「骨格診断で選ぶいちばん似合う服」CLASSY.2021年1月号での結論!【骨格診断アナリストが診断】

CLASSY.では抜群の人気を誇る〝骨格診断〟メソッドを基にした、スタイリング紹介ページ。「CLASSY.ONLINE」では特別編として、骨格診断アナリストである本誌ライターの棚田トモコが本誌のスタイリングをすべてチェック!!その中から各骨格に似合うコーディネート、ベスト5をご紹介しています。 これを読めば、〝骨格に似合う〟はもちろんのこと、トレンドもCLASSY.らしさも兼ね備えた、コーディネートを知ることができちゃいます!
今回は、CLASSY.1月号を通して見た、総まとめ編です。

「骨格診断で選ぶいちばん似合う服」CLASSY.2021年1月号での結論!【骨格診断アナリストが診断】

まずは3つの骨格の特徴をチェック!

「CLASSY.」2021年1月号で、各骨格に一番似合うベストコーデは?

骨格診断アナリスト棚田の結論!

2021年の記念すべき、1月号は「カジュアルだけど、“他の人とはちょっと違う”を叶えてくれる“リッチカジュアル”」がテーマでした。THEカジュアルよりもどこかきちんと感のあるもの、そして永遠のベーシックアイテムは私たちが大好きなスタイル! ここ数年はもっぱらカジュアルな着こなしがトレンドの中心ということもあり、これを読んでくださっているみなさんの多くは、コンサバ育ちが大多数な気がしているので、それこそ“リッチさ”を残したカジュアルなコーディネートを探し続けていたのではないでしょうか? 私も自分が通ってこなかった“青文字テイスト”の服装に足を踏み入れながらも、鏡に映る姿を見ては、やっぱり自分はストレートタイプだけあって、どカジュアルに挑戦してもやっぱりしっくりこないことを再認識し、このカジュアルの波をいかにして乗りこなしていくかを考えることが多々ありました。
私の場合は、どうしても“骨格診断メソッド”が片隅にあるので、似合わないラフなアイテムをいかに似合わすかなどをこの理論を中心に考えますが、それにプラスして、CLSASSY.のスタイリストさんたちが提案してくれる、ベーシックだけれど、どこかリッチな着こなしやトレンドを融合させて正解を出します。ルールだけで解決しようとすると、どうしても何かが物足りない感じになってしまうし、旬っぽさがなくなってしまうと思うから。ちなみに、CLASSY.が指す“リッチな着こなし”とはハイブランド主義や刹那的なトレンドを追うモードではなく、自分に似合うもの、長く愛せるもの、そして周りの人までも心地よくさせる服のことです。そう、1月号のCLASSY.には大人の女性が目指したい今のファッションが詰まっていました! 今っぽいけど若作りにならなくて、でもトレンドもしっかりと入っていて、誰が見ても好感が持てる装い。さっそく骨格診断メソッドの観点からみていきましょう。

【ストレート体型】“リッチ”を簡単に纏えるのは強み

骨格診断の公式テキストに書いて

骨格診断の公式テキストに書いてあるんです。「ストレートタイプ:筋肉の付き方に特徴が出やすく、リッチで肉感的なメリハリボディ」と。そう、そもそも身体がリッチなんです。そのことを念頭において、この先の話を読んでください。CLASSY.のこの号に掲載されているコーディネートに限らず、大人らしい品のある服、つまり“リッチな服”というのは、生地がしっかりしていたり、高級感があったりするものがほとんどです。あれこれと装飾がなくてもそれ一枚で素敵にキマるものが多い。そしてそれらのジャストサイズは、身体が立体的なストレートタイプにばっちり似合いますし、むしろそういうものはストレートタイプにしか似合いません。withコロナ時代ということもあり、ネットショッピングも相変わらず盛り上がっていて、“ちょっと大きめ”なサイズ感のものも引き続きたくさん出てはいますが、立体的なデザイン(脱いだときに、服がそのまま自立しそうなくらいしっかりとした形のもの)も多く出ています。そういうものはストレート体型の筋肉のハリを拾わず、着太りしてみせません。何が言いたいかと言うと、“リッチな着こなし”は、そもそもリッチな身体、つまり肌がパンっとしていて、身体に凹凸がある持ち主である、ストレート体型に似合うものが多いということ。ラフな服装が多い昨今ですが、肌質にマッチするリッチな生地をセレクトすれば、さらりと攻略できますよ。そのお手本コーデがずらりとあるので、見返してみることをおすすめします。

【ウェーブ体型の“リッチ”は、繊細なもの同士のレイヤードにかかっている】

ストレートタイプとは真逆のもの

ストレートタイプとは真逆のものが似合うのがウェーブ体型でしょう。肌がとろんと柔らかく、上半身が薄いウェーブタイプは、生地が硬いものをまとうと、“着られた印象”になりがちです。また、“可愛らしい”雰囲気のものが得意な骨格タイプなので、“リッチ”だけを目指すのは難しいし、そもそもカジュアルが苦手。とはいえ、諦めるのは早いです。リッチ感というのは、シンプルなものをさらりと着るということもわかりやすい正解ですが、レイヤードテクニックを駆使するというのも正解だと思うのです。その方法ですが、ウェーブタイプは、先ほどもお伝えしたように、硬い生地のものを着ると身体の曲線や肌の質感と合わず、なんだか違和感が生まれるので、柔らかいアイテムを繊細に重ねて行き、ソフトな奥行きを出しましょう。たとえば、カジュアルの代表、デニムを穿くときは、とろみのあるリボンつきのブラウスだけでなく、ファーのジレも重ねてみる。デニム×ブラウスでもレディな雰囲気になるけれど、足し算をすればするほどキマる骨格タイプなので、スタイリングに“リッチ”という大人の風格をまとわせるときは、とにかく1アイテム加えること。トゥーマッチなほど盛ってもサマになるので、恐れず足し算しちゃいましょう。そして、それはふわふわとした質感のものだと、骨格タイプにしっくりくるということを絶対に忘れないで。

【ナチュラル体型】ゆったりサイズを思い切り重ねることがリッチ感の要

ナチュラル体型は肩がしっかりと

ナチュラル体型は肩がしっかりとしているので、大きめサイズのものがしっくり。シンプルなものも骨の存在感があるからこそ着こなせ、“大人としての余裕=リッチ感” が叶います。ポイントは、いかにラフさを大人らしく昇華するか。かっちりとしたコーディネートより、ゆるさのあるスタイリングのほうが似合うので、いわゆる“高見え”させるにはどうしたらよいかをしっかりと考える必要があります。それにはレイヤードテクニックがひと役。もちろん、シンプルなもの一枚でも寂しい印象にはならないのですが、布の分量が多ければ多いほどコーディネートに重厚感が出せるので、例えば、シンプルなニットの下からロングTシャツをちらりとみせてみるとか、バサッとしたコートの上にさらに肉厚のニットを羽織るとか。ストレート体型がやると着太りしてしまう着こなしだし、ウェーブ体型だと着られた印象になるけれど、ナチュラル体型だと、“計算していない感じなのにかっこいい”となるわけです。ただ、ふわふわした軽い生地のものばかりを重ねるとナチュラル体型の場合は物足りないので、ちょっと重さのあるもの、丈が長いもの、肉厚だけど柔らかそうな生地というのを意識して重ねるとよりうまくいきます。
この総論を書いていて思いました。大人になればなるほど、いや、もしかしたらこんな時代だからこそ、ファッションの理論を知っておくことって大事だと。トレンドばかりを手に入れたい世代でもないけれど、一着一着を以前より考えて買うようになった人が多くなったと実感しています。お気に入りのものを大切に着たいからこそ、そのセレクト方法を間違えたくないし、似合わないものであっても、いかにして似合わせるかのテクニックを知っておいたほうがいい。だってその知識が一目惚れアイテムの登場回数をぐんと多くさせるから。ということで、withコロナが当たり前になった2021年、自分らしいファッションを知的に楽しめる、素敵な大人になっていきましょう。

解説・執筆したのは… 棚田トモ

解説・執筆したのは…
棚田トモコ
ライター・骨格アナリスト
光文社「CLASSY.」や「JJ」を中心にファッションや美容ページ企画などのライターとして活躍する傍ら、骨格診断ファションアナリスト協会認定校(ICB INTERNATIONAL)にて骨格診断のディプロマを取得。以降〝骨格アナリスト〟としても活動中。ファッション・美容ライターとして培った知識と骨格診断を融合して、いかに今っぽくその人を輝かせるかを提案します。韓国と舞台観劇、チョコレートが大好きで、愛称は〝ティナ〟。

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