【30代女子の恋愛悩み相談】「自己評価が高すぎる30歳の部下。プライドを傷つけず、うまくコミュニケーションを取るには…?」

美容界で熱烈な支持を集める〝皮膚の変態〟であり、人生を謳歌する先輩でもある、大野真理子さんのお悩み相談連載。恋に仕事に、人間関係に悩める30代へ、真理子様の金言を贈ります。今月は仕事の人間関係について。上手な距離の掴み方を教えてもらいます!

〈お悩み〉自己評価が高すぎる30歳の部下。プライドを傷つけず、うまくコミュニケーションを取るには…?

部長職になり、部下も増えました。自分より歳上の部下(男性)とはうまくやれているものの、意識が高い5歳下の部下(女性)に手を焼いています。自己評価と会社の評価が合っていないことが気に食わないのか、「バリバリ仕事がしたいのに、どうして私はこの配置なのか納得できない」と直談判も…。自己評価の高い部下のプライドを傷つけずに、納得してもらうよううまくコミュニケーションを取るにはどうしたらいいでしょうか?(35歳・金融勤務)

第一に、信頼関係。「この人の言うことなら聞きたい」と思わせたらこっちのもの。まずは〝話の掘り下げ力”を強化して!

気が強くて、自己評価が高い30

気が強くて、自己評価が高い30歳の部下。年齢的にキャリアで花開きたい時期ではありますよね。仕事へのモチベが低い子より、実はこういう人の方が扱いづらかったりするんですよね。私も様々な部下と接してきましたが、このタイプの部下に上司としてできることは三つあると思います。

まず前提としてこちらの話を聞いてもらうには、先に相手から信用してもらうこと、「この人の話だったら聞いてもいい」と思ってもらうことが大事です。ではどうやって信頼関係を築くかというと、やっぱり相手の話を丁寧に聞いてあげることです。こちらからすると正直面倒なんですけどね(笑)。でも話を聞いてあげるというプロセスを踏むことが重要です。そもそも自己評価が高いというのは、承認欲求が高いと言い換えられます。身近な人に自分を認めてもらいたい気持ちが強いので、そこは上司として気にかけてあげなきゃいけないかも。そうすると「この人は自分のことを理解してくれる人なんだ」と思ってくれるので。信頼関係がないと何を言っても「いや、でも…」って反論してきちゃうから。だからまずは部下の話をしっかり聞いて承認欲求を満たしてあげたうえで、信頼関係を築くことを意識してみてください。

二つ目は当たり前のことではありますが、仕事の評価は常に他者から受けるものであって、自分で評価するものではないこと伝えることです。ただプライドが高い人って、結構悩みが多いし、実はメンタルが弱かったりもするんですよね…。虚勢を張らないといけない何かがあると思うんです。だからその人が頑張っていることは承認してあげたうえで、仕事の評価は自分でしてもしょうがないし、他者評価がすべてだということを諭していきましょう。

そして最後が、相手が前向きになれるようなクリアできる課題を与えること。「現状ではこういうところができていないから、やってみよう」「とりあえず半期はこれを目標にやってみたら、会社からも評価されやすいんじゃないかな?」とか。もらっているお給料に対して結果を出さなきゃいけないなかで、何を優先的にやって何をやめるのか、部下に対してそれをマメに確認することは私も意識しています。

わざわざ時間を取って話を聞くってこちらは大変ではあるけれど、誰かに気にかけてもらえるって嬉しいですよね。そうだ!私の周りにはゲイのお友達がたくさんいるのですが、みんな女のコからすごく愛されているんですよ。「なぜだろう?」とふと考えてみたら、みんな一緒にいるときに自分の話ではなく、相手の話をとにかく掘り下げるんです。相手の話に興味を持って、さらに抱えている課題に対して真剣に考えてあげられる。だからめちゃくちゃ周りから好かれる。たしかに女のコ同士の会話って「あれもして、これもしてすごいじゃん!」「すごいわかる〜」みたいな、表面的な「すごいよ」が多いから(笑)。周囲との円滑なコミュニケーションを取るためのヒントとして、この姿勢は仕事でもプライベートでも、見習えたらいいですよね。

アパレル・コスメ会社経営/美容家 大野真理子さん
スキンケアや美容医療への豊富な知識から、〝皮膚の変態〟として一躍話題に。人生相談も多く寄せられ、インスタライブ『真理子会議』では、婚活女子や夫婦仲に悩む女性を数多く救っている。

イラスト/本田佳世 取材/広田香奈 再構成/Bravoworks.Inc

Feature

Magazine

最新号 202406月号

4月26日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup