お祖母様やお母様から譲り受けたことがきっかけで、着物を着始めたというスタイリストの乾千恵さん。普段、CLASSY.の誌面でしているスタイリングにも通じる華やかな色使いや、洋服スタイリストならではの自由な発想のコーディネートが素敵と話題になっているんです。今回は、今か今かと出番を待っている【これから着たい編】と、合わせて小物使いをご紹介。乾さんならではのコーデ術は必見です!
【1】次に着たいのはこんなコーディネートです
①「鶯」の結城紬に木の実の名古屋帯
「池田重子さんの色」と記されていた鶯。まだ渋いかな、と思っていましたが、着込むほどに羽毛が取れ肌に馴染む、経年劣化も結城紬の魅力と知り、一刻も早く着たくなりました。色調が強く、大胆な植物柄の織りの帯であれば、今の私でも楽しめると思ってます。主張のある帯をシンプルな着物に締めるスタイルは、いつも以上に着付けにも気を配り、小物も崩しすぎず品よくまとめたいです。
②藤紫色小紋は華やかな席に
着物は御所解文様(桜紅葉)の小千谷紬。あくまで持論ですが、着物は全身を包むため、顔映りの良い色と柄を選べばスッキリ着られると思います。そして総柄を着ることも、洋服では得られない着物ならではの楽しみ。ピンクからパープルの甘い色合わせは優しい雰囲気に魅せてくれるので、食事会など華やかな席に来て行きたいです。
③手毬小紋に成田屋の紋の帯で歌舞伎鑑賞に
着物は金彩友禅、鉄御納戸色に手毬小紋。帯は「赤坂福田屋」さんの三枡です。これは市川海老蔵さんの十三代目・市川団十郎白猿襲名の「勧進帳」の舞台を楽しみに誂えた成田屋の紋、三枡の帯。深い藍色がかった鉄御納戸色に、金彩友禅染で手毬が描かれた小紋に合わせる予定。小紋というと飛び柄で無地場が多く、小さな柄物が多いですが、こんな風に昔ながらの大きな柄の詰まった小紋に合わせることで、より三枡の紋が引き立つように思います。
【2】洋装の小物を活用するのが乾流
①大胆な合わせが自分らしさにも繋がるコーディネートに
②羽織りものは上質なストール
着物は布を重ね、帯を締めるので冬でも暖かく着れますが、それでも寒さを感じる時はストールを巻いています。絹の着物に合わせて、ストールも上質なものを。グレーとグリーンはベグ、ベージュと赤はジョンストンズです。
スタイリング/乾千恵 構成/CLASSY.編集部
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