それがあれば確実に大人っぽく、カッコいいカジュアルに仕上がるからこそ、毎日レベルで活躍させたい…。そうなると着こなし例をたくさん見たいものです。結果、誌面で提案されるコーディネートもジャケットを使ったものが多く。骨格診断メソッドを知っている人は、きっとそれらがストレートタイプやナチュラルタイプが似合うのだろうな…とふんわり思うでしょう。
たしかに、ストレート体型はかっちりしたものが得意なので、ジャケット自体はだいたい似合いますし、ナチュラル体型もカジュアルな服装の上に大きめのサイズのものをダボッと羽織るようなスタイリングがサマになるので、カジュアル特集と〝ジャケット〟が掛け合わされれば、そのようなコーディネートが多くなるはずです。私がお伝えしたいのは、そんな中でもウェーブにも似合う服もたくさんあったということです。
ウェーブに似合うトレンド…それはパステル・透け感・光沢!
この春はパステルカラー、素材なら〝透け感〟のあるものや〝光沢〟のあるものがトレンド。これらはどれもウェーブタイプの人が似合うものです。たとえば、淡いピンクはその色が持つ〝可愛らしい〟雰囲気がウェーブタイプにぴったりだし、シアーな素材や艶のある生地感も華奢な骨格だからこそしっくりきます。
ウェーブ体型は〝ジャケット〟や〝カジュアル〟は元々苦手ですが、他のアイテムの合わせ方で可愛らしい雰囲気にすることができます。たとえば、今年らしい淡いベージュのリネンのジャケットに淡いピンク、しかもシアーな生地のプリーツスカートというコーディネートはアイテムごとに見ると、ナチュラル体型に似合うように見えますが、その優しげな配色や透け感のある生地はウェーブ体型のほうがしっくり。ジャケットだけはウェーブ体型はよく選ばないと難しかったりするので、これが骨格診断の難しいところです。
もちろん、骨格診断のメソッドに則して、骨格に似合うものを突き詰めたほうがスタイルアップして見えるのですが、骨格診断に基づく服選びというような企画ではない、スタイリストの〝素敵〟と思うものだけを詰め込んだものはこのスタイリングのようにどの骨格タイプにも当てはまらなかったりします。でもそれを一つずつ分析していけば、それが似合う人がどういう人なのかがわかるものです。むしろ、誌面に載っている服が骨格タイプにベストマッチするということは、珍しいこと。
結局大切なのは、〝好き〟と〝似合う〟が両立したコーディネートを楽しむことです。ファッションのデザインの進化も目覚ましく、骨格診断メソッドのテキストにはもはや載っていないものも増えています。だからこそ、ベースとなるルールは頭の片隅におき、それと照らし合わせながらも着たいコーディネートをどうしたら自分に似合わせていくかを考えてみる。それが私たちのオシャレの幅を広げるコツなのだと思います。
解説・執筆したのは…
棚田トモコ
ライター・骨格アナリスト
光文社「CLASSY.」や「JJ」を中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断ファションアナリスト協会認定校(ICB INTERNATIONAL)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格アナリスト〟としても活動中。ファッション・美容ライターとして培った知識と骨格診断を融合して、いかに今っぽくその人を輝かせるかを提案します。韓国と舞台観劇、チョコレートが大好きで、愛称は〝ティナ〟。