“気持ちのいいデニム”には、“気持ちのいい顔”が必要。その人自身の素敵さを引き出す技術に定評のある未和子さんに、デニムに似合うメークについて聞くとデニムのオシャレとヘルシーなメークの共通点が見つかりました。
【ベースメーク】光と影で自分を際立たせる
光と影のコントラストで骨格を掘り起こす
まず、ファンデーション選びでわかる人となり。完璧に隠したいのか、素肌を透けさせて覆い隠さないのか。「どんなデニムを穿いているか」と同じように、その人の趣向がわかるのがベースメークです。〝ディファインメイク〞は肌になじみつつ自分を際立たせるために、光と影を上手く味方につけることが重要。凸と凹のように、どちらが欠けても成立しないんです。シェーディングだけをすると顔が沈み、ハイライトだけを使うと膨張して見える。コントラストをつけることで、はじめて奥行きが生まれます。「このシミ、シワが気になる」という点を意識しすぎると、面で見たときにトゥーマッチな印象になりがち。コンプレックスをコンシーラーで覆い隠しても、厚みが出てしまって悪目立ちの原因になります。そこに光を当ててみてほしい!私たちは人形ではなく、血の通った人間です。生きている限りどこにでもついてくる、光と影を利用しない手はありません。
【リップ】マスクを取ったとき、元気に見える唇
口紅は実は、何本もいらない
自分の肌とスタイルにしっくりくる赤リップがあると救われます。デニムと同じように、それはコンプレックスや自信のなさをカバーしてくれる存在。赤といってもシェードは限りなくあって、同じ色でも質感が違えば色の出方も異なります。正直なところ、コスメは人によって仕上がりが変わるもの。誰かが使っている色を真似して買っても、その人になれるわけではないんです。でもそれでいいの。美しさは自分らしさの先にあるものだから。マスクが前提となった今つけたい赤リップということで真っ先に思い浮かんだのが、このオレンジがかったレトロな赤。やわらかなマットリップなので、素肌のツヤを残したような質感が気に入っています。赤でもさりげなくつけられる、10年後も古くならない1本。
【アイブロウ】眉に意思を宿らせて
デニムは意思のある人にしか似合わない
歴史上のデニムが似合う人って、その表情から意思を感じます。意思が弱い人はデニムを上手く着こなせていないもの。どういう人間になりたいか、どういう風に見られたいかではなくどういう風になりたいか、そういったところにその人の美しさが宿ると思うんです。なんとなく眉を描いていたとしたら、そういう顔になってしまう。ひとつのプロセスごとに意味を考えながら向き合うだけでずいぶん印象が変わります。特に骨格に沿って生えている眉毛は、その人の眉の中に正解があるもの。骨格を無視したところで不自然になるだけです。それでも「私なんてキレイじゃない」って自分を諦めている人、楽しめない人ってどんなにキレイにしても満足できないんですよね。気づくのは自分だし、その魅力に気づけたら最高の自信を手に入れることができるのに。自分をディファインして(際立たせて)、あなたも早くその魅力に気づいて!
〝ディファインメイク〟もっと知るなら
メークだけでなく自己肯定力を上げてくれる!と大好評。「ディファインメイクで自分の顔を好きになる」¥1,400(講談社)
メークアップアーティスト・水野未和子さん
高校を卒業後アメリカ・オレゴンに留学、その後渡英。London College of Fashionでメークアップを学び、そのキャリアをロンドンでスタート。その人の魅力を引き立たせる唯一無二のメークアップが支持を集める。instagram @mizuno.miwako
撮影/YUJI TAKEUCHI(BALL PARK) モデル/林田岬優 ヘア/Kazuki Fujiwara(Perle Management) メーク/水野未和子(3rd)スタイリング/荒木里実 取材/清水亮子 再構成/Bravoworks.Inc
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