【宝塚】元タカラジェンヌ・真彩希帆さんの「真夏でも崩れない！ヘアアレンジ」【キレイめヘア編】

（左）ふんわりゆるやかなカールには26mmを。クレイツイオン®カールアイロン26mm ￥9,350 （右）真彩さんが宝塚時代にかつら屋さんから勧められた、雨の日でも湯気の中でもヘアスタイルをキープできるハードスプレー。フォード エメラルドスプレー ￥1,650／三口産業

宝塚退団公演（『fff─フォルティッシッシモ─/シルクロード～盗賊と宝石～』を振り返って

「退団公演（『fff─フォルティッシッシモ─/シルクロード～盗賊と宝石～』）の間はとても穏やかな気持ちで過ごしていました。
退団までのカウントダウンは寂しい気持ちもありましたが、みんなで作り上げる舞台を最後まで楽しみたい！という思いが溢れ、身体中が元気なエネルギーで満ちていって…。毎日沢山笑って、最後まで真剣勝負で舞台と向き合うことが出来た幸せな日々でした。そして最後にON、OFFをきちんと切り替えどちらも大切にすることの大切さに気付けて本当によかったと、卒業した今改めて感じています。

私、お稽古が大好きなんです。芸事って正解がないですよね。常に発見もあるし、鍛えれば鍛えるほど声も出るようになるし、体も動かせる。人から教わり、自ら学び、臆せず行動する。未知の世界や感情に触れる瞬間が好きで、舞台に立つ仕事を選んでいるのだと思います。退団公演は人ではない役だったので、ボイスレコーダーに声を録って「まだ体温がある人間の声だな」と研究したりしてました。正解はないけれど、稽古次第で正解に近づくところまでは行けるのではないかと。それでお客様に「観てよかった！」と言ってもらえたらすごくうれしい。望海さんも常に満足することなく、より良い舞台を追求されてました。コンビを組んだ当初は、公演が終わるたびにしっかりと話し合ってましたが、年数が経つうちにお互い感覚でわかるようになっていって。いいハーモニーが重なったとか、言葉では言い表せないけど何かが伝わった、とか。でもそれって一ヶ月の公演の間に数回あるかないか。お客様にはもしかしたら分からない変化かもしれないけど、毎回ベストなものをお見せしたい、そう思って妥協せず毎日舞台に立っていた気持ちは、これからも大切にしていこうと思います」

これからについて

「退団してからは、仕事の合間に実家に帰ってゴールデンタイムに両親とテレビを見たり、大学生の妹とゆっくり話したり、姪っ子とお風呂に入ったり。これまでできなかった極々普通のことをしている時間が幸せです。

7月末には宝塚ホテルで退団後初のディナーショー『espressivo』を開催するので、今はその稽古の真っ最中です。
そして、秋にはミュージカル『ドン・ジュアン』にマリア役として出演させていただくことになりました。男性とお芝居したり歌を合わせるのは初めてなのでとても楽しみです。ファンの方からも新しい真彩希帆を発見していただきたいですし、自分でも新たな発見がありそうでワクワクしています。

舞台はもちろん続けていきたいですが、今後は自分の固定観念にとらわれず、色々なことにトライしてみたい。声を使った仕事とか、想像もしていなかったことと常に出会いたいと思っています。色んな方にどんどん調理していただいて、知らなかった自分に出会うために色々とチャレンジしていきたいですね。
在団中は、自分の芸名に「彩」という字があるので、虹色でいたいと思っていたんです。
でも今は、虹色でもあるけれど、どんな色にもすぐ染まれる真っ白なキャンバスのような真彩希帆でもいたいなと思っています」