時代が流れてもCLASSY.の根底に流れているのはベーシック好きというマインド。誰もがなじみ深いアイテムを、選びと着こなし方でそのときどきの気分なりに表現してきました。10年ごとに大きく変わるスタイリングの節目を振り返ります。
2001年~[働くお嬢さん期]
アイテムも着こなしも色使いまで正統派なキレイめリッチが身上でした
「私がCLASSY.に携わらせていただいたのがまさにこの時代。当時、私たちが目指していたのは、育ちのよさを感じさせるお嬢さんらしいスタイリング。お嬢さんといっても、リボンやレースやピンクのような、わかりやすい甘さではなく、シンプルを重ねてつくる媚びない甘さ。子どものころからなじみ深いトラッドをベースに、ミラノっぽさを盛り込んだり、ブリティッシュ気分に仕上げたり。白黒ベージュといったベーシックカラーを、そのまま凛と着こなしたり、ときにはシャーベットカラーを差してフェミニンに転ばせたりすることもありました。軸にあったのは、白シャツや美脚パンツやワンピースなど、今も大活躍しているアイテムたち。でも、シルエットはもっとグッとタイトでしたし、着こなしも抜けやハズしやリラックスみたいな、近ごろ大事とされているような概念とは無縁。頭のてっぺんから爪先まで、正統派をよしとしていた時代。今見返してみても、大人っぽくてリッチで、色褪せないよさがあると思います」
解説したのは
スタイリスト・竹村はま子さん
CLASSY.を経て現在はVERYやSTORYなどで活躍。妥協のない仕事ぶりにスタッフからの信頼は絶大。トレンドとモードをリアルに落とし込んだプライベートスタイルにも注目が集まる。
2011年~[こなれカジュアル期]
カジュアルアイテムを活用したヘルシーな西海岸スタイルが目標でした
「シンプルでリッチ、あくまでもキレイめ…そんなお嬢さん路線から、大きく舵をきったのが今から約10年前。それまではN.Y.やミラノがお手本でしたが、西海岸をイメージするカジュアルな着こなしが増えました。タイミングとしては、ちょうど小泉里子さんがカバーモデルとなったころ。彼女のヘルシーでどこかボーイッシュな持ち味を生かすべく、みんなで探り探り完成させていった方向性でしたね。CLASSY.の持ち味は、育ちのよさ。だから、カジュアルだけどただルーズで楽チンなだけじゃない、いいものを知った上でのセンスのいいカジュアルを意識していました。直前に日本上陸した〝ロンハーマン〞の存在も大きかった。自由な空気感など、まさにこなれのお手本となってくれました。それまではオシャレは誰かのためのものという側面が大きかったけれど、自分が心地いいオシャレを大事にするマインドへとシフトしていった時代。その中にいかに女らしさを盛り込むか…試行錯誤していたのもいい思い出です」
解説したのは
スタイリスト・荒木里実さん
働くお嬢さん期から今に至るまで、一線で活躍し続けるCLASSY.の看板スタイリスト。カジュアルもカッコいいもトラッドも、意外性のあるアレンジでセンスよくまとめ上げる手腕はさすが。
取材/西道倫子
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